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第100話「プランを決めた!」
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シモンが向かったのは、市場へ隣接した中央広場のとある場所。
食べ物の露店が「びっしり」と建ち並ぶ一画である。
様々な食材、それらを調理する雑多な香りが混在し、シモンのように引き付けられる者も多い。
調理に励む店主も含め、シモンは各店の様子をざっくりとチェックして行く。
約10分後……
シモンは、焼き立ての香ばしいライ麦パン、朝しぼりだという新鮮な牛乳、黄色が目に映えるスクランブルエッグ、しっかり火を通して焼いたウインナーをいくつかの店舗から買い、空いていた露店共用のテーブル席に座る。
シモンの嗅覚、視覚は確かであった。
各店からチョイスしたパンも牛乳もスクランブルエッグもウインナーも、全てが美味しかったのだ。
生まれて初めて市場隣接の露店で食事を摂ったシモン。
「けして一流店ではない店が、ここまで美味しいのか!?」と、感動。
凄く得した気分になる。
ゆっくりと朝の食事を楽しみながら……シモンはいろいろと思案する。
デートの段取りを考えるはずが、思案する内容は結局、仕事の案件である。
シモンは記憶をたぐった。
小村の人々が摂る食事は、働きづめですぐ空腹になる為……
王都より回数こそ多いが、ず~っと質素である。
主に固いパン、肉ナシのスープ、質の悪いチーズ……
日々似たようなメニューばかり。
同じような村出身のシモンには、もっと改善の余地があると考えてしまう。
しかしシモン達の行った施策により、小村の耕作地は増え、新式たる三圃式農法も伝授。
種や苗、農機具も援助した。
人口たった100名の小村ゆえ、人手の問題はある。
だが……生産力は間違いなく上がるはず。
ちなみに小村の領主には、税率の据え置きが命じられている。
いつもより余剰となる分は村民が利益として受け取れるだろう。
生活に余裕が出来れば、消費も増える。
巡り巡って領主も潤うはず。
ティーグル王国に限らず……
どこの国でも領主のモットーは『生かさず殺さず』である。
そして搾取するだけ搾取する。
シモンがかつて所属したコルボー商会ほどではないが、ダークサイドな思想がはびこっている。
少しずつでも変えていかねばならないと思う。
この小村への施策が成功すれば……
領主達も考えを改めてくれるかもしれない。
そこまで考え、シモンは首を振った。
つい仕事の懸案案件を思い出し、対応策を考えてしまう。
今は……デートのプランを考える方が先のはずだ。
苦笑したシモンは「すぱっ」と切り替え、エステル、クラウディアとのデートシミュレーションを再開したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
歩きながらシモンは、ふと思った。
王都へ住むようになり6年目になる……
だが……
まだまだ知らない場所があると。
まだ舌に先ほど摂った食事の味が残っていた……
市場に隣接する露店で食べる朝食がここまで美味しいとは思わなかった。
今の気持ちといえば、新鮮だし楽しい。
何か、得した気分になっている。
この感覚、何かに似ている……
そうシモンは思う。
!!!
思い出した!!!
そう、前職トレジャーハンターの仕事をしている時。
辺境の地で未知のお宝に巡り会った時の感覚に酷似しているのだ。
たった1年前の事なのに、とても昔に感じる。
……過ぎ去りしあの日々。
辛く厳しい日々だったが……
不安に近いわくわく感からお宝を発見した時の高揚感は素晴らしかった。
油断をすれば命を失う危険に満ちた仕事であったが……楽しい事も多々あった。
ればたらは、禁物だが……
もしもコルボー商会が働いた事に対し、報いてくれる職場であったら……
ず~っとトレジャーハンターの仕事を続けていたかもしれないと……思う。
ああ!
このワクワク感と充実感を……
エステルとクラウディアにも体感させてあげたい。
シモンはそう思ったのだ。
「よし、決めた! 俺は王都のトレジャーハンターになる!」
シモンは思わず声を出し、ぽん!と手を叩いた。
この王都を未知の『遺跡』『迷宮』に見立てよう。
そして、俺はトレジャーハンターとして、今日くまなく探索しよう。
『隠された場所』を見つけ出して、素敵な『お宝』もゲットするんだ。
そして本番の明後日は、お客であるエステルとクラウディアをエスコートする。
そしてふたりに思う存分王都の『サプライズ』を楽しんでもらおう。
……そうだ!
先日習得したあの魔法も使おう!
そうすれば、3人で思い切り、のびのびと遊ぶ事が出来る!
よっしゃあ!
今日は探索、明日は魔法の練習だな!
デートプランが決り……
晴れやかな表情となったシモンは、この日1日……
王都の隅から隅まで……たっぷりと探索したのである。
食べ物の露店が「びっしり」と建ち並ぶ一画である。
様々な食材、それらを調理する雑多な香りが混在し、シモンのように引き付けられる者も多い。
調理に励む店主も含め、シモンは各店の様子をざっくりとチェックして行く。
約10分後……
シモンは、焼き立ての香ばしいライ麦パン、朝しぼりだという新鮮な牛乳、黄色が目に映えるスクランブルエッグ、しっかり火を通して焼いたウインナーをいくつかの店舗から買い、空いていた露店共用のテーブル席に座る。
シモンの嗅覚、視覚は確かであった。
各店からチョイスしたパンも牛乳もスクランブルエッグもウインナーも、全てが美味しかったのだ。
生まれて初めて市場隣接の露店で食事を摂ったシモン。
「けして一流店ではない店が、ここまで美味しいのか!?」と、感動。
凄く得した気分になる。
ゆっくりと朝の食事を楽しみながら……シモンはいろいろと思案する。
デートの段取りを考えるはずが、思案する内容は結局、仕事の案件である。
シモンは記憶をたぐった。
小村の人々が摂る食事は、働きづめですぐ空腹になる為……
王都より回数こそ多いが、ず~っと質素である。
主に固いパン、肉ナシのスープ、質の悪いチーズ……
日々似たようなメニューばかり。
同じような村出身のシモンには、もっと改善の余地があると考えてしまう。
しかしシモン達の行った施策により、小村の耕作地は増え、新式たる三圃式農法も伝授。
種や苗、農機具も援助した。
人口たった100名の小村ゆえ、人手の問題はある。
だが……生産力は間違いなく上がるはず。
ちなみに小村の領主には、税率の据え置きが命じられている。
いつもより余剰となる分は村民が利益として受け取れるだろう。
生活に余裕が出来れば、消費も増える。
巡り巡って領主も潤うはず。
ティーグル王国に限らず……
どこの国でも領主のモットーは『生かさず殺さず』である。
そして搾取するだけ搾取する。
シモンがかつて所属したコルボー商会ほどではないが、ダークサイドな思想がはびこっている。
少しずつでも変えていかねばならないと思う。
この小村への施策が成功すれば……
領主達も考えを改めてくれるかもしれない。
そこまで考え、シモンは首を振った。
つい仕事の懸案案件を思い出し、対応策を考えてしまう。
今は……デートのプランを考える方が先のはずだ。
苦笑したシモンは「すぱっ」と切り替え、エステル、クラウディアとのデートシミュレーションを再開したのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
歩きながらシモンは、ふと思った。
王都へ住むようになり6年目になる……
だが……
まだまだ知らない場所があると。
まだ舌に先ほど摂った食事の味が残っていた……
市場に隣接する露店で食べる朝食がここまで美味しいとは思わなかった。
今の気持ちといえば、新鮮だし楽しい。
何か、得した気分になっている。
この感覚、何かに似ている……
そうシモンは思う。
!!!
思い出した!!!
そう、前職トレジャーハンターの仕事をしている時。
辺境の地で未知のお宝に巡り会った時の感覚に酷似しているのだ。
たった1年前の事なのに、とても昔に感じる。
……過ぎ去りしあの日々。
辛く厳しい日々だったが……
不安に近いわくわく感からお宝を発見した時の高揚感は素晴らしかった。
油断をすれば命を失う危険に満ちた仕事であったが……楽しい事も多々あった。
ればたらは、禁物だが……
もしもコルボー商会が働いた事に対し、報いてくれる職場であったら……
ず~っとトレジャーハンターの仕事を続けていたかもしれないと……思う。
ああ!
このワクワク感と充実感を……
エステルとクラウディアにも体感させてあげたい。
シモンはそう思ったのだ。
「よし、決めた! 俺は王都のトレジャーハンターになる!」
シモンは思わず声を出し、ぽん!と手を叩いた。
この王都を未知の『遺跡』『迷宮』に見立てよう。
そして、俺はトレジャーハンターとして、今日くまなく探索しよう。
『隠された場所』を見つけ出して、素敵な『お宝』もゲットするんだ。
そして本番の明後日は、お客であるエステルとクラウディアをエスコートする。
そしてふたりに思う存分王都の『サプライズ』を楽しんでもらおう。
……そうだ!
先日習得したあの魔法も使おう!
そうすれば、3人で思い切り、のびのびと遊ぶ事が出来る!
よっしゃあ!
今日は探索、明日は魔法の練習だな!
デートプランが決り……
晴れやかな表情となったシモンは、この日1日……
王都の隅から隅まで……たっぷりと探索したのである。
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