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第158話「そう、俺のこの質問。 基礎召喚術の際、講師のデルフィーヌさんへ尋ねたのと同じものだ」
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おお!
やった、やった、複数召喚大成功!
2体の強力な魔獣をほぼ時間差なしで呼ぶ事が出来た。
冥界の門番、魔獣ケルベロスに続き、弟のオルトロスまで召喚したったぞ。
ここで念の為というか、一応、本人?確認をしておこう。
『初めまして。あの、オルトロス……さんですかね?』
『おう! そうよ! この俺様がオルトロス様よ! あんたが兄貴の主人かよ!』
おう?
そうよ?
俺様?
あれれ?
兄弟といえど、何だか、兄ケルベロスとはタイプが違うみたい。
言葉遣いも含め、もしかしてオラオラ系って奴か?
すると、俺の心を読んだのか、オルトロスの突っ込み。
『おら! 何がオラオラ系だ!』
いやいや、言ってるだろ?
たった今、おら!って。
そんな漫才?を続けていたら、うおんと吠えたケルベロスがいきなり横入り。
『おい! オルトロス!』
『何でえ! 兄貴!』
『この愚か者! 我はな、お前の為を思い、主に召喚を勧めた。なのに、せっかく呼んで貰ったお前がそのような態度なら、魂の契約は締結させんぞ』
びしっと言い切るケルベロス。
すると、オルトロスの態度は一変。
『ま、待ってくれ! 話半分かと思っていたら、この主は確かにすげえスペックだ! 俺だって、兄貴同様、魂の契約はしてえ!』
『ならば! まずは反省して、言葉遣いを改め、主へ心より詫び、殊勝な態度で臨むべきだぞ!』
『わ、わ~ったよ!』
ええっと……
何か、兄弟げんか?しているし。
事前に、ふたりで、いろいろ話していたみたいだけど。
まあ、良いや。
俺は言い争いが終わった魔獣兄弟の間へ入った。
『お~い。そろそろ良いか? オルトロス』
『あ、ああ!』
『それでさ、話を戻して、お前の質問に答えるけど、俺がケルベロスの主、エルヴェ・アルノーだよ』
『分かった! エルヴェ・アルノー様か! 兄貴に負けないよう、一生懸命に働くからさ! 俺とも魂の契約を結んでくれや! お願いだから、主になってくれよ!』
う~む。
殊勝とまでは行かないが、少し態度を改めた魔獣オルトロス。
ただ勘働きスキルで分かった。
コイツの決意は本物。
嘘は言っていない。
それに不器用だが、そんなに悪い奴でもないみたいだし。
まあ、良いだろう。
コミュニケーションを取り、打ち解けてくれば、仲も深まるに違いない。
弟の為になら、兄貴もフォローしてくれるだろうし。
よし、決めた!
『分かったよ、オルトロス。兄ケルベロス同様、お前とも魂の契約を結ぼう!』
俺がそう言えば、オルトロスは大喜び。
身体をぶるっと震わせ、
『おお! ありがてえ! 主エルヴェ・アルノー様! 改めて名乗ろう! 俺は魔獣オルトロス! 今後とも宜しくな!』
……という事で、俺は見事に複数召喚を成功させ、ケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟と魂の契約を結んだのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1体は、体長は5m強、体高は2m弱、体毛は輝くような銀色。
3っの頭を持ち、蛇のたてがみと竜の尾を持つ魔獣ケルベロス。
もう1体は、体長は5m強、体高は2m弱、
体毛は闇に溶け込むようなつやつやした漆黒。
ふたつの頭を持ち、蛇のたてがみと竜の尾を持つ魔獣オルトロス。
2体が並ぶとさすがに壮観だ。
聞けば、サイズも自由自在。
今より大きな本体よりも、更に大きくなれるらしい。
そして小型になれば、子犬くらいにもなれるという。
まさに千変万化。
使い勝手が良い事、この上ない。
そして俺が2体の魔獣を召喚したのを見て、講師のアルフォンソさんは、
完全に腰を抜かしていた。
まあ、気絶しないならマシ。
会話が可能なのはGOODである。
「あの、アルフォンソさん」
「ふぁ、ふぁい」
「ケルベロス召喚の、論より証拠の勢いで、オルトロスまで呼んじゃいました」
「そ、そのようですね……」
あらら、敬語になっちゃってる。
あんなにフレンドリーだったのに。
「俺、上級召喚術の講座の課題とか、合格ラインとか、良く分かりませんが、複数召喚で、このレベルの魔獣を呼んだら、どうなるのでしょう?』
そう、この質問。
基礎召喚術の際、講師のデルフィーヌさんへ尋ねたのと同じものだ。
対して、アルフォンソさんは、歯をくいしばり、恐怖を抑え、
懸命にという感じで、ケルベロス、オルトロスを凝視した。
そして、ごくりと唾を飲み込み、ふうううと大きく息を吐いた。
勘働きスキルで感じるアルフォンソさんの波動は、『称賛』である。
さすがだ!
恐怖心をこらえ、生徒の課題クリアを確認するなんて!
講師魂さくれつって感じ。
息を吐いた後、アルフォンソさんは噛みながらも、大きく声を張り上げる。
「す、す、素晴らしい!! ま、ま、魔獣ケルベロスを呼んだだけでなく、ふ、ふ、複数召喚で魔獣オルトロスも呼んでしまうとは!! ま、ま、全く暴れず、せ、せ、制御も大丈夫そうだし、も、も、文句なしで合格だああ!!」
よっし!
出たぞ、文句なしの合格!
「わああっ!! エル君、素敵いい!!」
何とか耐えたらしいシャルロットも祝福してくれ、
俺は思わずガッツポーズをしていたのである。
やった、やった、複数召喚大成功!
2体の強力な魔獣をほぼ時間差なしで呼ぶ事が出来た。
冥界の門番、魔獣ケルベロスに続き、弟のオルトロスまで召喚したったぞ。
ここで念の為というか、一応、本人?確認をしておこう。
『初めまして。あの、オルトロス……さんですかね?』
『おう! そうよ! この俺様がオルトロス様よ! あんたが兄貴の主人かよ!』
おう?
そうよ?
俺様?
あれれ?
兄弟といえど、何だか、兄ケルベロスとはタイプが違うみたい。
言葉遣いも含め、もしかしてオラオラ系って奴か?
すると、俺の心を読んだのか、オルトロスの突っ込み。
『おら! 何がオラオラ系だ!』
いやいや、言ってるだろ?
たった今、おら!って。
そんな漫才?を続けていたら、うおんと吠えたケルベロスがいきなり横入り。
『おい! オルトロス!』
『何でえ! 兄貴!』
『この愚か者! 我はな、お前の為を思い、主に召喚を勧めた。なのに、せっかく呼んで貰ったお前がそのような態度なら、魂の契約は締結させんぞ』
びしっと言い切るケルベロス。
すると、オルトロスの態度は一変。
『ま、待ってくれ! 話半分かと思っていたら、この主は確かにすげえスペックだ! 俺だって、兄貴同様、魂の契約はしてえ!』
『ならば! まずは反省して、言葉遣いを改め、主へ心より詫び、殊勝な態度で臨むべきだぞ!』
『わ、わ~ったよ!』
ええっと……
何か、兄弟げんか?しているし。
事前に、ふたりで、いろいろ話していたみたいだけど。
まあ、良いや。
俺は言い争いが終わった魔獣兄弟の間へ入った。
『お~い。そろそろ良いか? オルトロス』
『あ、ああ!』
『それでさ、話を戻して、お前の質問に答えるけど、俺がケルベロスの主、エルヴェ・アルノーだよ』
『分かった! エルヴェ・アルノー様か! 兄貴に負けないよう、一生懸命に働くからさ! 俺とも魂の契約を結んでくれや! お願いだから、主になってくれよ!』
う~む。
殊勝とまでは行かないが、少し態度を改めた魔獣オルトロス。
ただ勘働きスキルで分かった。
コイツの決意は本物。
嘘は言っていない。
それに不器用だが、そんなに悪い奴でもないみたいだし。
まあ、良いだろう。
コミュニケーションを取り、打ち解けてくれば、仲も深まるに違いない。
弟の為になら、兄貴もフォローしてくれるだろうし。
よし、決めた!
『分かったよ、オルトロス。兄ケルベロス同様、お前とも魂の契約を結ぼう!』
俺がそう言えば、オルトロスは大喜び。
身体をぶるっと震わせ、
『おお! ありがてえ! 主エルヴェ・アルノー様! 改めて名乗ろう! 俺は魔獣オルトロス! 今後とも宜しくな!』
……という事で、俺は見事に複数召喚を成功させ、ケルベロス、オルトロスの魔獣兄弟と魂の契約を結んだのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
1体は、体長は5m強、体高は2m弱、体毛は輝くような銀色。
3っの頭を持ち、蛇のたてがみと竜の尾を持つ魔獣ケルベロス。
もう1体は、体長は5m強、体高は2m弱、
体毛は闇に溶け込むようなつやつやした漆黒。
ふたつの頭を持ち、蛇のたてがみと竜の尾を持つ魔獣オルトロス。
2体が並ぶとさすがに壮観だ。
聞けば、サイズも自由自在。
今より大きな本体よりも、更に大きくなれるらしい。
そして小型になれば、子犬くらいにもなれるという。
まさに千変万化。
使い勝手が良い事、この上ない。
そして俺が2体の魔獣を召喚したのを見て、講師のアルフォンソさんは、
完全に腰を抜かしていた。
まあ、気絶しないならマシ。
会話が可能なのはGOODである。
「あの、アルフォンソさん」
「ふぁ、ふぁい」
「ケルベロス召喚の、論より証拠の勢いで、オルトロスまで呼んじゃいました」
「そ、そのようですね……」
あらら、敬語になっちゃってる。
あんなにフレンドリーだったのに。
「俺、上級召喚術の講座の課題とか、合格ラインとか、良く分かりませんが、複数召喚で、このレベルの魔獣を呼んだら、どうなるのでしょう?』
そう、この質問。
基礎召喚術の際、講師のデルフィーヌさんへ尋ねたのと同じものだ。
対して、アルフォンソさんは、歯をくいしばり、恐怖を抑え、
懸命にという感じで、ケルベロス、オルトロスを凝視した。
そして、ごくりと唾を飲み込み、ふうううと大きく息を吐いた。
勘働きスキルで感じるアルフォンソさんの波動は、『称賛』である。
さすがだ!
恐怖心をこらえ、生徒の課題クリアを確認するなんて!
講師魂さくれつって感じ。
息を吐いた後、アルフォンソさんは噛みながらも、大きく声を張り上げる。
「す、す、素晴らしい!! ま、ま、魔獣ケルベロスを呼んだだけでなく、ふ、ふ、複数召喚で魔獣オルトロスも呼んでしまうとは!! ま、ま、全く暴れず、せ、せ、制御も大丈夫そうだし、も、も、文句なしで合格だああ!!」
よっし!
出たぞ、文句なしの合格!
「わああっ!! エル君、素敵いい!!」
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俺は思わずガッツポーズをしていたのである。
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