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3話 美味しい食べ物

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パーティーに戻ってしまったライアンに寂しく思う乃亜だが長時間森の中だったのでお腹が空いていた、お腹が鳴ったのがメルウィンにバレてしまい食べ物を出してもらえることになった。

「うぁぁ、美味しそう!」

英国式のアフタヌーンティーが出され、そこにはマカロンやサンドイッチなどが置いてありスコーンやチョコもあってテンションが上がっていた。
この世界にアフタヌーンティーがあるだなんて驚いた。たしか......下から順に食べるんだっけ?あってるかな?
ノアはマナーに迷いながらもモグモグと食べていた。

「メルウィン様ありがとうございます!とっても美味しいです。」

「喜んでもらえてよかったです。」

メルウィンは美味しそうに食べる乃亜を見てライアン様が連れてくるほどのことがあるな、と思いながらほっこりしていた。

一方その頃ライアンは姉がなんとか引き継いでくれていたもののパーティーのホストが長時間抜けるのは流石にダメだとメルウィンに怒られてしまった。
 


「マーフィー公爵お久しぶりですわ
うちの娘のメアリーです。」

「お初にお目にかかります。メアリー・ミラーと申します。マーフィー公爵にお会いできて光栄でございます。」

「ああ、ミラー伯爵お久しぶりです」

適当にあしらうしかない婚約の話ばかりで正直、もううんざりだ。
姉は皇太子との婚約者候補にはなっていたものの、運命の人を見つけたそうで侯爵に嫁ぐ予定だ。そうなると公爵家は俺日一人になってしまうからもうパーティーからは逃げられない。
しばらくするのを止めようか....

「早くノアに会いたいな、今日会ったばかりだとういのに何だあの天使は......はぁ」

こそっと人の目を掻い潜り人気のないところで少し休憩していたライアンは乃亜のあまりの可愛さに大きなため息をつくのだった。
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