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第113話「こういったところも、ローラン様の計算内だ」
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……翌日から俺たちは動き始めた。
ローラン様の立てた作戦の指示に従い、各自が自身の役割を果たすべく、
動き出したのである。
第一段階として、まず必要なのが、アングラ―ド侯爵家の状況確認をする事だ。
今回の見合い中止に対し、どう考えているのか?
まあ、気持ちいいとは思っていないだろうけど。
というか、絶対不快に思っているのは間違いない。
しかし国王陛下と宰相が、フェルナンさん、オレリアさんの婚約、結婚を、
認めた状況を鑑みて、アングラ―ド侯爵と次期当主は、
どのように考えているのか?
表立っては、何も出来ないだろうから、落としどころをどう考ええているのか?
それが逆恨みの悪だくみ……
つまり法を犯し、国王陛下と宰相に逆らってでも、
敵対行為をする可能性はあるのか?
ここまで情報収集をして共有。
その上で対処方法を考える。
とりあえず、流れとしてはこんなもの。
第二段階として、敵対行為を考えていない場合は、そのまま放流。
念の為、監視のみを続ける事となっている。
問題は、第三段階。
つまりアングラ―ド侯爵家が、敵対行為を考え、実行に及ぶ可能性が高い場合。
そうであれば、相手のやり口を確認、把握し、問題が起きないよう、
こちらの身を守るよう、対処しなければならないだろう。
話を少し戻すと、アングラ―ド侯爵家の状況確認だが……
ローラン様の手元には、既に基本となるデータベースがあるらしい。
それに基づいて、外部の第三者組織が、更に詳しく調べる、
追加の情報収集をするようだ。
ローラン様へ、ちらと聞いたら、5人ぐらいを介して依頼をしているので、
どこの誰が依頼したと、探り当てるのは相当困難らしい。
むうう、用心深い!
5人も介すと手間はかかるし、伝言ゲームみたいになってしまう問題はあるが、
リスク管理はしっかりしている。
俺も大いに、見習おう。
そして、ローラン様は、第一段階内、情報収集の一環として……
数日内に、ローラン様主導で、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵を同行させ、
アングラ―ド侯爵家へ出向くという。
フェルナンさん、オレリアさんふたりの婚約が決まったご報告と、
見合いのお断りを入れるという名目にするらしい。
まあ、礼を尽くす形で直接アングラ―ド侯爵と話し、様子見という意図であろう。
へえ、いきなり本拠地へ乗り込むのか。
さすがローラン様は、大胆だなあ。
見習うところばっかりだ。
でもまあ、大変ですね、頑張ってくださいと思いつつ、
「じゃあ、お気を付けて、行ってください」
というと、ローラン様は苦笑。
「何、言ってるんだ、エルヴェ。お前もアングラ―ド侯爵家へ行くんだよ」
「え? お、俺もですか? アングラ―ド侯爵家へ?」
「ああ、お前が行ってくれないと困る」
「えええ!? 俺がアングラ―ド侯爵家へ行かないと困るのですか?」
「ああ、こういう事だ」
ローラン様は声を潜め、俺が同行する理由を教えてくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その数日後……アングラ―ド侯爵家とのアポイントが取れたので、
俺はローラン様と出かける事に。
勿論、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵も一緒だ。
ちなみに、フェルナンさん、オレリアさんのカップルは同行しない。
侯爵家からのどうしてもという強引な申し入れだし、お見合い実施前だったので、
両名の父親が出張るという形になった。
逆にこれで難癖をつけて来たら、ヤバイ悪だくみをする可能性が大だとも言える。
さてさて!
いよいよ『敵地』突入!
正直なところ俺は、魔物と戦ったり、迷宮を探索するより、緊張気味である。
アングラ―ド侯爵家も王都の貴族街区に邸宅を構えている。
基本的に、貴族の屋敷の規模は、爵位に比例するようだ。
俺の実家なんか、ちんまりとしているもの。
なので、やはりというか、アングラ―ド侯爵邸は大が付く邸宅なのである。
馬車は、ローラン様のものなので、護衛の騎士はおおむね好意的である。
直立不動でびしっと敬礼。
面倒な手続きはなしの顔パス。
「マエストロ、ローラン様! よくぞ、いらっしゃいました! 我が主のアングラ―ド侯爵は、先ほどからお待ちしております! どうぞ! お通りくださいっ!」
という感じ。
こういったところも、ローラン様の計算内だ。
もしも、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵のふたりで来た場合、
間違いなくマウントを取られるであろうから。
正門があっさりと開けられた。
ローラン様の馬車もすすっと入る。
ああ、これは既視感。
以前、ブラントーム伯爵邸で、ローラン様を迎えてくれた時と一緒だ。
玄関前には、出迎えの為、
アングラ―ド侯爵家のほぼ全員が大挙して、集まっていたのである。
ローラン様の立てた作戦の指示に従い、各自が自身の役割を果たすべく、
動き出したのである。
第一段階として、まず必要なのが、アングラ―ド侯爵家の状況確認をする事だ。
今回の見合い中止に対し、どう考えているのか?
まあ、気持ちいいとは思っていないだろうけど。
というか、絶対不快に思っているのは間違いない。
しかし国王陛下と宰相が、フェルナンさん、オレリアさんの婚約、結婚を、
認めた状況を鑑みて、アングラ―ド侯爵と次期当主は、
どのように考えているのか?
表立っては、何も出来ないだろうから、落としどころをどう考ええているのか?
それが逆恨みの悪だくみ……
つまり法を犯し、国王陛下と宰相に逆らってでも、
敵対行為をする可能性はあるのか?
ここまで情報収集をして共有。
その上で対処方法を考える。
とりあえず、流れとしてはこんなもの。
第二段階として、敵対行為を考えていない場合は、そのまま放流。
念の為、監視のみを続ける事となっている。
問題は、第三段階。
つまりアングラ―ド侯爵家が、敵対行為を考え、実行に及ぶ可能性が高い場合。
そうであれば、相手のやり口を確認、把握し、問題が起きないよう、
こちらの身を守るよう、対処しなければならないだろう。
話を少し戻すと、アングラ―ド侯爵家の状況確認だが……
ローラン様の手元には、既に基本となるデータベースがあるらしい。
それに基づいて、外部の第三者組織が、更に詳しく調べる、
追加の情報収集をするようだ。
ローラン様へ、ちらと聞いたら、5人ぐらいを介して依頼をしているので、
どこの誰が依頼したと、探り当てるのは相当困難らしい。
むうう、用心深い!
5人も介すと手間はかかるし、伝言ゲームみたいになってしまう問題はあるが、
リスク管理はしっかりしている。
俺も大いに、見習おう。
そして、ローラン様は、第一段階内、情報収集の一環として……
数日内に、ローラン様主導で、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵を同行させ、
アングラ―ド侯爵家へ出向くという。
フェルナンさん、オレリアさんふたりの婚約が決まったご報告と、
見合いのお断りを入れるという名目にするらしい。
まあ、礼を尽くす形で直接アングラ―ド侯爵と話し、様子見という意図であろう。
へえ、いきなり本拠地へ乗り込むのか。
さすがローラン様は、大胆だなあ。
見習うところばっかりだ。
でもまあ、大変ですね、頑張ってくださいと思いつつ、
「じゃあ、お気を付けて、行ってください」
というと、ローラン様は苦笑。
「何、言ってるんだ、エルヴェ。お前もアングラ―ド侯爵家へ行くんだよ」
「え? お、俺もですか? アングラ―ド侯爵家へ?」
「ああ、お前が行ってくれないと困る」
「えええ!? 俺がアングラ―ド侯爵家へ行かないと困るのですか?」
「ああ、こういう事だ」
ローラン様は声を潜め、俺が同行する理由を教えてくれたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その数日後……アングラ―ド侯爵家とのアポイントが取れたので、
俺はローラン様と出かける事に。
勿論、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵も一緒だ。
ちなみに、フェルナンさん、オレリアさんのカップルは同行しない。
侯爵家からのどうしてもという強引な申し入れだし、お見合い実施前だったので、
両名の父親が出張るという形になった。
逆にこれで難癖をつけて来たら、ヤバイ悪だくみをする可能性が大だとも言える。
さてさて!
いよいよ『敵地』突入!
正直なところ俺は、魔物と戦ったり、迷宮を探索するより、緊張気味である。
アングラ―ド侯爵家も王都の貴族街区に邸宅を構えている。
基本的に、貴族の屋敷の規模は、爵位に比例するようだ。
俺の実家なんか、ちんまりとしているもの。
なので、やはりというか、アングラ―ド侯爵邸は大が付く邸宅なのである。
馬車は、ローラン様のものなので、護衛の騎士はおおむね好意的である。
直立不動でびしっと敬礼。
面倒な手続きはなしの顔パス。
「マエストロ、ローラン様! よくぞ、いらっしゃいました! 我が主のアングラ―ド侯爵は、先ほどからお待ちしております! どうぞ! お通りくださいっ!」
という感じ。
こういったところも、ローラン様の計算内だ。
もしも、ブラントーム伯爵、バシュレ子爵のふたりで来た場合、
間違いなくマウントを取られるであろうから。
正門があっさりと開けられた。
ローラン様の馬車もすすっと入る。
ああ、これは既視感。
以前、ブラントーム伯爵邸で、ローラン様を迎えてくれた時と一緒だ。
玄関前には、出迎えの為、
アングラ―ド侯爵家のほぼ全員が大挙して、集まっていたのである。
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