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第1章 異世界転生
第9話 戦(後編)
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疲れ切った村の中に轟音が響き渡る。
村中の視線が音源へ向けられる。
ある一軒の家がゴブリンの圧力に耐え切れず、崩壊していた。
村中のゴブリンがその家に殺到する。
その家にはカカ、タタ、ヤヤの3兄弟が住んでいるのだ。
ゴブリンらは闇雲に家を襲っていたわけではなかった。ゴブリンの多くはその本能に導かれ、パザン、リリ、そして3兄弟の家に攻撃が集中させていた。そう、子供を狙っていたのである。生物はほとんどの場合、子供の方が、肉が柔らかく美味い。彼らは本能でそれを理解し、子供が出す特有のホルモン臭に導かれて襲撃を行っていた。
村の者たちは総じて視力が良い。ゴブリンの群れの中に放り出された3兄弟とその家族の姿を見て、村中から悲鳴が上がる。
ゴブリンの数は約40。助けに行ける余力を残している者はいなかった。
「アキ!!!止めなさい!!!」
リリがカラカラに枯れた声を出す。今出せる精一杯の声なのであろう。声の届け先には、全身に返り血を浴びた村の少年がいた。アキはゴブリンらの行動を目にすると屋根から飛び降り、一家の救出に駆け出していた。
手に持つ剣も刃こぼれが酷く、血糊がべっとりと付いており突き刺すこと以外では意味を成さなくなっていた。
誰がどう見ても無茶で、無謀で、愚かな行為だ。引き際を見極めない英雄的行動は味方の命さえも危険にさらす。
現にナディアはボロボロの体で今にも屋根から飛び降りて、アキを助けに行かんとしていた。
必死でナディアを羽交い絞めにし、抑え込むリリ。しかし、身体力ではナディアの方が強い。ナディアは直ぐに振り解くことに成功したものの、今度はパザンに取り押さえられた。
「アキ!!!!お願い!!!!帰って来て!!」
ナディアの悲痛な叫びがこだまする。
アキは走りながら、短刀を全力で群がるゴブリンらに向けて投擲する。
放たれた短刀は空気を切り裂きながら1匹のゴブリンの頭部を貫通し、2匹目の胸部も貫通、3匹目の心臓を貫いて止まった。
《絶対に拳で殴りつけるなよ!手が潰れるぞ!》
詩からは随時アドバイスが届いている。
ゴブリンらは仲間が瞬殺されたことを気にも留めずさらに3兄弟一家の家に接近する。
一家が唯一、幸運だったのは、家屋の倒壊に巻き込まれて取り囲んでいたゴブリンたちが巻き込まれて圧死していたことであろう。
そのおかげで、転落しても直ぐに他のゴブリンらに殺されずに済んだのだから。
3兄弟一家は落下の衝撃で意識が朦朧としていた。家屋が倒壊したことで埃が舞い、視界も十分に確保できていないこともあり混乱を極めていた。
ギギィ。ギギィ
そこら中からゴブリンらの醜悪な声が聞こえてくる。3兄弟の母親であるミミと祖父のワポルは必死で子供らの口を塞ぎ、こちらの位置を把握されないように努めていた。
だがそれも時間の問題であることは大人2人には容易に判断できる。
口を塞がれた3兄弟が失禁しながらガクガク震える。
それが決定的であった。
立ち上る異臭にゴブリンらが反応する。
群れの流れが変化する。これまでと異なり、1点に向けて群れが集合し始めた。
《<(あそこだ!!)>》
アキは殺したゴブリンの死体を走りながら拾い上げると自分の進行方向に向かって再度ブン投げる。6匹のゴブリンがそれに巻き込まれ吹き飛ぶ。
アキの道が拓く。
ミミたち一家の視界は土煙で覆われていた。
しかし、その間から顔を覗かせてきた者がいた。
ホブゴブリン。
ゴブリンの群れのリーダーである。
体格はゴブリンよりも進化しており、150cmほど。手には錆び付いた小剣を握っている。
知能もより進化したその個体は一家を見つけると、その顔を歓喜で歪ませた。
ニタァァァ
その顔を見たワポルの顔は絶望で染まり、ミミももはや叫ぶことを抑えられなかった。
「い、いやああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
咄嗟に子供たちの盾となり身構え目をつぶるミミ。
だが、ホブゴブリンはいつまでも攻撃してくることはなく、崩れ落ちるように地面にグシャァと平伏した。
…………………
「ほぇ!?」
ミミが再度目を開くと、ホブゴブリンが立っていた場所に代わりに立っていたのは、自分の子と同じ背格好の子供だったのだ。
アキは自分がこじ開けた隙間を駆け、群れの中心に向かう。
《あいつが大将首だね。》
体格がひと際大きいゴブリンを見つけると詩が一番に反応する。幸い、相手はこちらに気付いていない。
アキはその勢いのまま飛び掛かり、相手の後頭部を両手で固定すると、飛びひざ蹴りでホブゴブリンの首をへし折った。ゴキッとイヤな音が聞こえてくるが気にしていられない。ホブゴブリンが動き出さないのを確認すると、直ぐに周囲に注意を向ける。
「ほぇ!?」
アキの背後では3兄弟を両手に抱えていたネコ族の女性がヌけた声を上げているが、アキは戦闘態勢で構えた。近くにあった木材を拾い上げる。
煙が晴れきっていない。いつ他のゴブリンが襲ってくるかわからなかったからだ。
少しずつ煙が晴れてくる。アキはさらに警戒を強めるがどうやらその必要はなかった。
煙が晴れるとアキの周囲の現状が明らかになる。
アキが殺したゴブリンに加えて、10匹ほどのゴブリンが射殺されていた。ゴブリンの倒れている体勢からしておそらくばあちゃんが放った矢かな。とアキは結論付けた。
生き残ったゴブリンはボスを失ったことで、どうやら逃げ出したようだった。村の皆も屋根の上から梯子を使い続々と降り始めている。
アキの緊張が解ける。と同時に
ゴフッッ
真っ黒な血を吐いて意識を失い倒れ込んでしまった。
「アキッ!!」
倒れたアキを抱え込んだのは、息を切らしたナディアであった。
呼びかけるもアキの意識はない。心肺を確認し心臓が動いていることと、呼吸を続けていることを見て若干の安心を覚える。
「リリさん!!」
ナディアから遅れてやってきたリリも息を切らせていた。
すがる顔でリリを見上げて叫ぶナディアに応えて直ぐにアキの状態を確認する。
(やっかいね。)
リリはそう思うも言葉には出せない。目の前のナディアの表情から、そんなことを口に出せばパニックに陥るのはわかりきっていた。
「ナディア。直ぐに店に運び入れて頂戴。」
リリも焦っていたが、できる限り自分を抑え殺して平静を保ってナディアに告げた。
ナディアはそれを聞くと返事もせずにアキを抱き上げ、薬屋に向かって駆けだしリリもそれを追った。
その場にはワポルら一家が取り残された。
村の皆は森に入り安全を確認するもの、ゴブリンの死体を1か所に集めるもの、そしてワポルたちの安否を確認するものに分かれた。
村人たちが一家に無事を確認する言葉を投げかけるがワポルとミミは反応しない。3兄弟はとうの昔に気絶している。
ワポルが呟く。
「あのガキ。ホブゴブリンを一撃で殺しやがった。」
本来、ホブゴブリンは獣人族の戦士でさえも一対一で対峙することを避けたがる。知能が高く、罠にかかる危険性を避けるためという理由が主な理由だが、耐久力も高いということもその1つに挙げられる。とんでもなくしぶといのだ。
それを年端もいかぬ子供が殺した。
ワポルはそれが信じられなかった。
「お義父さん、いっ今の子は?」
ミミが囁くようにワポルに聞いてくる。
「ミミちゃんも知ってるだろう。リリさんとこの人族のガキだ。」
おかしなことを聞く、ついこの間も自分の孫とひと悶着起こしたばかりだろう。と思いながら返答したワポルだが、ミミはさらに続ける。
「で、でもあの子、眼が真っ黒でした。」
村中の視線が音源へ向けられる。
ある一軒の家がゴブリンの圧力に耐え切れず、崩壊していた。
村中のゴブリンがその家に殺到する。
その家にはカカ、タタ、ヤヤの3兄弟が住んでいるのだ。
ゴブリンらは闇雲に家を襲っていたわけではなかった。ゴブリンの多くはその本能に導かれ、パザン、リリ、そして3兄弟の家に攻撃が集中させていた。そう、子供を狙っていたのである。生物はほとんどの場合、子供の方が、肉が柔らかく美味い。彼らは本能でそれを理解し、子供が出す特有のホルモン臭に導かれて襲撃を行っていた。
村の者たちは総じて視力が良い。ゴブリンの群れの中に放り出された3兄弟とその家族の姿を見て、村中から悲鳴が上がる。
ゴブリンの数は約40。助けに行ける余力を残している者はいなかった。
「アキ!!!止めなさい!!!」
リリがカラカラに枯れた声を出す。今出せる精一杯の声なのであろう。声の届け先には、全身に返り血を浴びた村の少年がいた。アキはゴブリンらの行動を目にすると屋根から飛び降り、一家の救出に駆け出していた。
手に持つ剣も刃こぼれが酷く、血糊がべっとりと付いており突き刺すこと以外では意味を成さなくなっていた。
誰がどう見ても無茶で、無謀で、愚かな行為だ。引き際を見極めない英雄的行動は味方の命さえも危険にさらす。
現にナディアはボロボロの体で今にも屋根から飛び降りて、アキを助けに行かんとしていた。
必死でナディアを羽交い絞めにし、抑え込むリリ。しかし、身体力ではナディアの方が強い。ナディアは直ぐに振り解くことに成功したものの、今度はパザンに取り押さえられた。
「アキ!!!!お願い!!!!帰って来て!!」
ナディアの悲痛な叫びがこだまする。
アキは走りながら、短刀を全力で群がるゴブリンらに向けて投擲する。
放たれた短刀は空気を切り裂きながら1匹のゴブリンの頭部を貫通し、2匹目の胸部も貫通、3匹目の心臓を貫いて止まった。
《絶対に拳で殴りつけるなよ!手が潰れるぞ!》
詩からは随時アドバイスが届いている。
ゴブリンらは仲間が瞬殺されたことを気にも留めずさらに3兄弟一家の家に接近する。
一家が唯一、幸運だったのは、家屋の倒壊に巻き込まれて取り囲んでいたゴブリンたちが巻き込まれて圧死していたことであろう。
そのおかげで、転落しても直ぐに他のゴブリンらに殺されずに済んだのだから。
3兄弟一家は落下の衝撃で意識が朦朧としていた。家屋が倒壊したことで埃が舞い、視界も十分に確保できていないこともあり混乱を極めていた。
ギギィ。ギギィ
そこら中からゴブリンらの醜悪な声が聞こえてくる。3兄弟の母親であるミミと祖父のワポルは必死で子供らの口を塞ぎ、こちらの位置を把握されないように努めていた。
だがそれも時間の問題であることは大人2人には容易に判断できる。
口を塞がれた3兄弟が失禁しながらガクガク震える。
それが決定的であった。
立ち上る異臭にゴブリンらが反応する。
群れの流れが変化する。これまでと異なり、1点に向けて群れが集合し始めた。
《<(あそこだ!!)>》
アキは殺したゴブリンの死体を走りながら拾い上げると自分の進行方向に向かって再度ブン投げる。6匹のゴブリンがそれに巻き込まれ吹き飛ぶ。
アキの道が拓く。
ミミたち一家の視界は土煙で覆われていた。
しかし、その間から顔を覗かせてきた者がいた。
ホブゴブリン。
ゴブリンの群れのリーダーである。
体格はゴブリンよりも進化しており、150cmほど。手には錆び付いた小剣を握っている。
知能もより進化したその個体は一家を見つけると、その顔を歓喜で歪ませた。
ニタァァァ
その顔を見たワポルの顔は絶望で染まり、ミミももはや叫ぶことを抑えられなかった。
「い、いやああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
咄嗟に子供たちの盾となり身構え目をつぶるミミ。
だが、ホブゴブリンはいつまでも攻撃してくることはなく、崩れ落ちるように地面にグシャァと平伏した。
…………………
「ほぇ!?」
ミミが再度目を開くと、ホブゴブリンが立っていた場所に代わりに立っていたのは、自分の子と同じ背格好の子供だったのだ。
アキは自分がこじ開けた隙間を駆け、群れの中心に向かう。
《あいつが大将首だね。》
体格がひと際大きいゴブリンを見つけると詩が一番に反応する。幸い、相手はこちらに気付いていない。
アキはその勢いのまま飛び掛かり、相手の後頭部を両手で固定すると、飛びひざ蹴りでホブゴブリンの首をへし折った。ゴキッとイヤな音が聞こえてくるが気にしていられない。ホブゴブリンが動き出さないのを確認すると、直ぐに周囲に注意を向ける。
「ほぇ!?」
アキの背後では3兄弟を両手に抱えていたネコ族の女性がヌけた声を上げているが、アキは戦闘態勢で構えた。近くにあった木材を拾い上げる。
煙が晴れきっていない。いつ他のゴブリンが襲ってくるかわからなかったからだ。
少しずつ煙が晴れてくる。アキはさらに警戒を強めるがどうやらその必要はなかった。
煙が晴れるとアキの周囲の現状が明らかになる。
アキが殺したゴブリンに加えて、10匹ほどのゴブリンが射殺されていた。ゴブリンの倒れている体勢からしておそらくばあちゃんが放った矢かな。とアキは結論付けた。
生き残ったゴブリンはボスを失ったことで、どうやら逃げ出したようだった。村の皆も屋根の上から梯子を使い続々と降り始めている。
アキの緊張が解ける。と同時に
ゴフッッ
真っ黒な血を吐いて意識を失い倒れ込んでしまった。
「アキッ!!」
倒れたアキを抱え込んだのは、息を切らしたナディアであった。
呼びかけるもアキの意識はない。心肺を確認し心臓が動いていることと、呼吸を続けていることを見て若干の安心を覚える。
「リリさん!!」
ナディアから遅れてやってきたリリも息を切らせていた。
すがる顔でリリを見上げて叫ぶナディアに応えて直ぐにアキの状態を確認する。
(やっかいね。)
リリはそう思うも言葉には出せない。目の前のナディアの表情から、そんなことを口に出せばパニックに陥るのはわかりきっていた。
「ナディア。直ぐに店に運び入れて頂戴。」
リリも焦っていたが、できる限り自分を抑え殺して平静を保ってナディアに告げた。
ナディアはそれを聞くと返事もせずにアキを抱き上げ、薬屋に向かって駆けだしリリもそれを追った。
その場にはワポルら一家が取り残された。
村の皆は森に入り安全を確認するもの、ゴブリンの死体を1か所に集めるもの、そしてワポルたちの安否を確認するものに分かれた。
村人たちが一家に無事を確認する言葉を投げかけるがワポルとミミは反応しない。3兄弟はとうの昔に気絶している。
ワポルが呟く。
「あのガキ。ホブゴブリンを一撃で殺しやがった。」
本来、ホブゴブリンは獣人族の戦士でさえも一対一で対峙することを避けたがる。知能が高く、罠にかかる危険性を避けるためという理由が主な理由だが、耐久力も高いということもその1つに挙げられる。とんでもなくしぶといのだ。
それを年端もいかぬ子供が殺した。
ワポルはそれが信じられなかった。
「お義父さん、いっ今の子は?」
ミミが囁くようにワポルに聞いてくる。
「ミミちゃんも知ってるだろう。リリさんとこの人族のガキだ。」
おかしなことを聞く、ついこの間も自分の孫とひと悶着起こしたばかりだろう。と思いながら返答したワポルだが、ミミはさらに続ける。
「で、でもあの子、眼が真っ黒でした。」
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