堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

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第三章

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蒼馬は無事にガブリエルを保護することに成功した。ガブリエルは危険な状態だったが、何とか一命をとりとめた。

「良かったね、初めて天使の保護ができたね」

「ああそうだな、いろんな人に助けてもらったけどな」

俺は結局一人じゃ何もできなかった。サタンさんやベルゼブブさんにルシファーもたくさんの人の手を借りて俺は目標を達成した。

「それでいいんだよ、一人でできないこともみんなで支えあえば一人がすべてを背負っていかなくてもいいのよ」

そうサタナは励ましの言葉をくれた。

「でもな~、やっぱりこういうのは一人で決めるのが英雄だろ」

「え、蒼馬その年で英雄を目指してるの、子っ供~」

そんな風にサタナは俺のことをちゃかしてきた。でもまあそうか英雄なんか目指すのは子供か・・・

「だけど、漫画やゲームに出てくるキャラに会って実際に戦ったりしてたらなんか英雄の道を歩んで行ってるようだなって思ったから」

ヘラクレスを倒したり、四大天使と戦ってみたり、俺は天界に来ていろんな経験をしてきた。

「本当ね、何かそういわれるとそんな気がしてきたわ、ヘラクレスが言っていた混乱を鎮める人って蒼馬かもしれないわね、悪魔と神の問題の」

「そうなのかな~」

俺は今まで起きたことから否定することも肯定することもできなかった。

「まあ、そんなに大きい話は置いときましょ、今はガブリエルに自我を持たせないと」

そうだ、そんな先のことより目の前のことに集中していかないと、俺はサタナに言われどこか浮いていた気を引き締めた。

「そうだな、でもまずはサタンさんに謝っておきたいなあんなこと言っちゃたし」

俺はサタンに殺すぞと言ってるんだ、あれをほっとくことはできない。そして俺は帰ってきたサタンさんに謝罪と礼を言った。

「サタンさんごめんなさい、俺殺すぞなんか言って」

俺は誠意を込めて謝ったが

「だめだな、そんなんじゃ」

サタンさんはあきれたような顔をして言った。あんなことを言ったんだ、そう簡単に許してもらえるはずがない。

「お前はうちの大事な仲間だろ、仲間にペコペコするなってルシファーは言わなかったのか仲間が助け合うのは当たり前だいちいち謝罪なんかしてんな、そんなことしてないでお前はサタナの気持ちにさっさと答えてやるんだな、でなんか俺におごれお前らの関係には俺もいちよ関わってるんだからな、良い報告待ってるぜ」

サタンさんはそんな男らしいことを言い残し去って行った。

「いい人だね、大事な仲間だって」

「ああそうだな、ありがたいよ」

「私も待ってるからね」

ああそうだな、今度俺が見つけた景色のいいところに連れて行ってやるか。

「分かってるもう少し待ってろ」

「うん」

こうして蒼馬はガブリエルのところへ向かった。
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