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3 ヒロインへの道
160 湖の汚染
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1日一つまで、がジョセフとの約束だったので、毎日ひとつずつ瘴気溜まりを潰していった。
3つ目をすぎると、だんだんとやり方に慣れ、それほど消耗しなくなっていったが、一箇所終わると強制的に砦に帰らされていた。
今日は最後の瘴気溜まりと思われる地点へと向かっていた。
なぜそこが最後になったかと言うと、範囲が広すぎるから。
今までのように地面から湧いている瘴気ではなく、汚染されていると思われる場所が湖だったから。
湖の中で瘴気が出てくる穴を探すのはほぼ不可能に近い。
しかし、湖から取れる魚に頭が二つあるウナギや凶暴な巨大魚が発生していることから、瘴気が出ているのは間違いないと思われていた。
これまでのように力を流し込んで石で塞ぐ方法は取れない。一体どうしたら?
湖に向かって馬を走らせると、今までと同じくだんだんと木の樹皮が黒くなり、ねじれた枝が出てくる。
狂気じみた鳴き声の鳥が頭上を旋回し、いつこちらを襲おうかと虎視眈々と狙っている。
ケイレブやジョセフが殺気を向けると、いつの間にやらどこかに飛び去っていく。その繰り返しだった。
「湖が汚染されてるってのは、かなり影響範囲がでかいな」
ケイレブが呟く。
確かに。
森のいのちの源である水を汚染されてしまうと、その周りにある植物だけじゃなく、微生物から魚、両生類やそれを食べた動物にも大きな影響を及ぼしてしまう。
ただ、救いは影響が出始まったのが最近だというその一点だ。
どうしたら湖の汚染を浄化できるのか、途方にくれながら湖に向かっていった。
それに、水にはそれ自体に浄化作用があるはず。
もしかしたら、川に神様がいたんだから、湖にだっているかもしれない。それか、主とか?
長く生きた生き物は力を持つって聞いたことがあるし、一緒に協力すればなんとかなるかもしれない。
うん、きっとそう。
ちょっと明かりが見えてきた気がする。
湖畔にたどり着くと、湖があまりよくない状態にあることがわかった。
どんよりとした不穏な気配。
普通の湖であれば、湖の周りには気持ちのいい風が吹いていて、木々がそよそよと葉を鳴らしているものなんだけど、ここでは全然そんな気配がない。
まるで音がしない。
当然虫の音もない。何もかもが静まりかえって、不気味すぎる。
さかなが、いるんだよね?
貝とかカニとか水の生物だっているんだよね?
不安になり、私は湖の水に手を入れた。
なんの反応もない。
この間、川の神様に呼びかけた時はどうしたっけ。
たしか、流れに手をつけて願っただけ。
でもあの川には必ず神様がいるって確信できたんだよね。
だって、こことは違って何もかもが生き生きと輝いていた。
ここではダメなのかも。湖が広すぎるから。
湖が湧き出ているところとか、もっと源流に近いところに行かないと。
「ケイレブ様、この湖はどこから生まれているのですか?その源にいく必要があるみたいです」
ケイレブは困ったような顔をした。
「そんなこと言ったって、この湖には4本も川が流れ込んでいるし、昔からの伝説で湖の中央から清らかな水が湧き出しているとは言われているけれど、それがどこなのかはわからないんだ」
それはそうか。
湖がどこから湧き出しているかなんて、この世界では調べようがないもんね。
現代だってダイバーが潜って探すしかないんだし。
無人探査機的なものなんてあるわけない。
手詰まり?
それとも、もしかして湖に流れ込んでいる川を汚染している瘴気溜まりがある?
「もう、ここ以外に魔獣が多発しているところはないんですよね」
「そうだな。確かに。念の為、兵士たちを集めて直接聞いてみますか」
「そうですね・・・それしかないかな」
そのとき、目の前を足がたくさんあるカニが横切った。
8本どころじゃないよね?多分12本以上?と、思い目をこすった瞬間、上空から飛んできた鳥が素早く舞い降り、カニをパクリと咥えてまた上空に飛び立っていった。
きっとあの鳥は魔獣化してしまうに違いない。
やっぱり、湖の汚染は危険すぎる。早く手を打たないといけないとその場の全員が思った。
3つ目をすぎると、だんだんとやり方に慣れ、それほど消耗しなくなっていったが、一箇所終わると強制的に砦に帰らされていた。
今日は最後の瘴気溜まりと思われる地点へと向かっていた。
なぜそこが最後になったかと言うと、範囲が広すぎるから。
今までのように地面から湧いている瘴気ではなく、汚染されていると思われる場所が湖だったから。
湖の中で瘴気が出てくる穴を探すのはほぼ不可能に近い。
しかし、湖から取れる魚に頭が二つあるウナギや凶暴な巨大魚が発生していることから、瘴気が出ているのは間違いないと思われていた。
これまでのように力を流し込んで石で塞ぐ方法は取れない。一体どうしたら?
湖に向かって馬を走らせると、今までと同じくだんだんと木の樹皮が黒くなり、ねじれた枝が出てくる。
狂気じみた鳴き声の鳥が頭上を旋回し、いつこちらを襲おうかと虎視眈々と狙っている。
ケイレブやジョセフが殺気を向けると、いつの間にやらどこかに飛び去っていく。その繰り返しだった。
「湖が汚染されてるってのは、かなり影響範囲がでかいな」
ケイレブが呟く。
確かに。
森のいのちの源である水を汚染されてしまうと、その周りにある植物だけじゃなく、微生物から魚、両生類やそれを食べた動物にも大きな影響を及ぼしてしまう。
ただ、救いは影響が出始まったのが最近だというその一点だ。
どうしたら湖の汚染を浄化できるのか、途方にくれながら湖に向かっていった。
それに、水にはそれ自体に浄化作用があるはず。
もしかしたら、川に神様がいたんだから、湖にだっているかもしれない。それか、主とか?
長く生きた生き物は力を持つって聞いたことがあるし、一緒に協力すればなんとかなるかもしれない。
うん、きっとそう。
ちょっと明かりが見えてきた気がする。
湖畔にたどり着くと、湖があまりよくない状態にあることがわかった。
どんよりとした不穏な気配。
普通の湖であれば、湖の周りには気持ちのいい風が吹いていて、木々がそよそよと葉を鳴らしているものなんだけど、ここでは全然そんな気配がない。
まるで音がしない。
当然虫の音もない。何もかもが静まりかえって、不気味すぎる。
さかなが、いるんだよね?
貝とかカニとか水の生物だっているんだよね?
不安になり、私は湖の水に手を入れた。
なんの反応もない。
この間、川の神様に呼びかけた時はどうしたっけ。
たしか、流れに手をつけて願っただけ。
でもあの川には必ず神様がいるって確信できたんだよね。
だって、こことは違って何もかもが生き生きと輝いていた。
ここではダメなのかも。湖が広すぎるから。
湖が湧き出ているところとか、もっと源流に近いところに行かないと。
「ケイレブ様、この湖はどこから生まれているのですか?その源にいく必要があるみたいです」
ケイレブは困ったような顔をした。
「そんなこと言ったって、この湖には4本も川が流れ込んでいるし、昔からの伝説で湖の中央から清らかな水が湧き出しているとは言われているけれど、それがどこなのかはわからないんだ」
それはそうか。
湖がどこから湧き出しているかなんて、この世界では調べようがないもんね。
現代だってダイバーが潜って探すしかないんだし。
無人探査機的なものなんてあるわけない。
手詰まり?
それとも、もしかして湖に流れ込んでいる川を汚染している瘴気溜まりがある?
「もう、ここ以外に魔獣が多発しているところはないんですよね」
「そうだな。確かに。念の為、兵士たちを集めて直接聞いてみますか」
「そうですね・・・それしかないかな」
そのとき、目の前を足がたくさんあるカニが横切った。
8本どころじゃないよね?多分12本以上?と、思い目をこすった瞬間、上空から飛んできた鳥が素早く舞い降り、カニをパクリと咥えてまた上空に飛び立っていった。
きっとあの鳥は魔獣化してしまうに違いない。
やっぱり、湖の汚染は危険すぎる。早く手を打たないといけないとその場の全員が思った。
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