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62. 告白 〈クリフ視点〉
しおりを挟むとうとうレオナに思いを告げた。
黙っていては、叔父上にレオナをとられてしまうからね。
レオナはキョトンとしていたな…。
可愛い…。
思わず抱きしめたけど、良い匂いがして…ずっと抱きしめていたかった。
夢でみた時と同じ感触だったな…。
レオナはどうして自分が女性であることを知っているのかと不思議そうだったけど、そうだよね…。
長い間、僕は気づいてあげられなかったんだよね。
思い込みって怖いな…。
城に使えている書記官や執務室にいる者は男性だと思っていたからね。
そこに女性が混じっていても、女っぽい男だと思ってしまう。
今回の教訓だよ。
だけど、レオナもどうやって隠していたんだろうか?
胸とかは何かを巻いて潰していたのかな?
夢の中のレオナはグラマラスな感じだったけど…。
ダメだ…顔が緩んでしまう。
さっきまでレオナが僕の腕の中にいた…。
レオナの温もりが忘れられない。
明日から仕事を普通に出来るか…心配だ。
そうだ、それよりもレオナの両親をどうにかしないといけないんだった、あと叔父上…。
婚約者も問題だよな…。
…いっその事、叔父上の提案した計画をやってみるのも、良いかも。
叔父上の養子になるではなくて、違う公爵か、もしくは隣国の貴族の養子。
でも、それだとレオナの両親は納得しないよな。
やはり王族でないと…。
そうだ、直接会いに行ってレオンがレオナだと気づいていることを匂わすか…。
脅しになるかもしれないが…国を欺いていたんだから仕方ないよな。
それを盾にレオナの女性として何処かに養女にだして、そこから王家に嫁いで来れば…うん、良い。これで良いかも。
たしか、隣国にレオナのお姉さんが嫁いでいたな。
しかも公爵だったような…。
そこなら、養女にしてもらえるんじゃないか。
よし、ここは僕が直接行って頼んでみよう。
事を急ぐからな。
手紙ではいつになるかわからない。
善は急げで今週末にでも行って頼んでみよう。
駄目なら次を探して来れば良いだろう。
レオナの為だと思えば頑張れる。
早くレオナを僕の元に…。
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