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54. シャルルの思いつき
しおりを挟むあれから両陛下と母さんが色々と話し合った結果…しばらく様子を見ようという事になった。
その間に調査するらしい。
結局、マウル様に会えたのは一瞬だった…。
ドレス姿を褒めて欲しかったな…。
あの、キャルルと言うお姫様はまだ、王宮に滞在中らしい。
結婚の話がまとまるまでいますわ…って言ってるみたい。
すごい、押しが強い姫様だね…。
それに、母さんの話しを聞いていたら、あの姫様の母親もかなり怖い人だということがわかった。
私を産んでくれた母は色々と大変だったんだね…。
会ってみたかったな…。
私は周りの皆に助けてもらってばかりだな…。
何か私に出来る事はないのかな…。
私は何が出来る?
そうだな~…前世の知識があるから、この世界にない知識があるでしょ、それから…"何でも屋"で培ってきた、いろんなスキル…ぐらいだよね。
…そうだ!
調査する時に"魔写る君"が役にたつんじゃないかな。
写真は必要だよね。
動かぬ証拠になるよ。
王宮の調査する人達に渡しておこう。
後は…ビデオカメラみたいなのがあれば完璧だよね。
それは、両親に頼んでみようかな。
あの2人ならすぐに作ってくれるだろう。
完成したら、アロムのファンクラブの人達にもお知らせしよう。
最近、忙しくて会報が送れていないしね。
このままだと、会員様に怒られるよね。
そういえば、アロムは聞いたのかな…。
私達が血が繋がった姉弟じゃないってこと…。
…どう思ったのかな。
私も聞いたからといって態度は変える事はないし、今さら変えられないけど…。
アロムも私を家族だと思ってくれるのかな…。
そう言えば父さんとも、この話しをしていないな。
父さんは泣いて話しにならない可能性が高い。
涙もろい年頃だ…とか言ってたからな。
歳をとると涙もろくなるんだ!って言いながら泣いていたのを見たな…。
あれは…何で泣いてたかな?
でも、父さんは何があっても私を娘だ!って言ってくれる自信がある。
私はこの家族が大好きだ。
たとえ、血が繋がっていなくてもこれまでの絆がある。私の産みの母は人を見る目があったんだと思う。
おかげで私は幸せだ。
もし、あの人が産みの母にしたような事を今の家族にするならば私は戦うよ。
魔法の知識はないけど前世で得た色んな知識を駆使して頑張るよ。
とりあえずは、さっきも言っていた、ビデオカメラみたいな、前世でいう探偵道具の開発に力を入れてみようかな…。
後で役に立ちそうな感じがする…。
そうだ…小型の魔写る君ならすぐに作れるかな…。小型だと隠しカメラみたいにして使えるんじゃない…。うん…いけるね。
取り敢えず、調査の結果を待つだけなんて、私にはできないから…私が今、出来ることをやってみます!
やるぞ!探偵魔道具開発!
ファイト!わたし!
応援ありがとうございます!
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