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49. 期待はしてないけど…
しおりを挟むモヤモヤした気持ちいまだ継続中です。
ルフさんの事をヴァン様に聞いても何も教えてくれません。
何だって言うんだよ~。
しかも、ウルもまだ落ち込んでいる状態が継続中なんだよね。
「「はぁ~」」
2人してランチタイムにため息をついちゃうくらい。
「ウル…妹さんはまだ様子がおかしいの?」
「ああ…。最近は母さんはルフは病気じゃないから心配はいらない。この状態が理解できないお前の方が心配だ…って言ってきてさ俺の心配を始めたんだよ。まったく…何なんだよ…」
あれ?どこかで聞いたような話だなと思いつつウルを慰めるために話を続けた。
「そうなんだね。難しいよね…女性の気持ちを理解するって…」
「そうだよな!」
片ひじをつきながら本日のランチのミートソースパスタをぐるぐるとフォークに巻いている。
かなりの大きさになってるけど大丈夫かな?
「あ~、もう俺は食べてストレス解消してやるぞ!!」
ウルは心配になるくらいに大きくフォークに巻かれたミートソースパスタを大きな口を開けて一口で食べた。
す、凄い。ウルフ族は口が大きいのか。
山盛りのパスタがみるみるうちに無くなっていく。
食欲が戻ったということはウルも元気になってきたということだよね。僕は少しホッとした。
でも、結局何だろう?
ヴァン様もウルのお母さんも同じ事を言ってるのが気になるよね。
僕とウルはわからないけどヴァン様達がわかること…。
…全くわからないよね。
考えを切り替えようかな。
あっ、そうだ!
「そういえば妹さんの悩みは解消されたの?」
これを聞こうと思ってたんだよ。上手くいったのかどうか聞いておかないとね。まだブラッディーガール達との契約は続きそうだからね。
「あ~、それはまだわからんな。次の満月になればわかると思うけどな」
「そっか~」
次の満月までわからないのか…。変身できないと確認できないもんね。うまくいっていたら良いな。
次の満月が来てルフさんの願いが叶ったのかを確かめるのが早いか、ボールができるのが先か…。
感情が昂って涙を流す…難易度が高いよね。
嘘泣きしても出てこないし…。
ルフさんとのブラッディーボールがどんな効果を持っているのか気になるんだよね。
ウルみたいに体格がよくなるとか…いや、身長を高くしたいとか思ってないよ!思ってないけど…試してみたいよね。
試すくらいは良いよね。その結果、身長が高くなったとしても仕方ないからね。…期待は…してないよ。
あ~、早くボールできないかなー!
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