5月の雨の、その先に

藍音

文字の大きさ
130 / 152

第百二十五話 夢の世界 ※※※

アウレリオはリオの片足を肩に載せ、大きく足を広げさせるとまた最奥を突いた。

「あ、あうれりょさま」
「ん」

返事もろくにせず、ガンガンに奥を突く。
体中が甘くしびれて力が入らないのに、もっともっと欲しくなってしまう。
耳の奥で心地よい音がきんきんと響く。体のどこかからまた快感がぎゅっと上がってきて、息ができない。
もう一度突くと、リオの最奥がまた開いた。

「ああっ、きゃああああ」

稲妻のように金色の快感が目の前に広がった。
悲鳴とともに、がくがくとリオの身体が震えだし、同時にぎゅうぎゅうとなかがうねる。搾り取るように奥へといざなうその動きに、アウレリオはおかしくなったように、腰を奥に進めた。

「いや、もう、もうだめ、いやだあーっ」

小さな悲鳴とともに、リオが激しく体を震わせ、きゅうきゅうとアウレリオを締め付けた。

アウレリオも唸るような喘ぎとともに、リオの最奥に精を放つ。

「あ、ああああ」

リオはがくがくと震えながら、よだれをたらしている。
すぼまりは閉まることを忘れ、ぽかんと口をあけたままひくひくと動きながら、白濁を垂れ流していた。
リオの前からは何も出ていない。

(これは・・・)

ぼんやりと目を開き、魚のようにはくはくと息をしながら、ぷるぷると小刻みに震えながらぐったりと横たわっている。

(前からは何も出ていない。おかしくなるほどの絶頂だったようだ・・・ふむ。そういうことがあると聞いたことはあったが)

アウレリオがリオの身体の上にそっと毛布を掛けると、全身が性感帯になったようにリオがぴくぴくと跳ねた。

「ふむ」アウレリオの顔に満面の笑みが広がった。ここまでの快感を引き出せたことが、単純にうれしかった。

「最高だよ、リオ」

そう言って頬にキスを落すと、リオはびくんと魚のようにまた跳ねた。

**********

ぱちぱちと薪の燃える音に目が覚める。

「え?」

リオがアウレリオに背を向ける体勢で上に乗り、ゆっくりと幸せそうなため息をつきながら上下に体を揺らしている。
ここまで淫魔のように求められたことは一度もなかった。

「リオ?どうした?」

声をかけるとリオがびくっと肩を揺らした。

「だって・・・アウレリオ様の魔力が・・・気持ちよくて」
「え?」
「見てください。俺、どこにも傷も痣もありません」
リオが両手を広げたが、後ろ向きなのでよくわからない。だが、がりがりに痩せていたからだに、少しだけ肉が付いたような気がしないでもない。

「なんだって?」
「もっと見てほしいけど、俺抜きたくなくて」

リオのなかが柔らかくうねり、アウレリオから搾り取ろうとうごめいた。

「だから、このままで・・・俺、気持ちがよくて・・・動くたびに、どんどん元の自分に戻れるみたいで・・・止められない」
そう言いながら、リオは後ろ向きのままアウレリオの上で上下に体を動かしている。

「は、はあ、気持ちいい・・・アウレリオ様・・・もっと・・・もっとください」

アウレリオは耐えられなくなってリオの身体を前に倒し、後ろから思い切り突いた。

「ああっ」

自分で加減しているときよりももっと強い刺激が襲い、飲まれそうになる。

「もっと・・・もっと奥まで、激しく突いてください。あああ、もっとおぉ」

激しく腰を動かすと、リオはうつぶせのまま腰をくねらせてくる。

「くそっ」

アウレリオがリオの腹を突き破る勢いでガンガンと腰を振ると、細く高い嬌声がこぼれた。

「アウレリオさまぁ、アウレリオさまぁ」

うわごとのように名を呼ぶリオの腰をしっかりつかみ、奥までねじ込むようにして最奥をぐりぐりとえぐる。

「ひぃやああああ」リオがぶるぶると震えながら、ふり返った。「中に、中にだしてぇ」
言われなくてもそのつもりだ。
アウレリオは数か月の不在へのうっ憤を晴らすように、勢いよくリオの中に注ぎ込んだ。

穴から白濁がにじみ出てきたが、気にせず、そのままの体勢でごろりと横たわる。

「アウレリオ様の魔力、きもちがいいですぅ」

リオが腹を撫で、ぼんやりと焦点の合わない目でアウレリオを見た。

「へへへ。おなかの奥があったかくなったような気がして・・・ほこほこして、すごく気持ちがいいんです」
「だが、掻き出さないと」
「だめ」リオが口をへの字に曲げた。「これは絶対にこのままじゃないと。俺は孕めないけど、でも、アウレリオ様の魔力を体の中から感じるんです。傷も消えたし」

そう言われてもう一度見ると、確かにリオの身体からは、薄物の下に見えた髪跡や打撲痕が消えていた。

「ずっと、中にあるままだったらいいのにな。すごく体の中から温まって、傷も消えるし」
リオがたぷんたぷんになった腹を少し押すと、後ろ穴から白濁が流れ出した。
「だめだめ。これは俺のだから」リオは自分の指先ですぼみに蓋をして、アウレリオの精液が流れ出ないようにしている。その姿は、見たことがないほどエロティックだった。
だが、もう指一本動かすのも億劫だ。

「明日の朝、洗ってやる」
アウレリオは大の字になって横たわった。

「何回ヤったか覚えてない。もう一滴も出ないぞ」
「ふふふ」

リオがアウレリオの胸に顔を乗せた。

「大好きですよ、アウレリオ様」

まるでアウレリオ様に酔ってしまったような気分だ。このまま、この夢の世界にひたっていたいな。


***********

お読みいただきまして、ありがとうございました。
♡も広告もありがとうございます。

(ラブシーンは今日までです。ひそひそ)

感想 37

あなたにおすすめの小説

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

神子は二度、姿を現す

江多之折(エタノール)
BL
1/7外伝含め完結 ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。 死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが 神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。 戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。 王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。 ※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。 描写はキスまでの全年齢BL

秘匿された第十王子は悪態をつく

なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。 第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。 第十王子の姿を知る者はほとんどいない。 後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。 秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。 ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。 少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。 ノアが秘匿される理由。 十人の妃。 ユリウスを知る渡り人のマホ。 二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

あと一度だけでもいいから君に会いたい

藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。 いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。 もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。 ※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

【完結】あなたのいない、この異世界で。

Mhiro
BL
「……僕、大人になったよ。だから……もう、───いいよね?」 最愛の人に先立たれて3年。今だ悲しみから立ち直れず、耐えられなくなった結(ゆい)はその生涯を終えようとする。しかし、次に目が覚めたのは、生命を見守る大樹がそびえ立つ異世界だった。 そこで亡き恋人の面影を持つ青年・ルークと出会う。 亡き恋人への想いを抱えながらも、優しく寄り添ってくれるルークに少しずつ惹かれていく結。そんなある日、ある出来事をきっかけに、彼から想いを告げられる。 「忘れる必要なんてない。誰かを想うユイを、俺はまるごと受け止めたい」 ルークの告白を受け入れ、幸せな日々を送る結だったが、それは突然終わりを迎える。 彼が成人を迎えたら一緒に村を出ようと約束を交わし、旅立つ準備を進めていた矢先、結は別の女性と口づけを交わすルークの姿を目撃してしまう。 悲しみの中で立ち止まっていた心が、異世界での出会いをきっかけに再び動き出す、救済の物語。 ※センシティブな表現のある回は「*」が付いてますので、閲覧にはご注意ください。   ストーリーはゆっくり展開していきます。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。