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㉜貴方と夜を共に※
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~R18注意~
「んっ……」
朝だ。寮のベッドから身を起こすと、隣には、ユーグスト殿下が寝ていて。
「あ……」
そうだ、私たち……。
頬が熱い。
胸がふわっと、熱くなる。
裸の肌を隠すように、シーツを手繰り寄せる。
…私たちは、昨夜、身体を繋げた。
昼休みのあと、私は体調を理由に部屋に戻り、ずっと胸のざわめきを抱えたままだった。
夜になって戻ってきた殿下は、そんな私を優しく抱きしめてくれた。
「アリセア……寝れなかった?」
「はい……色々考えていたら、眠れなくて」
彼の腕に包まれ、私はそのぬくもりを求めた。
ユーグは私の不安な心を見透かしていたのか、優しいキスをしてくれた。
甘い吐息の中に、彼の切ない顔が垣間見れて。
彼もまた不安なのだと私は気がついた。
ユーグは。
私に何も言ってくれないが、何かを感じ取っているのかもしれない。
「アリセア……君がどこかに行ってしまったらと……俺も怖かった」
「ユーグ……」
「君が……好きなんだ」
心の奥から伝えられる、まっすぐな想い。
「私は……」
言葉が喉で震える。
でも、いまの気持ちだけは、届けたくて。
「ユーグの傍にいたい……今は、それだけじゃ、ダメですか?」
私の想いを伝えると、彼の表情が柔らかくなった。
「いや……その気持ちが嬉しい。」
「ユーグ……」
自分でもずるいかなと思う。
決定的なことは言わないのに、彼の傍にいたいだなんて。
「アリセア……君がここにいるって、感じたいんだ……いい?」
耳元で、そっとユーグの声が囁いた。
それが行為をする事の確認だと、私でも分かって。
私は頬を染め、戸惑いながらも頷く。
でも、ユーグだけの責任にしたくない。
はっきりと言葉で想いを伝えた。
「はい……私に、触れてほしいです」
私もちゃんと、意思があったのだと、そう言えるように。
私が頷くと、彼はそっと私を抱き寄せキスをした。
「ありがとう……ごめんね、でも、無理はしないから」
「全て俺の責任だから……」
「違いますっ……私も、そうしたくて」
彼の言葉に、胸が熱くなって、思わず涙が滲む。
ユーグに導かれ、ベッドに腰掛けた。
「……ユーグ」
静かに触れるキス。
「アリセア……」
「あっ、…っ……ん」
頬に、鎖骨に、落ちてくる唇のぬくもり。
ひとつひとつが、愛しくて、優しくて。
心の奥のこわばりを、彼が優しく溶かしていく。
私が少し震えていることに気づいたのか、彼はふと動きを止めて、目を合わせてくれる。
「怖い?……今ならやめられる」
「あ……私は……」
怖さもある。けれど、ユーグの心にも触れたいと思った私は……そっと、自分からキスをした。
彼もそれに応えてくれて……。
「あっ、……ぁっ、ユーグ」
「アリセアのからだ……どこも甘いね」
それから、私の頬に触れる指も、私の首筋にキスを送り、なぞる舌も、優しくて――でも、どこか意図的で。
「アリセアを感じさせて……」
「んっ…ユーグ……私も貴方を……」
そうして、服を、脱がされて。
「アリセア……綺麗だ」
私の胸に唇が触れた瞬間、身体が跳ねる。
「あっ、……ふぁっ……ん、」
甘い刺激を、感じる度に、身体がびくびくと反応してしまう。
それから、徐々に、舌先で、私の奥まで確認されるように触れられてーー。
「っあ!……ユーグ、そんなところ、だめ……」
「……君の全てを、感じたいんだ」
そう言って彼は私の1番深い所まで愛してくれて。
「あっ、……ユーグ、ぁっ、……気持ちいい……」
「我慢してる声も、可愛い……けれど、もっと、アリセアの声聞かせて」
そして。
「アリセア……いい?」
深い眼差しの彼に、微笑まれ。
私も、彼が欲しくて……小さくうなづいた。
甘く、深く、静かに――私たちは繋がった。
「あっ……んん、ユーグ……っ」
身も心も、彼に預けて……。
「アリセア……好きだよ……」
私たちは、互いの存在を確かめ合うように、深く、ただ静かに抱きあい。
それから、彼が優しく動く度に、甘い熱が広がっていく。
その気遣いがまた、嬉しくて……。
彼の人となりを、感じられた。
でも、彼の手から伝わるぬくもりも、愛情もーー、
そして、彼の唇の震えや……不安さえも……全て、伝わってきた。
けれど、彼と向き合うごとに、不安が一つ一つ薄れていく。
眠る直前。
甘えたくなって。
「……もう少しだけ、そばにいていいですか?」
そっと気持ちを伝えてみたら。
彼の腕の中に、優しく引きずり込まれた。
心地よい温もりに包まれながら、私たちはそのまま、静かな夜に溶けていった。
ただ、彼の存在だけが心の真ん中にじわじわと広がっていく。
そのぬくもりが、私をそっと満たしてくれるようで――安心して、眠りについた。
ーー・・
昨夜の余韻に浸っていると。
「アリセア?」
朝の光で目覚めた彼は、私を見て、ほんの少しだけ……
顔が緊張するも。
だけど次の瞬間には。
「おはよう、アリセア」
「きゃっ」
彼の手が腰に、まわり、優しく腕の中に引きずり込まれた。
「まだ寝てても、いいのに……」
「ユーグ?」
私が問いかけると、彼は黙って唇を重ねた。
「んっ……ユーグ。もしかして後悔してますか?」
私がそう言うと。
「まさか……」
そう言ってユーグは、私をじっと見つめてきた。
「後悔してるとしたら、自分が不甲斐ないことにだ。……昨夜は無理させて……ごめん」
「いいんです、私もユーグに触れて欲しいと……思ったから」
自然と、身体を重ねたことで、私も自然体で、素直な言葉がでてくる。
それにユーグも喜んでくれて……。
私も心の距離がぐっと縮んだようで、嬉しかった。
「アリセア、まだこうしていたい。ダメかな」
「ふふっ、同じ気持ちです」
彼がそっと触れるようにキスをしてきて、唇が触れそうで触れない距離で、甘く囁いた。
「アリセア……好きだ」
声が低くて、でも優しくて。
言葉というより、心に直接触れられたような熱が、胸の奥にひろがる。
「私……」
その先が言えなかった。
私も好きだと伝えたい。
だけど、これが本当に彼と同じ熱量の好きなのか、まだ確信がもてなくて。
記憶が戻ってない事が、ネックとなり、彼に思いを伝えられない。
触れられたいし、ドキドキしているのは確かで。
自分のことなのに、はっきりと伝えられないのがもどかしい。
「アリセア。無理して言わなくていい。……でも」
彼の手が、私の頬に触れる。
そのまま、ゆっくりと指先が首筋をなぞり、鎖骨へと降りていく。
「今は……俺を感じて」
「あっ……」
再びキスをされ、身体に優しく触れられる。
昨夜の余韻が、身体に残っているせいか、
彼の唇が優しく私の胸に触れると、あたたかさとともに、心の奥まで響くような感覚が広がっていく。
「んっ…」
私はその感覚に、思わず体を委ねてしまう。
彼の優しい舌先が、ゆっくりと私の肌を撫でるように触れ、ひとつひとつの動きが私の心を乱していく。
思わず甘い声を出すと。
「可愛い」
彼がそう囁くたびに、私の奥がくすぐられるようで、体が勝手に彼を求めてしまう。
彼の指先に触れられるだけで、甘い熱が込み上げてきた。
そして。
「アリセア……」
ユーグに、静かに見つめられ、……小さく頷く。
「あっ、……ユーグ」
彼の身体がゆっくりと、私に重なり……。
じわじわと圧迫される甘い質量感に、アリセアの不安は吹き飛び、今は目の前の彼のことしか見えなくなる。
ユーグも、感じてくれているのか眉をひそめ、切なげな瞳で。
「アリセア……っ……」
こうして、朝日に照らされた静かな部屋で、2人は溶けていった。
「っ、……あ……んんっ……」
ゆっくり、優しく、静かな時を過ごしていく。
「んっ……」
朝だ。寮のベッドから身を起こすと、隣には、ユーグスト殿下が寝ていて。
「あ……」
そうだ、私たち……。
頬が熱い。
胸がふわっと、熱くなる。
裸の肌を隠すように、シーツを手繰り寄せる。
…私たちは、昨夜、身体を繋げた。
昼休みのあと、私は体調を理由に部屋に戻り、ずっと胸のざわめきを抱えたままだった。
夜になって戻ってきた殿下は、そんな私を優しく抱きしめてくれた。
「アリセア……寝れなかった?」
「はい……色々考えていたら、眠れなくて」
彼の腕に包まれ、私はそのぬくもりを求めた。
ユーグは私の不安な心を見透かしていたのか、優しいキスをしてくれた。
甘い吐息の中に、彼の切ない顔が垣間見れて。
彼もまた不安なのだと私は気がついた。
ユーグは。
私に何も言ってくれないが、何かを感じ取っているのかもしれない。
「アリセア……君がどこかに行ってしまったらと……俺も怖かった」
「ユーグ……」
「君が……好きなんだ」
心の奥から伝えられる、まっすぐな想い。
「私は……」
言葉が喉で震える。
でも、いまの気持ちだけは、届けたくて。
「ユーグの傍にいたい……今は、それだけじゃ、ダメですか?」
私の想いを伝えると、彼の表情が柔らかくなった。
「いや……その気持ちが嬉しい。」
「ユーグ……」
自分でもずるいかなと思う。
決定的なことは言わないのに、彼の傍にいたいだなんて。
「アリセア……君がここにいるって、感じたいんだ……いい?」
耳元で、そっとユーグの声が囁いた。
それが行為をする事の確認だと、私でも分かって。
私は頬を染め、戸惑いながらも頷く。
でも、ユーグだけの責任にしたくない。
はっきりと言葉で想いを伝えた。
「はい……私に、触れてほしいです」
私もちゃんと、意思があったのだと、そう言えるように。
私が頷くと、彼はそっと私を抱き寄せキスをした。
「ありがとう……ごめんね、でも、無理はしないから」
「全て俺の責任だから……」
「違いますっ……私も、そうしたくて」
彼の言葉に、胸が熱くなって、思わず涙が滲む。
ユーグに導かれ、ベッドに腰掛けた。
「……ユーグ」
静かに触れるキス。
「アリセア……」
「あっ、…っ……ん」
頬に、鎖骨に、落ちてくる唇のぬくもり。
ひとつひとつが、愛しくて、優しくて。
心の奥のこわばりを、彼が優しく溶かしていく。
私が少し震えていることに気づいたのか、彼はふと動きを止めて、目を合わせてくれる。
「怖い?……今ならやめられる」
「あ……私は……」
怖さもある。けれど、ユーグの心にも触れたいと思った私は……そっと、自分からキスをした。
彼もそれに応えてくれて……。
「あっ、……ぁっ、ユーグ」
「アリセアのからだ……どこも甘いね」
それから、私の頬に触れる指も、私の首筋にキスを送り、なぞる舌も、優しくて――でも、どこか意図的で。
「アリセアを感じさせて……」
「んっ…ユーグ……私も貴方を……」
そうして、服を、脱がされて。
「アリセア……綺麗だ」
私の胸に唇が触れた瞬間、身体が跳ねる。
「あっ、……ふぁっ……ん、」
甘い刺激を、感じる度に、身体がびくびくと反応してしまう。
それから、徐々に、舌先で、私の奥まで確認されるように触れられてーー。
「っあ!……ユーグ、そんなところ、だめ……」
「……君の全てを、感じたいんだ」
そう言って彼は私の1番深い所まで愛してくれて。
「あっ、……ユーグ、ぁっ、……気持ちいい……」
「我慢してる声も、可愛い……けれど、もっと、アリセアの声聞かせて」
そして。
「アリセア……いい?」
深い眼差しの彼に、微笑まれ。
私も、彼が欲しくて……小さくうなづいた。
甘く、深く、静かに――私たちは繋がった。
「あっ……んん、ユーグ……っ」
身も心も、彼に預けて……。
「アリセア……好きだよ……」
私たちは、互いの存在を確かめ合うように、深く、ただ静かに抱きあい。
それから、彼が優しく動く度に、甘い熱が広がっていく。
その気遣いがまた、嬉しくて……。
彼の人となりを、感じられた。
でも、彼の手から伝わるぬくもりも、愛情もーー、
そして、彼の唇の震えや……不安さえも……全て、伝わってきた。
けれど、彼と向き合うごとに、不安が一つ一つ薄れていく。
眠る直前。
甘えたくなって。
「……もう少しだけ、そばにいていいですか?」
そっと気持ちを伝えてみたら。
彼の腕の中に、優しく引きずり込まれた。
心地よい温もりに包まれながら、私たちはそのまま、静かな夜に溶けていった。
ただ、彼の存在だけが心の真ん中にじわじわと広がっていく。
そのぬくもりが、私をそっと満たしてくれるようで――安心して、眠りについた。
ーー・・
昨夜の余韻に浸っていると。
「アリセア?」
朝の光で目覚めた彼は、私を見て、ほんの少しだけ……
顔が緊張するも。
だけど次の瞬間には。
「おはよう、アリセア」
「きゃっ」
彼の手が腰に、まわり、優しく腕の中に引きずり込まれた。
「まだ寝てても、いいのに……」
「ユーグ?」
私が問いかけると、彼は黙って唇を重ねた。
「んっ……ユーグ。もしかして後悔してますか?」
私がそう言うと。
「まさか……」
そう言ってユーグは、私をじっと見つめてきた。
「後悔してるとしたら、自分が不甲斐ないことにだ。……昨夜は無理させて……ごめん」
「いいんです、私もユーグに触れて欲しいと……思ったから」
自然と、身体を重ねたことで、私も自然体で、素直な言葉がでてくる。
それにユーグも喜んでくれて……。
私も心の距離がぐっと縮んだようで、嬉しかった。
「アリセア、まだこうしていたい。ダメかな」
「ふふっ、同じ気持ちです」
彼がそっと触れるようにキスをしてきて、唇が触れそうで触れない距離で、甘く囁いた。
「アリセア……好きだ」
声が低くて、でも優しくて。
言葉というより、心に直接触れられたような熱が、胸の奥にひろがる。
「私……」
その先が言えなかった。
私も好きだと伝えたい。
だけど、これが本当に彼と同じ熱量の好きなのか、まだ確信がもてなくて。
記憶が戻ってない事が、ネックとなり、彼に思いを伝えられない。
触れられたいし、ドキドキしているのは確かで。
自分のことなのに、はっきりと伝えられないのがもどかしい。
「アリセア。無理して言わなくていい。……でも」
彼の手が、私の頬に触れる。
そのまま、ゆっくりと指先が首筋をなぞり、鎖骨へと降りていく。
「今は……俺を感じて」
「あっ……」
再びキスをされ、身体に優しく触れられる。
昨夜の余韻が、身体に残っているせいか、
彼の唇が優しく私の胸に触れると、あたたかさとともに、心の奥まで響くような感覚が広がっていく。
「んっ…」
私はその感覚に、思わず体を委ねてしまう。
彼の優しい舌先が、ゆっくりと私の肌を撫でるように触れ、ひとつひとつの動きが私の心を乱していく。
思わず甘い声を出すと。
「可愛い」
彼がそう囁くたびに、私の奥がくすぐられるようで、体が勝手に彼を求めてしまう。
彼の指先に触れられるだけで、甘い熱が込み上げてきた。
そして。
「アリセア……」
ユーグに、静かに見つめられ、……小さく頷く。
「あっ、……ユーグ」
彼の身体がゆっくりと、私に重なり……。
じわじわと圧迫される甘い質量感に、アリセアの不安は吹き飛び、今は目の前の彼のことしか見えなくなる。
ユーグも、感じてくれているのか眉をひそめ、切なげな瞳で。
「アリセア……っ……」
こうして、朝日に照らされた静かな部屋で、2人は溶けていった。
「っ、……あ……んんっ……」
ゆっくり、優しく、静かな時を過ごしていく。
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