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第159話「改めて思うよ! 私、エル君をしっかり支えたい! 公私ともども!」
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魔獣兄弟ケルベロス、オルトロスを複数召喚。
オルトロスとも『魂の契約』を結び、従士とした俺エルヴェ・アルノー。
講師のアルフォンソさんからは、課題クリアの合格も出して貰い、
晴れて上級召喚術の講座卒業認定となった。
とりあえず、ケルベロス、オルトロスを異界へ帰還させる。
これって、まるで午前中の既視感。
というのは、やはりというか、魔獣兄弟ケルベロス、オルトロスを素、本体を見て、
コンディション不良になったアルフォンソさんを始め、受講生が結構居たから、
俺は回復魔法を行使し、治癒したのだ。
これが結果良し。
午前、午後と回復魔法をがんがん使ったので、上達する手ごたえを感じている。
熟練度が増したはず……だと思う。
回復魔法レベルアップの為に、次の講座は回復魔法を受講しようか。
それとも元創世神教会司祭で、スペシャリストのセレスさんに、
直接、教えを請おうか。
迷うところだが、まあそれは後。
じっくりと考えよう。
そんなこんなで、再開となった上級召喚術の講座のオブザーバーとして、
俺はシャルロットとともに受講継続。
更に上級召喚術に関して、知識を深める事が出来たのだ。
おいおいまたかよ。
卒業?した講座の話を聞く、それも午前午後両方って退屈じゃね?
という声と突っ込みがありそうだが、そんな事はない。
やれば、やるほど上手くなるって楽しいよ。
正直、魔法って、本当におもしれ~っていうのが本音。
これまで俺は、騎士爵家の3男末弟として、武道一筋に生きて来た。
魔法とは全く無縁の日々を送り、
冒険者になってから、ようやく魔法に触れたレベルである。
そしてグランシャリオからドラフト一位指名され、研修中に魔法使いとして覚醒。
以降、修練と実戦を積み重ね、魔法剣士として、レベルアップを目指して来た。
今のところ、レベルアップは順調。
習得したいと願う魔法は、今回の召喚魔法も含め、ほぼ自分のものとしていた。
魔法おもしれ~と思うのも当然であろう。
それどころか、回復魔法を学びたいと思ったように、
新たな魔法もどんどん習得したいという意欲もあふれる。
先にも言ったが、傍らにシャルロットが居るのも最高。
想い人のクラスメイトと一緒に学びながら、切磋琢磨していけるんだもの。
それはシャルロットも同じみたい。
どんどん魔法を習得する俺と一緒に居ると、俄然やる気に満ちてくるんだって。
確かに目をきらきらさせ、身を乗り出すように、講義を聞いていた。
メモも熱心に取っている。
俺が陸戦攻撃型?の従士を召喚したんで、
防御、支援型の魔物を呼んでみようと考えたみたい。
午前中の基礎召喚術の講座では、魔法学校時代の経験もあり、
すぐ使い魔の『猫』を呼び出せたが……
更に格上の従士になる魔物は、そう簡単には呼び出せなかった。
更なる修行が必要だ。
もう少し、講座を受講する必要がある。
そもそも俺みたいにケルベロス、オルトロスを、
一度に呼び出す方がイレギュラーなのだ。
しかし、俺も魔獣兄弟以外にも、適材適所で働いてくれる従士が欲しい。
なので、回復魔法の上達もにらみつつ、
上級召喚術の講座をもう少し継続し、受講する事にしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
午後4時……
上級召喚術の講座が終わった。
講師のアルフォンソさんへ、上級召喚術の講座受講継続を伝え、
手続きをしておく。
シャルロットは、防御、支援型の従士獲得が目標。
俺も、もっともっと召喚魔法を極めたいと思う。
様々なタイプの従士を率い、ローラン様の役に立ちたいし。
さてさて!
受講生たちは、老若男女問わず、
グランシャリオのクランメンバーたる俺とシャルロットに興味津々。
ローラン様の話を始め、いろいろと尋ねたいらしい。
早いけど、飯でもどう?とか、お茶を飲んでだべろうぜ!とか、誘いはあったが、
「申し訳ない」と、全てを固辞し、教室を出た。
俺とシャルロットが、受講継続の申し込みをしたのを知っていたので、
また会えると判断したのか、しつこく誘って来る者は居なかった。
もしもしつこく誘って来たら、威圧のスキルで追い払うが、
ギスギスしてしまうから、出来ればそうしたくはない。
なんやかんや話していたら、4時30分を過ぎてしまった。
まだ営業時間内ではあるが、やはり、不動産部には寄らない事にした。
ベタな言い方だが、『一生の買い物』をするのに、拙速に事を運ぶのは良くない。
しっかりと手をつなぎ冒険者ギルドを出ながら、シャルロットと話す。
「ねえ、エル君」
「ん?」
「改めて思うよ! 私、エル君をしっかり支えたい! 公私ともども!」
「そうか! ありがとう! 俺もシャルロットを陰になり日向になり支えるよ!」
「うふふ♡ 同じね! 嬉しい! まずは公私の『公』よ! 私もエル君同様、従士となる高位の魔物を呼びたいわ! 希望はやっぱり防御支援型かな!」
「そうか! 俺も陸戦型だけじゃない、水陸両用とか、空を飛べる魔物を呼びたいな!」
意見が一致した俺たちは顔を見合わせ、微笑む。
リア充爆発しろ!と言われそうだ。
ここでシャルロットから提案。
「エル君! 私の部屋に魔物図鑑があるの。夕食をルームサービスにして、一緒に研究しない?」
「おお、大賛成だ! やろう! やろう!」
という事で、俺とシャルロットはホテルへ戻り……
ルームサービスで夕食を摂りながら、召喚対象に関し、
いろいろと盛り上がったのである。
オルトロスとも『魂の契約』を結び、従士とした俺エルヴェ・アルノー。
講師のアルフォンソさんからは、課題クリアの合格も出して貰い、
晴れて上級召喚術の講座卒業認定となった。
とりあえず、ケルベロス、オルトロスを異界へ帰還させる。
これって、まるで午前中の既視感。
というのは、やはりというか、魔獣兄弟ケルベロス、オルトロスを素、本体を見て、
コンディション不良になったアルフォンソさんを始め、受講生が結構居たから、
俺は回復魔法を行使し、治癒したのだ。
これが結果良し。
午前、午後と回復魔法をがんがん使ったので、上達する手ごたえを感じている。
熟練度が増したはず……だと思う。
回復魔法レベルアップの為に、次の講座は回復魔法を受講しようか。
それとも元創世神教会司祭で、スペシャリストのセレスさんに、
直接、教えを請おうか。
迷うところだが、まあそれは後。
じっくりと考えよう。
そんなこんなで、再開となった上級召喚術の講座のオブザーバーとして、
俺はシャルロットとともに受講継続。
更に上級召喚術に関して、知識を深める事が出来たのだ。
おいおいまたかよ。
卒業?した講座の話を聞く、それも午前午後両方って退屈じゃね?
という声と突っ込みがありそうだが、そんな事はない。
やれば、やるほど上手くなるって楽しいよ。
正直、魔法って、本当におもしれ~っていうのが本音。
これまで俺は、騎士爵家の3男末弟として、武道一筋に生きて来た。
魔法とは全く無縁の日々を送り、
冒険者になってから、ようやく魔法に触れたレベルである。
そしてグランシャリオからドラフト一位指名され、研修中に魔法使いとして覚醒。
以降、修練と実戦を積み重ね、魔法剣士として、レベルアップを目指して来た。
今のところ、レベルアップは順調。
習得したいと願う魔法は、今回の召喚魔法も含め、ほぼ自分のものとしていた。
魔法おもしれ~と思うのも当然であろう。
それどころか、回復魔法を学びたいと思ったように、
新たな魔法もどんどん習得したいという意欲もあふれる。
先にも言ったが、傍らにシャルロットが居るのも最高。
想い人のクラスメイトと一緒に学びながら、切磋琢磨していけるんだもの。
それはシャルロットも同じみたい。
どんどん魔法を習得する俺と一緒に居ると、俄然やる気に満ちてくるんだって。
確かに目をきらきらさせ、身を乗り出すように、講義を聞いていた。
メモも熱心に取っている。
俺が陸戦攻撃型?の従士を召喚したんで、
防御、支援型の魔物を呼んでみようと考えたみたい。
午前中の基礎召喚術の講座では、魔法学校時代の経験もあり、
すぐ使い魔の『猫』を呼び出せたが……
更に格上の従士になる魔物は、そう簡単には呼び出せなかった。
更なる修行が必要だ。
もう少し、講座を受講する必要がある。
そもそも俺みたいにケルベロス、オルトロスを、
一度に呼び出す方がイレギュラーなのだ。
しかし、俺も魔獣兄弟以外にも、適材適所で働いてくれる従士が欲しい。
なので、回復魔法の上達もにらみつつ、
上級召喚術の講座をもう少し継続し、受講する事にしたのである。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
午後4時……
上級召喚術の講座が終わった。
講師のアルフォンソさんへ、上級召喚術の講座受講継続を伝え、
手続きをしておく。
シャルロットは、防御、支援型の従士獲得が目標。
俺も、もっともっと召喚魔法を極めたいと思う。
様々なタイプの従士を率い、ローラン様の役に立ちたいし。
さてさて!
受講生たちは、老若男女問わず、
グランシャリオのクランメンバーたる俺とシャルロットに興味津々。
ローラン様の話を始め、いろいろと尋ねたいらしい。
早いけど、飯でもどう?とか、お茶を飲んでだべろうぜ!とか、誘いはあったが、
「申し訳ない」と、全てを固辞し、教室を出た。
俺とシャルロットが、受講継続の申し込みをしたのを知っていたので、
また会えると判断したのか、しつこく誘って来る者は居なかった。
もしもしつこく誘って来たら、威圧のスキルで追い払うが、
ギスギスしてしまうから、出来ればそうしたくはない。
なんやかんや話していたら、4時30分を過ぎてしまった。
まだ営業時間内ではあるが、やはり、不動産部には寄らない事にした。
ベタな言い方だが、『一生の買い物』をするのに、拙速に事を運ぶのは良くない。
しっかりと手をつなぎ冒険者ギルドを出ながら、シャルロットと話す。
「ねえ、エル君」
「ん?」
「改めて思うよ! 私、エル君をしっかり支えたい! 公私ともども!」
「そうか! ありがとう! 俺もシャルロットを陰になり日向になり支えるよ!」
「うふふ♡ 同じね! 嬉しい! まずは公私の『公』よ! 私もエル君同様、従士となる高位の魔物を呼びたいわ! 希望はやっぱり防御支援型かな!」
「そうか! 俺も陸戦型だけじゃない、水陸両用とか、空を飛べる魔物を呼びたいな!」
意見が一致した俺たちは顔を見合わせ、微笑む。
リア充爆発しろ!と言われそうだ。
ここでシャルロットから提案。
「エル君! 私の部屋に魔物図鑑があるの。夕食をルームサービスにして、一緒に研究しない?」
「おお、大賛成だ! やろう! やろう!」
という事で、俺とシャルロットはホテルへ戻り……
ルームサービスで夕食を摂りながら、召喚対象に関し、
いろいろと盛り上がったのである。
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