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3 ヒロインへの道
159 魔の森の浄化
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(注意)今回、瘴気の影響を受けた虫が出てきます。苦手な方はスキップねがいます。
ケイレブが地図を広げて、魔獣が多く出る地域を示していく。
魔獣がでるポイント、とされている場所は全部で5箇所。
そして、うち1箇所は今日塞いだからあと4箇所だ。
でも、瘴気溜まりの場所は正確にはわからない。今日みたいにウサギが教えてくれればいいけど、いつもそうはいかないだろうし。
それに、残る4箇所はかなり広い範囲に散らばっていた。
ジョセフと約束しなくても、1日一箇所探すのが精一杯かもしれない。
翌朝、まずは一番近い瘴気が出ていると思われる場所を探索することになった。
今日ははーちゃんに乗って移動する。
そして、瘴気が出ていると思われる場所の近くまで行くと、はーちゃんが急に動かなくなった。
絶対に、動かない、とでも言うように一歩も進まない。
「ありがと」私はそう言うと、はーちゃんの首を優しく叩き、馬から降りた。
多分、これ以上行くとよくない影響があるとわかっているんだろう。
「ここで待ってて」
そう伝えると、はーちゃんがイヤイヤするように前足で地面を叩く。
「ごめん、心配してくれてるんだよね?でも行かないと」
はーちゃんと馬たちをその場に残し、ここから先へは徒歩で進むことになった。
ゆっくりと森を進みながら周りを見回すと、本当はまっすぐに伸びるはずの枝がねじれていたり、下草が枯れていたり。
これがきっと瘴気が出ているサインなんだろう。
そういえば、と持参した布で鼻と口を覆った。
ねじれた枝や不自然に黒く染まった樹皮、下草の枯れがひどい方に向かって少しずつ慎重に進んでいく。
突然、上から鳥の鋭い鳴き声が聞こえた。
警告するように、甲高い声でなく鳥は、私たちの頭の上をぐるぐると旋回している。
「あれは魔獣化した鳥、魔鳥、とでも言ったらいいんでしょうか。油断すると攻撃してきますので、用心してください」
ケイレブが胸元の短剣を確認するようにそっと手を置いた。
魔鳥はこちらに降りてくることもなく、鋭い鳴き声をあげ、空をぐるぐると滑空し、そのままどこかへ去っていった。
ゆっくりと、周りを見回しながら、木が枯れている方角へと進む。
突然、目の前を見たこともない虫が走った。
黒いゲジゲジのような虫には、なんと頭が二つある。
うえっ、気持ち悪い。
そう思った瞬間、ジョセフが虫を剣で刺した。
どろり。緑色の体液がこぼれる。
背中をゾーッと寒気が走り抜けた。
「早く瘴気溜まりを塞ぎましょう」
今までだって、本気でそのつもりだったけど、ちょっとガチでスイッチが入った。
これは不気味すぎる。
これ以上のものはもう見たくない。早く片付けよう。
そう思って前を向いた瞬間、
「あった」
二つ目の瘴気だまりは少し落ち窪んだ水の通路と思われる場所にぽっかりと口を空けていた。
大きさは大体10センチぐらいだろうか。
ひとつ目よりはかなり小さい。
もしかして、小さいから、虫を汚染しているのだろうか。
そういえば鳥は虫を食べるから、鳥が魔鳥化したってこと?
つまりだんだんと大きくなると汚染される獣がだんだんと大きくなっていくってことなのかな?
わからないけど、とりあえず、塞ごう。
私はさっきの虫でかなり動揺していたけど、なんとか心を落ち着かせようとハル様の指輪をぎゅっと掴んだ。
大丈夫、必ずできるはず。
目を瞑ってしっかりと集中する。
森の力を借りなければ浄化はできない。
私の手のひらに木の力、地の力、風の力、そして生き物たちの力を少しずつ分けてください、と願う。
だんだんと手のひらが熱くなってくる。
力が集まり、金色に光り始める。
私はその力をそっと瘴気の出口に流し込んだ。
「あるべきものはあるべきところへ」
そう願いながら光を流し込む。
穴から光が放たれ始めた瞬間、ケイレブとジョセフが素早く石で蓋をした。
ついでに、周りの土の上にも浄化の光を巻いておく。
「虫もあるべき姿に戻りますように」
そう願いを込めて。
いつも以上に真剣だったね、って後からリーラに言われたけど、そんなことないよ。いつもと同じだよ?
でも二つ頭のゲジゲジにはもう2度と会いたくなかったけどね。
ケイレブが地図を広げて、魔獣が多く出る地域を示していく。
魔獣がでるポイント、とされている場所は全部で5箇所。
そして、うち1箇所は今日塞いだからあと4箇所だ。
でも、瘴気溜まりの場所は正確にはわからない。今日みたいにウサギが教えてくれればいいけど、いつもそうはいかないだろうし。
それに、残る4箇所はかなり広い範囲に散らばっていた。
ジョセフと約束しなくても、1日一箇所探すのが精一杯かもしれない。
翌朝、まずは一番近い瘴気が出ていると思われる場所を探索することになった。
今日ははーちゃんに乗って移動する。
そして、瘴気が出ていると思われる場所の近くまで行くと、はーちゃんが急に動かなくなった。
絶対に、動かない、とでも言うように一歩も進まない。
「ありがと」私はそう言うと、はーちゃんの首を優しく叩き、馬から降りた。
多分、これ以上行くとよくない影響があるとわかっているんだろう。
「ここで待ってて」
そう伝えると、はーちゃんがイヤイヤするように前足で地面を叩く。
「ごめん、心配してくれてるんだよね?でも行かないと」
はーちゃんと馬たちをその場に残し、ここから先へは徒歩で進むことになった。
ゆっくりと森を進みながら周りを見回すと、本当はまっすぐに伸びるはずの枝がねじれていたり、下草が枯れていたり。
これがきっと瘴気が出ているサインなんだろう。
そういえば、と持参した布で鼻と口を覆った。
ねじれた枝や不自然に黒く染まった樹皮、下草の枯れがひどい方に向かって少しずつ慎重に進んでいく。
突然、上から鳥の鋭い鳴き声が聞こえた。
警告するように、甲高い声でなく鳥は、私たちの頭の上をぐるぐると旋回している。
「あれは魔獣化した鳥、魔鳥、とでも言ったらいいんでしょうか。油断すると攻撃してきますので、用心してください」
ケイレブが胸元の短剣を確認するようにそっと手を置いた。
魔鳥はこちらに降りてくることもなく、鋭い鳴き声をあげ、空をぐるぐると滑空し、そのままどこかへ去っていった。
ゆっくりと、周りを見回しながら、木が枯れている方角へと進む。
突然、目の前を見たこともない虫が走った。
黒いゲジゲジのような虫には、なんと頭が二つある。
うえっ、気持ち悪い。
そう思った瞬間、ジョセフが虫を剣で刺した。
どろり。緑色の体液がこぼれる。
背中をゾーッと寒気が走り抜けた。
「早く瘴気溜まりを塞ぎましょう」
今までだって、本気でそのつもりだったけど、ちょっとガチでスイッチが入った。
これは不気味すぎる。
これ以上のものはもう見たくない。早く片付けよう。
そう思って前を向いた瞬間、
「あった」
二つ目の瘴気だまりは少し落ち窪んだ水の通路と思われる場所にぽっかりと口を空けていた。
大きさは大体10センチぐらいだろうか。
ひとつ目よりはかなり小さい。
もしかして、小さいから、虫を汚染しているのだろうか。
そういえば鳥は虫を食べるから、鳥が魔鳥化したってこと?
つまりだんだんと大きくなると汚染される獣がだんだんと大きくなっていくってことなのかな?
わからないけど、とりあえず、塞ごう。
私はさっきの虫でかなり動揺していたけど、なんとか心を落ち着かせようとハル様の指輪をぎゅっと掴んだ。
大丈夫、必ずできるはず。
目を瞑ってしっかりと集中する。
森の力を借りなければ浄化はできない。
私の手のひらに木の力、地の力、風の力、そして生き物たちの力を少しずつ分けてください、と願う。
だんだんと手のひらが熱くなってくる。
力が集まり、金色に光り始める。
私はその力をそっと瘴気の出口に流し込んだ。
「あるべきものはあるべきところへ」
そう願いながら光を流し込む。
穴から光が放たれ始めた瞬間、ケイレブとジョセフが素早く石で蓋をした。
ついでに、周りの土の上にも浄化の光を巻いておく。
「虫もあるべき姿に戻りますように」
そう願いを込めて。
いつも以上に真剣だったね、って後からリーラに言われたけど、そんなことないよ。いつもと同じだよ?
でも二つ頭のゲジゲジにはもう2度と会いたくなかったけどね。
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