103 / 176
第103話「機嫌が悪いより、良い方が話もしやすいし、こちらのお願いも通りやすいだろう」
しおりを挟む
ローラン様へ、ブラントーム伯爵訪問における同行をお願いする。
アングラード侯爵家が禁断?の強権発動をされないように。
伯爵令嬢彼女さんこと、オレリア・ブラントームさんの見合いを強行されたら、
たまらないからだ。
挙句の果てに、婚約と結婚話がまとまったら、目も当てられない。
最初は自慢の快足を活かし、俺がメッセンジャーをしようかとも思った。
だが、やはりフェルナンさん自身がお願いに上がった方が「筋を通す」事となる。
かと言って、フェルナンさんがひとりでというのもなんなので、
ここは3人一緒に数を頼み、お願いに行く事にしたのだ。
という事で、俺たち3人は各部屋で支度をし、ホテルのロビーで集合。
一緒に外出した。
ちなみにグランシャリオのメンバーの住所は全員分聞いている。
俺たちも住まいを決めたら、報告を入れる事になっていた。
さてさて!
目指すローラン様の住まいは貴族街区にあり、相当な規模の邸宅だ。
魔王討伐の際、王家から褒美として賜ったと聞いている。
このローラン様の邸宅は、王都でも観光名所になるくらい有名だ。
当然俺たち3人も知っている。
念の為、事前に地図で調べた事もあり、スムーズに到着する事が出来た。
やはりというか、観光客が結構居る。
邸宅正門前には、行くと、冒険者ギルドから派遣された、
ごつい体格の『門番』が数名居り、
鋭い眼差しで辺りを睥睨していた。
ここは俺がと右手を挙げ、左手で同期ふたりを制し、門番たちの前へ進み出た。
「お疲れ様で~す! 失礼しま~す!」
対して、俺へ門番たちの視線が集中して突き刺さる。
ひときわたくましい、リーダーらしき門番がギロリとにらみ、俺へ問いただす。
ふらちな真似をしたら、ただでは済まんぞ!という威圧オーラがバリバリ出ていた。
「ああ? 何だ? お前たちは?」
常人ならば、ぶるぶる震えあがるだろうが、俺たちはやましくないし、
研修で魔物を倒しまくっていたから度胸がついていて、平気の平左。
というわけで、俺はすかさず答えを戻す。
取り出した冒険者ギルドの所属登録証も提示する。
「はい! 俺はエルヴェ・アルノー! 俺たち3人、グランシャリオへ入団が決まったばかりの新人です!」
すると、すると、すると!
いかつい門番はくしゃっと破顔一笑。
こわもて男が笑うと微妙……だなあ。
「おお!! 君たちが噂の即戦力大物ルーキーか!! 改めて所属登録証を確認させてくれるか!!」
と言い、再び所属登録証を確認。
本人確認をした上で、あっさりと正門を通してくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
無事にローラン様邸の正門を突破した?俺たち3人。
出迎えてくれた初老の家令さんによれば、
ラッキーな事にローラン様は在宅していた。
まあ、俺の勘働き――索敵で、ローラン様の居場所は特定していたから、
ピンポイントで、自宅を訪ねたんだけどね。
一応訪問の名目としては、入団発表会見の打合せで。
もしもローラン様へ会えずに、話せなかった場合も考え、
フェルナンさんが事情、趣旨を記載した、『手紙』も用意してある。
会えない場合は、家令さんへ手紙を託す旨を伝えた。
しかし俺たちは、すぐに本館内へ通され、しばし、大広間で待つ事に。
……やがて、うかがいをたてにいった家令さんが戻り、迎えに来た。
緊張の瞬間!
だが、家令さんは柔和な笑みを浮かべている。
放つ波動も穏やかで、好意的だ。
「お待たせ致しました。ローラン様は、すぐお会いになります。どうぞ、いらっしゃってください」
良かったあ!
置き手紙でも趣旨は伝わるだろうけど、直接話すのに越したことはない。
返す俺の言葉にも嬉しさがにじむ。
「ありがとうございます!」
「どうぞ、私の後について来てください」
「はい! お願い致します!」
というわけで、俺たちが通されたのはローラン様の書斎前。
とんとんとん!
家令さんが扉をノックし、声を張り上げる。
「ローラン様! エルヴェ・アルノー様! シャルロット・ブランシュ様! フェルナン・バシュレ様! 以上3名をただいまお連れ致しました!」
対して、
「おお、すぐ通してくれ!」
と、ローラン様の声で返事があった。
よし!
ローラン様の放つ波動も穏やかで、好意的だ。
機嫌が悪いより、良い方が話もしやすいし、こちらのお願いも通りやすいだろう。
「どうぞ!」
家令さんが扉を開けてくれた。
「はい! 失礼致します!」
俺が元気よく声を発すると、
「失礼致します!」
「失礼致します!」
シャルロットとフェルナンさんも、良い雰囲気を感じ取ったのか、
同じく元気に声を発したのである。
アングラード侯爵家が禁断?の強権発動をされないように。
伯爵令嬢彼女さんこと、オレリア・ブラントームさんの見合いを強行されたら、
たまらないからだ。
挙句の果てに、婚約と結婚話がまとまったら、目も当てられない。
最初は自慢の快足を活かし、俺がメッセンジャーをしようかとも思った。
だが、やはりフェルナンさん自身がお願いに上がった方が「筋を通す」事となる。
かと言って、フェルナンさんがひとりでというのもなんなので、
ここは3人一緒に数を頼み、お願いに行く事にしたのだ。
という事で、俺たち3人は各部屋で支度をし、ホテルのロビーで集合。
一緒に外出した。
ちなみにグランシャリオのメンバーの住所は全員分聞いている。
俺たちも住まいを決めたら、報告を入れる事になっていた。
さてさて!
目指すローラン様の住まいは貴族街区にあり、相当な規模の邸宅だ。
魔王討伐の際、王家から褒美として賜ったと聞いている。
このローラン様の邸宅は、王都でも観光名所になるくらい有名だ。
当然俺たち3人も知っている。
念の為、事前に地図で調べた事もあり、スムーズに到着する事が出来た。
やはりというか、観光客が結構居る。
邸宅正門前には、行くと、冒険者ギルドから派遣された、
ごつい体格の『門番』が数名居り、
鋭い眼差しで辺りを睥睨していた。
ここは俺がと右手を挙げ、左手で同期ふたりを制し、門番たちの前へ進み出た。
「お疲れ様で~す! 失礼しま~す!」
対して、俺へ門番たちの視線が集中して突き刺さる。
ひときわたくましい、リーダーらしき門番がギロリとにらみ、俺へ問いただす。
ふらちな真似をしたら、ただでは済まんぞ!という威圧オーラがバリバリ出ていた。
「ああ? 何だ? お前たちは?」
常人ならば、ぶるぶる震えあがるだろうが、俺たちはやましくないし、
研修で魔物を倒しまくっていたから度胸がついていて、平気の平左。
というわけで、俺はすかさず答えを戻す。
取り出した冒険者ギルドの所属登録証も提示する。
「はい! 俺はエルヴェ・アルノー! 俺たち3人、グランシャリオへ入団が決まったばかりの新人です!」
すると、すると、すると!
いかつい門番はくしゃっと破顔一笑。
こわもて男が笑うと微妙……だなあ。
「おお!! 君たちが噂の即戦力大物ルーキーか!! 改めて所属登録証を確認させてくれるか!!」
と言い、再び所属登録証を確認。
本人確認をした上で、あっさりと正門を通してくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
無事にローラン様邸の正門を突破した?俺たち3人。
出迎えてくれた初老の家令さんによれば、
ラッキーな事にローラン様は在宅していた。
まあ、俺の勘働き――索敵で、ローラン様の居場所は特定していたから、
ピンポイントで、自宅を訪ねたんだけどね。
一応訪問の名目としては、入団発表会見の打合せで。
もしもローラン様へ会えずに、話せなかった場合も考え、
フェルナンさんが事情、趣旨を記載した、『手紙』も用意してある。
会えない場合は、家令さんへ手紙を託す旨を伝えた。
しかし俺たちは、すぐに本館内へ通され、しばし、大広間で待つ事に。
……やがて、うかがいをたてにいった家令さんが戻り、迎えに来た。
緊張の瞬間!
だが、家令さんは柔和な笑みを浮かべている。
放つ波動も穏やかで、好意的だ。
「お待たせ致しました。ローラン様は、すぐお会いになります。どうぞ、いらっしゃってください」
良かったあ!
置き手紙でも趣旨は伝わるだろうけど、直接話すのに越したことはない。
返す俺の言葉にも嬉しさがにじむ。
「ありがとうございます!」
「どうぞ、私の後について来てください」
「はい! お願い致します!」
というわけで、俺たちが通されたのはローラン様の書斎前。
とんとんとん!
家令さんが扉をノックし、声を張り上げる。
「ローラン様! エルヴェ・アルノー様! シャルロット・ブランシュ様! フェルナン・バシュレ様! 以上3名をただいまお連れ致しました!」
対して、
「おお、すぐ通してくれ!」
と、ローラン様の声で返事があった。
よし!
ローラン様の放つ波動も穏やかで、好意的だ。
機嫌が悪いより、良い方が話もしやすいし、こちらのお願いも通りやすいだろう。
「どうぞ!」
家令さんが扉を開けてくれた。
「はい! 失礼致します!」
俺が元気よく声を発すると、
「失礼致します!」
「失礼致します!」
シャルロットとフェルナンさんも、良い雰囲気を感じ取ったのか、
同じく元気に声を発したのである。
0
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる