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0 序章
2 私は、誰?
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また、眠ってしまっていたらしい。
降り続いていた雨は止んだらしく、先ほどまでの雨音は聞こえなくなっていた。
気を失っていたのだろうか。
そういえば、先ほどまで耳を痛めつけるように響き渡っていた軋むような金属音ももう聞こえなくなっていた。
少しだけ、ほっとする。
自分がどこにいるのか、誰なのかすらわからない。
誰のものとも確信が持てない記憶が勢いよく流れ込んでくる異常事態に、何故自分が違和感も抱かずに適応しているのか。それすらわからない。
手で床を撫でるように確認すると、木の感触があった。
木目を指で辿ると節に指がひっかかる。
節はつるつるしていて木目とは明らかに感触が違った。
指先から伝わる冷たさに身が震える。ここは間違いなく現実世界だ。
長い時間床に寝ていたせいか、木の床に関節が擦れ、ヒリヒリと痛みを感じる。
ただ、耳を苛む金属音が聞こえないだけで、少しだけ考える気力が生まれていた。
(ここは一体、どこだろう?)
ゆっくりと周囲を見回した。
何も見えないほど暗い。
さっき目を覚ました時にはうっすらと明るさが残っていたのに、今ではすっかり日が暮れてしまっている。
夕暮れから日が落ちる程度の時間は経過したらしい。
相変わらず、寒い。そして、痛い。
自力でなんとかしないと、これから辛さは増すばかりだろう。
(せめて明かりが欲しい‥‥‥)
暗闇は、怖い。
それに、身を守るためには、身体を温めなくては。
しばらく経つと暗さに目が慣れ、うっすらと周りが窺えるようになってきた。
軋む身体を叱咤しながら、暗闇の中、壁に手を這わせて電気のスイッチを探す。
(あれ?どこだろう。ここら辺にあるはず‥‥‥初めてくる場所だけど、スイッチのある場所は大体同じはず‥‥‥スイッチ、スイッチ‥‥‥ない‥‥‥ない‥‥‥え?本当にないの?今時そんな家ある?じゃあ、もしかしてどっかの山小屋?一体ここはどこなの?なんでこんなところにいるの?)
慌てて外に飛び出した。
夜風が雨に湿った土と緑の匂いを運んでくる。
辺りからは鳥や虫の鳴き声が聞こえてくるけれど、人の気配はなかった。
でも、何よりも驚いたのは‥‥‥
「うわぁ」
思わず言葉をなくすほどの、満天の星。
漆黒の暗闇の中、空いっぱいにまるでダイヤモンドのように強い光を放ちながら星が瞬いていた。
その距離は、背伸びをすれば掴んでポケットに入れられそうなほど、近い。
星空の迫力に、苦しんでいた痛みすら忘れて見入ってしまう。
(ああ、綺麗だなあ。こんなに綺麗な星があれば全てが浄化された気がする。)
星に向かって両手を伸ばす。
(あとちょっとで掴めそう‥‥‥星が‥‥‥星が‥‥‥スター‥‥‥ステラ?)
頭に雷が落ちたような激痛が走り、突然その名前が頭の中に響き渡った。
息ができない。苦しい。
耳の奥では、またかん高い金属音が鳴り始めた。
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
揺らめきながら、金属音は勢いを増し、どんどん近づいてくる。
その音に呼応するように身体中の痛みは強さを増し、私を責め苛んだ。
(や、やめて。もうやめて。痛い、痛い、痛いーーーーーーー!!!!!!!)
膝に力が入らなくなり、思わず地面にうずくまった。
頭の中では、どこからか誰かの声が聞こえ、ぐるぐる、ぐるぐると渦を巻く。
「ステラ‥‥‥ステラ‥‥‥」
誰かが、誰かの名前を呼んでいる。
男の声か女の声かすらわからない。
脳に直接響くぼんやりと霞んだような、不思議な声。
「ステラ‥‥‥」
突然、目の前をプラチナブロンドのイメージがかすめる。
あれは‥‥‥ゲームのイメージイラスト?
(ステラ‥‥‥ステラ・ディライト!?まさか!!)
慌てて私の手を見る。傷ついて血が出ている。
でもそれだけじゃない。何故こんなに小さいの?
わからない。
髪は?暗くてよくわからない。
弾かれたように、走り出した。
まさか‥‥‥まさか‥‥‥
そんなはずはない。
そんなはずはない。
そんなはずはない!!!
痛みどころじゃない。
痛いけど気にしてる場合じゃない。
それ以上に今、見なければ!確認しなければ‥‥‥!
そんなはずはない。
こんなことが起こるわけがない。
(今すぐ、私の、私の顔を見なくては‥‥‥!!!)
こっち、こっちの方向に湖があるはず‥‥‥
知らない場所のはずなのに、何故か方向がわかる。どうして?
でも今それはどうでもいい。
(湖、湖はどこ?行かなくちゃ、確認しなくちゃ!)
裸足で駆け出した私の足に鋭い石が突き刺さる。
でもそんなこと、構っていられない。
走る足が泥に沈み、草が引っかき傷を作る。
木の枝が頬を叩く。
今は気にしてる場合じゃない。急げ、急げ、急げーーーーーー!!!!
息を切らしながら、星が照らす湖面を覗き込む。
そこにいたのは‥‥‥
(ステラ・ディライト!!!!!!私はヒロイン、ステラ・ディライトだ!!!!!)
もう一度湖面を覗き込む。
金と銀が混じり合った特徴的なプラチナブロンド。
でも何よりもはっきりとステラがステラであることを示すのは、藍色の瞳。
藍色の瞳は金色で縁取られている。
(金環の瞳‥‥‥間違いない!この顔!この瞳!ステラ・ディライトだ!)
ステラはゲームのヒロインのはず。
でも、何故か、私がステラになってしまっている。
こんなことあるはずがない。
それなのに、心の中ではこれが現実だとわかっていた。
水の匂い、湖面を渡る風が頬を撫でる感触。
遠くから、聞こえてくる夜明けを待つ鳥たちの鳴き声。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚・・・味覚は?
慌てて湖面の水を口に含む。水の味がする。
何よりも、自分の肉体そのものが圧倒的なリアリティーを持って存在していた。
夢ならば、あんなに痛く、寒く、苦しいはずがない。
今、腕をつねれば痛みを感じるだろう。
間違いない、これは現実だ。
(いつから‥‥‥一体、いつから?なんで?どうして?それとも、やっぱり夢?)
頭がぐるぐる回る。
どうして、どうして?わからない、わからない頭が痛い痛い痛い痛いいいいいいいいいいいい!
金属音が突き刺さるほどの音量で頭の中に響き渡った。
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
切り裂かれそうな痛みに耐えかねて、頭を抱えうずくまる。
ぐるぐると渦を巻くめまいのような感覚に立っていられない。
息が苦しい。吐き気がする。
ここから逃げたい。もう、いや。
キュイーーーーーーン
キュイーーーン
キュイーン‥‥‥‥
何もできない私をあざ笑うかのように、金属音は少しずつ揺らめきながら遠ざかっていった。
少しずつ痛みから解放され、地面が揺れるような感覚が治ってくる。
息を大きく吸い、そして、吐く。
(誰も頼ることのできない今、頼れるのは自分だけ。落ち着け、私。)
今の私は、ステラ・ディライト。
恋愛ゲーム「星降る夜を君とともに」のヒロインだ。
何故かはわからない。
でも、今ここにステラ・ディライトとして存在していることがわかった。
理屈じゃない。
でも抗えない、運命。
夜が、明けてくる。東からの日差しが私を照らす。
あたたかい‥‥‥
昇る陽の暖かさに凍てついた心が少しずつ癒されていく。
夜明けを迎える小鳥の鳴き声が新しい1日の始まりを教えてくれる。
ああ、そうなんだ。
ここにいる私は、ヒロイン、ステラ・ディライト。
なぜかは分からない。
でも、どうやら私は転生してしまったらしい。
降り続いていた雨は止んだらしく、先ほどまでの雨音は聞こえなくなっていた。
気を失っていたのだろうか。
そういえば、先ほどまで耳を痛めつけるように響き渡っていた軋むような金属音ももう聞こえなくなっていた。
少しだけ、ほっとする。
自分がどこにいるのか、誰なのかすらわからない。
誰のものとも確信が持てない記憶が勢いよく流れ込んでくる異常事態に、何故自分が違和感も抱かずに適応しているのか。それすらわからない。
手で床を撫でるように確認すると、木の感触があった。
木目を指で辿ると節に指がひっかかる。
節はつるつるしていて木目とは明らかに感触が違った。
指先から伝わる冷たさに身が震える。ここは間違いなく現実世界だ。
長い時間床に寝ていたせいか、木の床に関節が擦れ、ヒリヒリと痛みを感じる。
ただ、耳を苛む金属音が聞こえないだけで、少しだけ考える気力が生まれていた。
(ここは一体、どこだろう?)
ゆっくりと周囲を見回した。
何も見えないほど暗い。
さっき目を覚ました時にはうっすらと明るさが残っていたのに、今ではすっかり日が暮れてしまっている。
夕暮れから日が落ちる程度の時間は経過したらしい。
相変わらず、寒い。そして、痛い。
自力でなんとかしないと、これから辛さは増すばかりだろう。
(せめて明かりが欲しい‥‥‥)
暗闇は、怖い。
それに、身を守るためには、身体を温めなくては。
しばらく経つと暗さに目が慣れ、うっすらと周りが窺えるようになってきた。
軋む身体を叱咤しながら、暗闇の中、壁に手を這わせて電気のスイッチを探す。
(あれ?どこだろう。ここら辺にあるはず‥‥‥初めてくる場所だけど、スイッチのある場所は大体同じはず‥‥‥スイッチ、スイッチ‥‥‥ない‥‥‥ない‥‥‥え?本当にないの?今時そんな家ある?じゃあ、もしかしてどっかの山小屋?一体ここはどこなの?なんでこんなところにいるの?)
慌てて外に飛び出した。
夜風が雨に湿った土と緑の匂いを運んでくる。
辺りからは鳥や虫の鳴き声が聞こえてくるけれど、人の気配はなかった。
でも、何よりも驚いたのは‥‥‥
「うわぁ」
思わず言葉をなくすほどの、満天の星。
漆黒の暗闇の中、空いっぱいにまるでダイヤモンドのように強い光を放ちながら星が瞬いていた。
その距離は、背伸びをすれば掴んでポケットに入れられそうなほど、近い。
星空の迫力に、苦しんでいた痛みすら忘れて見入ってしまう。
(ああ、綺麗だなあ。こんなに綺麗な星があれば全てが浄化された気がする。)
星に向かって両手を伸ばす。
(あとちょっとで掴めそう‥‥‥星が‥‥‥星が‥‥‥スター‥‥‥ステラ?)
頭に雷が落ちたような激痛が走り、突然その名前が頭の中に響き渡った。
息ができない。苦しい。
耳の奥では、またかん高い金属音が鳴り始めた。
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
キーーーーーーーーーーーン
揺らめきながら、金属音は勢いを増し、どんどん近づいてくる。
その音に呼応するように身体中の痛みは強さを増し、私を責め苛んだ。
(や、やめて。もうやめて。痛い、痛い、痛いーーーーーーー!!!!!!!)
膝に力が入らなくなり、思わず地面にうずくまった。
頭の中では、どこからか誰かの声が聞こえ、ぐるぐる、ぐるぐると渦を巻く。
「ステラ‥‥‥ステラ‥‥‥」
誰かが、誰かの名前を呼んでいる。
男の声か女の声かすらわからない。
脳に直接響くぼんやりと霞んだような、不思議な声。
「ステラ‥‥‥」
突然、目の前をプラチナブロンドのイメージがかすめる。
あれは‥‥‥ゲームのイメージイラスト?
(ステラ‥‥‥ステラ・ディライト!?まさか!!)
慌てて私の手を見る。傷ついて血が出ている。
でもそれだけじゃない。何故こんなに小さいの?
わからない。
髪は?暗くてよくわからない。
弾かれたように、走り出した。
まさか‥‥‥まさか‥‥‥
そんなはずはない。
そんなはずはない。
そんなはずはない!!!
痛みどころじゃない。
痛いけど気にしてる場合じゃない。
それ以上に今、見なければ!確認しなければ‥‥‥!
そんなはずはない。
こんなことが起こるわけがない。
(今すぐ、私の、私の顔を見なくては‥‥‥!!!)
こっち、こっちの方向に湖があるはず‥‥‥
知らない場所のはずなのに、何故か方向がわかる。どうして?
でも今それはどうでもいい。
(湖、湖はどこ?行かなくちゃ、確認しなくちゃ!)
裸足で駆け出した私の足に鋭い石が突き刺さる。
でもそんなこと、構っていられない。
走る足が泥に沈み、草が引っかき傷を作る。
木の枝が頬を叩く。
今は気にしてる場合じゃない。急げ、急げ、急げーーーーーー!!!!
息を切らしながら、星が照らす湖面を覗き込む。
そこにいたのは‥‥‥
(ステラ・ディライト!!!!!!私はヒロイン、ステラ・ディライトだ!!!!!)
もう一度湖面を覗き込む。
金と銀が混じり合った特徴的なプラチナブロンド。
でも何よりもはっきりとステラがステラであることを示すのは、藍色の瞳。
藍色の瞳は金色で縁取られている。
(金環の瞳‥‥‥間違いない!この顔!この瞳!ステラ・ディライトだ!)
ステラはゲームのヒロインのはず。
でも、何故か、私がステラになってしまっている。
こんなことあるはずがない。
それなのに、心の中ではこれが現実だとわかっていた。
水の匂い、湖面を渡る風が頬を撫でる感触。
遠くから、聞こえてくる夜明けを待つ鳥たちの鳴き声。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚・・・味覚は?
慌てて湖面の水を口に含む。水の味がする。
何よりも、自分の肉体そのものが圧倒的なリアリティーを持って存在していた。
夢ならば、あんなに痛く、寒く、苦しいはずがない。
今、腕をつねれば痛みを感じるだろう。
間違いない、これは現実だ。
(いつから‥‥‥一体、いつから?なんで?どうして?それとも、やっぱり夢?)
頭がぐるぐる回る。
どうして、どうして?わからない、わからない頭が痛い痛い痛い痛いいいいいいいいいいいい!
金属音が突き刺さるほどの音量で頭の中に響き渡った。
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
キュイーーーーーーーーン
切り裂かれそうな痛みに耐えかねて、頭を抱えうずくまる。
ぐるぐると渦を巻くめまいのような感覚に立っていられない。
息が苦しい。吐き気がする。
ここから逃げたい。もう、いや。
キュイーーーーーーン
キュイーーーン
キュイーン‥‥‥‥
何もできない私をあざ笑うかのように、金属音は少しずつ揺らめきながら遠ざかっていった。
少しずつ痛みから解放され、地面が揺れるような感覚が治ってくる。
息を大きく吸い、そして、吐く。
(誰も頼ることのできない今、頼れるのは自分だけ。落ち着け、私。)
今の私は、ステラ・ディライト。
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何故かはわからない。
でも、今ここにステラ・ディライトとして存在していることがわかった。
理屈じゃない。
でも抗えない、運命。
夜が、明けてくる。東からの日差しが私を照らす。
あたたかい‥‥‥
昇る陽の暖かさに凍てついた心が少しずつ癒されていく。
夜明けを迎える小鳥の鳴き声が新しい1日の始まりを教えてくれる。
ああ、そうなんだ。
ここにいる私は、ヒロイン、ステラ・ディライト。
なぜかは分からない。
でも、どうやら私は転生してしまったらしい。
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