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第95話「俺達の戦いはこれからだ!」
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ポミエ村は静まり返っている。
気合がみなぎり、叫ぶオレリアを……
祖父で村長のセザールだけではなく、村民一同が無言でじっと見つめていたからだ。
と、ここでステファニーが叫ぶ。
彼女の鋭い視線は、ただただ呆然としている村民達を見据えている。
「あんた達! 今の、聞いたあ?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「何、腑抜けているのよっ!! かよわい女子が、ここまで覚悟を決めてるのよっ!! それに比べてあんたらは情けないっ!! 少しは気合を入れなさいっ!! 気合をっ!!」
ステファニーは呆然としている村民達へ、檄を飛ばすと
改めて、攻撃に転じる事を高らかに宣言する。
「もう一度言う! 援軍や救援は来ないわっ! だから、村にこもって、ただ守るだけじゃ、絶対に勝てないっ!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ごらあっ!! てめえらあ!! 耳の穴、かっぽじって良く聞けえ!! 私達助っ人が打って出るっ!! くそみたいな人喰いゴブリンなんざあ、ぎったぎたのミンチにして逆にバリバリ喰ってやるわあっ!!!」
目を吊り上げ、悪鬼のような形相で吠えるステファニー。
彼女の気迫に後押しされ、オレリアも追随する。
「そ、そうよぉっ!! ステファニー様の言う通りだわっ! でもポミエ村は私達の村よっ! 他人任せには出来ないわっ! 私達村民自身で守るのよっ!」
さすがに、気合みなぎる孫の姿を見て目が覚めたのだろう。
セザールも、檄を飛ばす。
「皆の者! 若き女子達がここまで言っておる! 儂ら大人が怖がっていて、どうする! 全員で年寄りと子供を守るのじゃ!」
すると、子供達までが!
触発されたのか、手にナイフを、もしくは手斧を持ち、進み出る。
「村長!」
「ボク達も戦うよっ!」
「あたしもっ!」
「馬鹿にしないで! 子供だって戦えるんだ! パパとママを守るよっ!」
こうなると……
怯え、戦いに及び腰だった『大人』達も黙ってはいられない。
「お、俺も戦うぞっ!」
「そうだっ! 女子供を盾に出来るかっ!」
「恋人を絶対に死なせないぞっ!」
「命を懸けて、家族を守るっ!」
ひとりひとりの気迫が、やがて大きな『うねり』となって行く。
こうしてポミエ村全体は生と死の狭間のような熱い闘技場となり、
村民達は、戦いの神から祝福されたかの如く、荒ぶる戦士達となる。
村民達のたかぶりを見て……
ステファニーは、満足そうに頷いた。
そして、セザールをキッと睨む。
「爺さん!」
「ほうほう、こりゃ、嬉しいの。くそ爺《じじい》から爺さんに昇格かの?」
「黙れ! これで文句なしでしょ!」
「ふむ……認めよう、ステファニー様のお力をな」
「無駄口叩くな! 爺さん、さっさとあんたの家へ行くよ! 速攻で作戦会議だ! 村と近辺の図面を急ぎ用意してっ!」
速射砲のように言葉を放つステファニー。
「わ、分かった。大至急、用意しよう」
気圧されたように苦笑するセザールを促したステファニーは、
同じく苦笑するディーノへ、
「ディーノ!」
「はいはい」
「馬鹿! はいは、一回!」
「了解!」
と返事を戻したディーノへ、
ステファニーは、いきなり予想外の質問をする。
「ディーノ!」
「はい」
「無理やり、あんたの依頼に横入りしたけど、私の仕切りはどう? 不満?」
しかしディーノは首を横に振る。
「いえ、不満は全くないです。けど……」
「けど? けどって何よ?」
口ごもるディーノの言葉を聞き、口を尖らせるステファニー。
彼女は反論されたり、意味不明の言葉を聞くのが大嫌いだ。
そんなステファニーの気性を良く知るディーノは、すぐに答えを提示する。
「こういう展開って、どこかの芝居の決まり文句みたいですね」
「はあ? 芝居? 決まり文句?」
「ええ」
「じゃあ、言ってみなさいよ! 早くっ!」
「はい、『俺達の戦いはこれからだ!』 って感じでしょうか?」
「はあっ? 俺達の戦いはこれからだあ? 何それ! 猿芝居か、三文芝居じゃない」
「ですか? 結構、うけてて良く使われているみたいですよ」
「ふっ、くだらない! 却下!」
ディーノの冗談を聞き、二ッと笑ったステファニー。
「くそみたいに、くだらないセリフは不要! それよりも!」
「それよりも何でしょう?」
「私のパンチを喰らっても全くのノーダメージ、桁違いに強くなった、あんたの力、たっぷりと見せて貰うわよっ!」
まるでディーノを挑発するように、ステファニーは、笑顔で言い放ったのである。
気合がみなぎり、叫ぶオレリアを……
祖父で村長のセザールだけではなく、村民一同が無言でじっと見つめていたからだ。
と、ここでステファニーが叫ぶ。
彼女の鋭い視線は、ただただ呆然としている村民達を見据えている。
「あんた達! 今の、聞いたあ?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「何、腑抜けているのよっ!! かよわい女子が、ここまで覚悟を決めてるのよっ!! それに比べてあんたらは情けないっ!! 少しは気合を入れなさいっ!! 気合をっ!!」
ステファニーは呆然としている村民達へ、檄を飛ばすと
改めて、攻撃に転じる事を高らかに宣言する。
「もう一度言う! 援軍や救援は来ないわっ! だから、村にこもって、ただ守るだけじゃ、絶対に勝てないっ!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「ごらあっ!! てめえらあ!! 耳の穴、かっぽじって良く聞けえ!! 私達助っ人が打って出るっ!! くそみたいな人喰いゴブリンなんざあ、ぎったぎたのミンチにして逆にバリバリ喰ってやるわあっ!!!」
目を吊り上げ、悪鬼のような形相で吠えるステファニー。
彼女の気迫に後押しされ、オレリアも追随する。
「そ、そうよぉっ!! ステファニー様の言う通りだわっ! でもポミエ村は私達の村よっ! 他人任せには出来ないわっ! 私達村民自身で守るのよっ!」
さすがに、気合みなぎる孫の姿を見て目が覚めたのだろう。
セザールも、檄を飛ばす。
「皆の者! 若き女子達がここまで言っておる! 儂ら大人が怖がっていて、どうする! 全員で年寄りと子供を守るのじゃ!」
すると、子供達までが!
触発されたのか、手にナイフを、もしくは手斧を持ち、進み出る。
「村長!」
「ボク達も戦うよっ!」
「あたしもっ!」
「馬鹿にしないで! 子供だって戦えるんだ! パパとママを守るよっ!」
こうなると……
怯え、戦いに及び腰だった『大人』達も黙ってはいられない。
「お、俺も戦うぞっ!」
「そうだっ! 女子供を盾に出来るかっ!」
「恋人を絶対に死なせないぞっ!」
「命を懸けて、家族を守るっ!」
ひとりひとりの気迫が、やがて大きな『うねり』となって行く。
こうしてポミエ村全体は生と死の狭間のような熱い闘技場となり、
村民達は、戦いの神から祝福されたかの如く、荒ぶる戦士達となる。
村民達のたかぶりを見て……
ステファニーは、満足そうに頷いた。
そして、セザールをキッと睨む。
「爺さん!」
「ほうほう、こりゃ、嬉しいの。くそ爺《じじい》から爺さんに昇格かの?」
「黙れ! これで文句なしでしょ!」
「ふむ……認めよう、ステファニー様のお力をな」
「無駄口叩くな! 爺さん、さっさとあんたの家へ行くよ! 速攻で作戦会議だ! 村と近辺の図面を急ぎ用意してっ!」
速射砲のように言葉を放つステファニー。
「わ、分かった。大至急、用意しよう」
気圧されたように苦笑するセザールを促したステファニーは、
同じく苦笑するディーノへ、
「ディーノ!」
「はいはい」
「馬鹿! はいは、一回!」
「了解!」
と返事を戻したディーノへ、
ステファニーは、いきなり予想外の質問をする。
「ディーノ!」
「はい」
「無理やり、あんたの依頼に横入りしたけど、私の仕切りはどう? 不満?」
しかしディーノは首を横に振る。
「いえ、不満は全くないです。けど……」
「けど? けどって何よ?」
口ごもるディーノの言葉を聞き、口を尖らせるステファニー。
彼女は反論されたり、意味不明の言葉を聞くのが大嫌いだ。
そんなステファニーの気性を良く知るディーノは、すぐに答えを提示する。
「こういう展開って、どこかの芝居の決まり文句みたいですね」
「はあ? 芝居? 決まり文句?」
「ええ」
「じゃあ、言ってみなさいよ! 早くっ!」
「はい、『俺達の戦いはこれからだ!』 って感じでしょうか?」
「はあっ? 俺達の戦いはこれからだあ? 何それ! 猿芝居か、三文芝居じゃない」
「ですか? 結構、うけてて良く使われているみたいですよ」
「ふっ、くだらない! 却下!」
ディーノの冗談を聞き、二ッと笑ったステファニー。
「くそみたいに、くだらないセリフは不要! それよりも!」
「それよりも何でしょう?」
「私のパンチを喰らっても全くのノーダメージ、桁違いに強くなった、あんたの力、たっぷりと見せて貰うわよっ!」
まるでディーノを挑発するように、ステファニーは、笑顔で言い放ったのである。
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