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第百三十一話 不貞の証拠
アウレリオの怒りは止まず、ぎりぎりと王の首を締め上げる。
王の顔色が紫に変わり、口の端に泡が浮かんだ。
「や、やめ・・・」
このまま死んでも構わない。人間のクズめ。権力を盾にやりたい放題だ。
さらにぎゅっと締め上げた瞬間、かすかな金属の音とともに、アウレリオの周りに一斉に剣先が向けられた。その数20は下らない。
怒りに気を取られ、気づかぬうちに、近衛兵に包囲されていた。
「閣下、陛下から手をお放しください」
王の近衛兵が冷静に告げる。言葉は丁寧だが、事実上の命令だ。
彼の剣の切っ先はアウレリオの首筋まで、ほんの一センチぐらいしかない。
ほんの少し前に突けば、切先がはアウレリオの喉を簡単に切り裂くだろう。
だが、魔力を使えば一瞬で倒せる。アウレリオが目をすがめると、金色の瞳が怪しく光り始めた。
「閣下、なりません!閣下の民はリオだけではないのですよ!どうか、冷静におなりください!」ずっとアウレリオとリオを見守ってきた古参の騎士が叫んだ。
魔力は体内でうねり、アウレリオをそそのかす。
「そのようなこと、リオも望みません!」必死に止める古参騎士の声。
「・・・くそっ」アウレリオの手から力が抜けた。
王はデイベッドの上にどさっと崩れ落ちた。ゼイゼイと肩で息をする。
危うく殺されるところだった。まさか、ここまでの暴挙に出るとは・・・
喉にはくっきりと絞められた痕がのこり、声がガラガラにかすれている。
「ほ、ほんとうだ・・・あれは・・・・不貞を働いた・・・私には分かっている。辺境から王都に帰る馬車の中で確認したんだ」
アウレリオが目をむいた。
「あいつの身体の中に、ほかの男の痕跡があった・・・そこまで言えばわかるだろう?」
ガツンと頭を殴られたような衝撃。
「リオの体の中に、ほかの男の・・・痕跡?」
「そうだ。王の愛妾に不貞は許されない。当たり前のことだ」
アウレリオの世界がぐるりと一回転した。ほかの男の痕跡・・・辺境から、王都に戻るとき・・・まさか。
「うそだ。そんなことが」
アウレリオは真っ青になり、ガタガタと震えている。「うそだ、そんなことが・・・そんな理由で・・・」
両手で顔を覆い、まるで泣いているようにさえ見える。さっきまでの恐ろしい辺境の武人の姿は、もうなかった。
「こいつを拘束しろ」
王が近衛兵に冷酷に告げた。こんなに動揺するとは。
何も言わずとも、不貞の相手が正体を現したな。
「娘の婿という地位を光栄に思わず・・・思い知らせてやらねばならん。こいつの武具を身ぐるみ剥いで、むち打ちの刑に処する。馬も没収だ。丸腰のまま、ずたずたになった体を市中にさらして逃げ帰るがいい」
「はっ」
近衛兵たちがアウレリオの両手を拘束し、床から引きずり上げた。
アウレリオはがっくりとうなだれ、されるがままになっている。
「覚えておけ、お前が無礼を働いた相手は、お前をずたずたに切り裂く権利を持っているのだと。次に無礼があった場合は、お前からすべての地位をはく奪する。いいな」
*********
その日の午後、アウレリオは王宮から追放された。
身に着けていた鎧やすべての武具を奪われ、乗ってきた馬も馬具も没収の上、10回のむち打ち。皮膚は裂け、服はボロボロになっていた。
ついでに数回殴られたのか、端正な顔は傷だらけだった。
一緒についてきた護衛騎士たちも連帯責任を取られ、むち打ち15回の刑に処された。アウレリオの罪に主君を止めなかった罪が加算され、アウレリオ同様、鎧も馬も武具もすべて没収されてしまった。
高貴な金髪の貴族が、主従ともに鞭うたれ、足を引きずりながら屋敷に向かう姿は、街の人々の注目を集めた、しかも、先頭に立つ金髪の貴族は、あの第三王女様のご夫君らしい。
どこをどうすれば、それだけ王を怒らせることができるのか。
大勢の人々が、足を引きずり、血まみれの背中をさらして歩く一行を興味津々にながめた。
だが、アウレリオは街の人たちが自分たちを見ていることなど、気づきもしなかった。
「リオを探しに行かなければ」
取りつかれたような表情でつぶやく。
「せめて、あれの痕跡だけでも持ち帰ってやらなくては、浮かばれないだろう」
騎士たちは顔を見合わせた。
リオのことは気の毒だった。だが、自分たちは?
「閣下・・・お願いです。まずは屋敷に戻って傷を手当てしましょう。みな徹夜で馬を走らせ、鞭で打たれました。しかも市中をこんな姿で歩かされるなんて・・・屈辱です。私たちのことも考えてください」
「一度屋敷に戻りましょう」
アウレリオは、はっと現実に気が付いた。
自分の悲しみに手いっぱいになっていたが、目の前にいる騎士たちも自分の部下だ。
自分以上に鞭で打たれた部下の中には、立てない者もいる。服も皮膚も破れ、血まみれになりながら互いに肩を組んで支えあう姿に、ぴしゃりと冷や水を浴びせかけられた。
「わかった。すまなかった」アウレリオがぽつりと言うと、皆、あからさまに安心していた。
「いいんです。リオが奴隷に落されたなんて・・・あんまりだ」
「あんなの、言いがかりでしょう?リオが不貞だなんて」
「そうだ、そうに決まってる」
いつしか、全員が泣いていた。
屋敷までの道は、いつもの何倍も遠く感じる。
「どうして、こんなことになったんだ?第三王女様をお迎えしてバラ色の未来じゃなかったのかよ」
騎士の一人がぽつりとつぶやき、また鼻をすする音が大きくなった。
「落ち着いたら、リオを探しに行ってやろう」
「俺たちの仲間じゃないか」
とぼとぼと重い足を引きずりながら、王都の屋敷にたどり着く。
来訪を知らされていなかった、王都の使用人たちが驚いて駆け寄ってくる。
「どうしたんですか?」
「何があったんですか?」
その声を聞くと同時に、何人かの騎士が糸が切れたように崩れ落ちた。
「医者を呼んでやってくれ」
アウレリオの声に、使用人の一人が屋敷を飛び出していく。
アウレリオ自身も崩れるように床に座り込んだ。
徹夜で馬を走らせたことも、鞭で打たれ侮辱されたことも、リオの身に降りかかったことを考えれば、どうでもいいほど些細なことだった。
(不貞・・・考えもしなかった。私のせいだ)
王の言うことは一理ないわけでもない。
王の愛妾の不貞は絶対に許されない。
女ならば相手もろともすぐに死罪だ。なぜ気が付かなかったんだ。
認めたくなかった。リオが王の愛妾だなんて・・・認めたくなかったから。自分のものだと、愚かにも思い込んでいた。それがリオの退路を断ったんだ。奴隷に落されて、騎士たちに・・・どれほど苦しかっただろう。私のかわいいリオが。
両手に顔をうずめる。頭はガンガンと大きな音を立て、耳の奥はがごうごうとうなりをあげている。
(リオが死んだ・・・私のせいで)
*************
お読みいただきまして、ありがとうございました。
♡も広告もありがとうございます。
昨日、我が家にインフルエンザが上陸しました。
娘が40度近い熱を出して寝込んでいます。
もし、予告なしに連載が止まったら、移ったなとご理解ください。
王の顔色が紫に変わり、口の端に泡が浮かんだ。
「や、やめ・・・」
このまま死んでも構わない。人間のクズめ。権力を盾にやりたい放題だ。
さらにぎゅっと締め上げた瞬間、かすかな金属の音とともに、アウレリオの周りに一斉に剣先が向けられた。その数20は下らない。
怒りに気を取られ、気づかぬうちに、近衛兵に包囲されていた。
「閣下、陛下から手をお放しください」
王の近衛兵が冷静に告げる。言葉は丁寧だが、事実上の命令だ。
彼の剣の切っ先はアウレリオの首筋まで、ほんの一センチぐらいしかない。
ほんの少し前に突けば、切先がはアウレリオの喉を簡単に切り裂くだろう。
だが、魔力を使えば一瞬で倒せる。アウレリオが目をすがめると、金色の瞳が怪しく光り始めた。
「閣下、なりません!閣下の民はリオだけではないのですよ!どうか、冷静におなりください!」ずっとアウレリオとリオを見守ってきた古参の騎士が叫んだ。
魔力は体内でうねり、アウレリオをそそのかす。
「そのようなこと、リオも望みません!」必死に止める古参騎士の声。
「・・・くそっ」アウレリオの手から力が抜けた。
王はデイベッドの上にどさっと崩れ落ちた。ゼイゼイと肩で息をする。
危うく殺されるところだった。まさか、ここまでの暴挙に出るとは・・・
喉にはくっきりと絞められた痕がのこり、声がガラガラにかすれている。
「ほ、ほんとうだ・・・あれは・・・・不貞を働いた・・・私には分かっている。辺境から王都に帰る馬車の中で確認したんだ」
アウレリオが目をむいた。
「あいつの身体の中に、ほかの男の痕跡があった・・・そこまで言えばわかるだろう?」
ガツンと頭を殴られたような衝撃。
「リオの体の中に、ほかの男の・・・痕跡?」
「そうだ。王の愛妾に不貞は許されない。当たり前のことだ」
アウレリオの世界がぐるりと一回転した。ほかの男の痕跡・・・辺境から、王都に戻るとき・・・まさか。
「うそだ。そんなことが」
アウレリオは真っ青になり、ガタガタと震えている。「うそだ、そんなことが・・・そんな理由で・・・」
両手で顔を覆い、まるで泣いているようにさえ見える。さっきまでの恐ろしい辺境の武人の姿は、もうなかった。
「こいつを拘束しろ」
王が近衛兵に冷酷に告げた。こんなに動揺するとは。
何も言わずとも、不貞の相手が正体を現したな。
「娘の婿という地位を光栄に思わず・・・思い知らせてやらねばならん。こいつの武具を身ぐるみ剥いで、むち打ちの刑に処する。馬も没収だ。丸腰のまま、ずたずたになった体を市中にさらして逃げ帰るがいい」
「はっ」
近衛兵たちがアウレリオの両手を拘束し、床から引きずり上げた。
アウレリオはがっくりとうなだれ、されるがままになっている。
「覚えておけ、お前が無礼を働いた相手は、お前をずたずたに切り裂く権利を持っているのだと。次に無礼があった場合は、お前からすべての地位をはく奪する。いいな」
*********
その日の午後、アウレリオは王宮から追放された。
身に着けていた鎧やすべての武具を奪われ、乗ってきた馬も馬具も没収の上、10回のむち打ち。皮膚は裂け、服はボロボロになっていた。
ついでに数回殴られたのか、端正な顔は傷だらけだった。
一緒についてきた護衛騎士たちも連帯責任を取られ、むち打ち15回の刑に処された。アウレリオの罪に主君を止めなかった罪が加算され、アウレリオ同様、鎧も馬も武具もすべて没収されてしまった。
高貴な金髪の貴族が、主従ともに鞭うたれ、足を引きずりながら屋敷に向かう姿は、街の人々の注目を集めた、しかも、先頭に立つ金髪の貴族は、あの第三王女様のご夫君らしい。
どこをどうすれば、それだけ王を怒らせることができるのか。
大勢の人々が、足を引きずり、血まみれの背中をさらして歩く一行を興味津々にながめた。
だが、アウレリオは街の人たちが自分たちを見ていることなど、気づきもしなかった。
「リオを探しに行かなければ」
取りつかれたような表情でつぶやく。
「せめて、あれの痕跡だけでも持ち帰ってやらなくては、浮かばれないだろう」
騎士たちは顔を見合わせた。
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アウレリオは、はっと現実に気が付いた。
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自分以上に鞭で打たれた部下の中には、立てない者もいる。服も皮膚も破れ、血まみれになりながら互いに肩を組んで支えあう姿に、ぴしゃりと冷や水を浴びせかけられた。
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来訪を知らされていなかった、王都の使用人たちが驚いて駆け寄ってくる。
「どうしたんですか?」
「何があったんですか?」
その声を聞くと同時に、何人かの騎士が糸が切れたように崩れ落ちた。
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アウレリオの声に、使用人の一人が屋敷を飛び出していく。
アウレリオ自身も崩れるように床に座り込んだ。
徹夜で馬を走らせたことも、鞭で打たれ侮辱されたことも、リオの身に降りかかったことを考えれば、どうでもいいほど些細なことだった。
(不貞・・・考えもしなかった。私のせいだ)
王の言うことは一理ないわけでもない。
王の愛妾の不貞は絶対に許されない。
女ならば相手もろともすぐに死罪だ。なぜ気が付かなかったんだ。
認めたくなかった。リオが王の愛妾だなんて・・・認めたくなかったから。自分のものだと、愚かにも思い込んでいた。それがリオの退路を断ったんだ。奴隷に落されて、騎士たちに・・・どれほど苦しかっただろう。私のかわいいリオが。
両手に顔をうずめる。頭はガンガンと大きな音を立て、耳の奥はがごうごうとうなりをあげている。
(リオが死んだ・・・私のせいで)
*************
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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