114 / 178
第114話「王都大陸への偵察(前編)」
しおりを挟む
翌朝、タクミとセリカは熔鉄団のアジトから出発する。熔鉄炉の残り火が赤くくすぶり、朝焼けが焔嵐大陸の荒々しい岩場を染める。カザンが熔鉄団の技術で仕上げた簡易サイドカー――熔嵐合金製の軽量カゴが、マグナ・ストライダーの背中にガッチリ固定されている。カゴの表面には熔けた鉄の跡が残り、頑丈さが一目で分かる。タクミはコックピットに乗り込み、ジョイスティックを握り、汗ばむ額を拭う。
「ガイスト、マグナの状態はどうだ?」
ガイストの球体が青く点滅し、コックピットのスピーカーから冷静な声が響く。
「マグナ稼働率92%、推力2万5000ニュートンで安定。火神の炉統合により耐熱性30%向上を確認。長距離偵察に最適を示している。」
タクミがセリカのカゴを振り返り、笑う。
「よし、鉄都ガルザードまで一直線だ。セリカ、準備OKか?」
セリカがカゴから身を乗り出し、風影の爪を手にニヤリと返す。
「いつでもいいよ。街の情報をしっかり集めてくるから任せて!」
マグナの風切りブレードが低く唸り、青白い魔脈蒸気が噴き出す。タクミがコックピットの窓から仲間たちを見やり、力強く叫ぶ。
「みんな、マグナを信じて待っててくれ!貴族の企みを暴いてくるぜ!」
リアがアジトの入り口で手を振る。
「気をつけてね、タクミ!セリカも!」
カザンが熔雷槌を担ぎ、豪快に叫ぶ。
「熔鉄団の技術を信じな!そのカゴはどんな嵐でも壊れねえぜ!」
ガイストがタクミに報告を重ねる。
「機体状態良好、エネルギー出力安定、システムオールグリーン!王都大陸へGOだ、タクミ!」
タクミがジョイスティックを押し込み、笑う。
「よし、ぶっ飛ばすぜ!」
マグナが焔嵐大陸の熔岩岩を蹴り上げ、推力2万5000ニュートンが大地を震わせる。6mの機体が跳ねるように動き出し、王都大陸へ向けて疾走する。朝焼けの赤が背後に遠ざかり、旅の幕が上がる。
焔嵐大陸の荒野を抜けると、風が熱を帯びた乾いた土埃を巻き上げる。マグナの脚部ブースターが唸り、時速220km/hで突き進む。タクミがモニターを見ながら呟く。
「ガイスト、王都大陸までどれくらいだ?」
ガイストが即座に計算する。
「焔嵐大陸から王都大陸までの推定距離、約5000km。マグナの最高時速220km/hで単純計算した場合、約22時間43分。地形と休息を考慮し、25時間程度を予測。」
タクミが頷く。
「25時間か…マグナならぶっ通しでもいけるが、セリカが持たねえな。途中で休憩入れるぜ。」
最初の数時間、焔嵐大陸の熔岩平原が続く。黒い岩場に赤い熔岩の筋が這い、遠くの火山が煙を吐く。マグナの足音が地面を震わせ、風切りブレードが空気を切り裂く音が響く。セリカがカゴで風に髪をなびかせ、叫ぶ。
「タクミ、この速度気持ちいいね!でも熱いよ!」
タクミが笑う。
「火神の炉のおかげでマグナは平気だ。耐えてくれよ、相棒!」
昼過ぎ、焔嵐大陸の端に差し掛かると、地平線にテンペスト大陸の嵐雲が見える。風が強まり、砂塵がマグナの装甲を叩く。タクミがカゴを振り返る。
「ガイスト、ここで一旦停めろ。セリカ、休憩だ。」
マグナが減速し、砂岩の影に着地。セリカがカゴから飛び降り、背伸びする。
「やっと地面だよ。耳がキーンってしてる。」
タクミが水筒を渡し、地図を広げる。
「まだ半分も来てねえ。テンペスト大陸の端を抜けて、王都大陸の南縁まであと12時間くらいだ。」
休息後、マグナは再び動き出す。テンペスト大陸の岩だらけの荒野を抜け、風嵐がマグナの装甲をガリガリと削る。夕暮れが近づくと、海が見え、王都大陸の灰色のシルエットが浮かぶ。
翌朝、約25時間の旅を終え、マグナが王都大陸の南縁に到達する。空気が重く、遠くに鉄都ガルザードの城が黒い影を落とす。灰色の煙が立ち上り、魔脈の歪みが空を薄く紫に染める。タクミが息を吐く。
「着いたぜ…ガイスト、カメラを起動してくれ。城と街の様子を撮るぞ。」
ガイストが応じる。
「了解。外部カメラ起動。映像記録と魔脈スキャンを開始。」
マグナのモニターに城の尖塔と城下町の喧騒が映し出される。尖塔には魔脈エネルギーの赤い光が脈打ち、城壁に奇妙な装置が並ぶ。街の外縁では荷車が慌ただしく動き、兵士が結晶を運ぶ姿が映る。タクミが目を細める。
「魔脈濃度が濃すぎる…貴族の残党が何か企んでる証拠だ。あの装置は何だ?」
ガイストが解析する。
「魔脈濃度解析中。装置の推定出力3万ニュートン以上。次元の歪みを増幅する可能性が高い。詳細な構造は不明、記録を推奨。」
タクミがズームを指示する。
「ズームしてくれ。あの結晶も怪しい。」
モニターが拡大し、荷車に積まれた魔脈結晶が映る。結晶には古代文字のような紋様が刻まれ、微かに黒い波動が漏れる。タクミが呟く。
「こいつ…ゼノスの残留波動に似てるが、見たことない紋様だ。記録しておけ。」
さらに上空を旋回すると、城の裏手に次元の裂け目が広がる。紫と黒の歪んだ空間から、低い唸りが響き、小型の次元獣が這い出す。タクミが驚く。
「次元獣がこんなに湧いてる…ガイスト、規模を解析しろ!」
「裂け目直径約50m、魔脈濃度38%増。次元獣の出現頻度、1時間に12体を確認。小型だが機械的特徴あり。」
タクミが拳を握る。
「貴族が次元の裂け目を弄ってる証拠だ。装置と結晶が鍵か…。」
街の上空では、兵士が城壁に魔脈砲を配置し、住民が不安げに空を見上げる。市場の喧騒が異様に静まり、遠くで馬の嘶きが響く。タクミが呟く。
「城だけじゃねえ、街全体が緊張してる。情報が多すぎて頭整理しきれねえぜ。」
マグナが街の外れに着地し、セリカがカゴから飛び降りる。足元の砂利がカサリと鳴り、風が埃を巻き上げる。セリカが風影の爪を手に、タクミを見上げる。
「タクミ、城の様子を頼むね。私は街の人や兵士から聞き出すよ。」
タクミがコックピットから応じる。
「お前、貴族の上層部に顔が割れてるんだから気をつけろよ。」
セリカがニヤリと笑う。
「猫の勘があるから大丈夫。行ってくる!」
セリカが街へと走り出し、マグナが再び上空へ舞い上がる。
鉄都ガルザードの城下町に潜入したセリカは、市場の喧騒に紛れる。果物を売る老婆に近づき、リンゴを手に取りながらさりげなく聞く。
「最近、貴族の動きってどうですか?」
老婆が目を細め、周りを気にしながら小声で答える。
「兵士が増えて、夜に変な音がするよ。あの不気味な裂け目みたいのは何なんだろうねぇ…。」
次に、酒場で酔った傭兵に近づく。セリカがビールを注文し、軽い口調で探る。
「城の警備がすごいね。何かあったの?」
傭兵がグラスを叩き、ぶっきらぼうに返す。
「空の裂け目がうるさくてな。貴族様が妙な機械を動かしてるって噂だ。俺ら傭兵も駆り出されて疲れちまったよ。」
さらに、街角で荷車を引く商人から話を聞く。セリカが荷物の革紐を直すふりで近づく。
「最近忙しそうだね。城から何か来てるの?」
商人が汗を拭い、不安げに呟く。
「魔脈結晶を運べって命令だよ。あの裂け目が広がってから、貴族の連中が急に焦ってるみたいだ。」
最後に、城門近くで休憩する衛兵に接触。セリカが物陰から近づき、猫耳をピクっと動かして聞く。
「大変そうだね。貴族様、何か企んでるの?」
衛兵が槍を立て、不機嫌に吐き捨てる。
「企むも何も、上から命令だ。貴族長ドルザード様が『世界に散らばる古の鍵を集めろ』って喚いてる。裂け目が暴走してて、俺らも頭抱えてるよ。」
セリカが目を鋭く光らせ、心の中で呟く。
「ドルザード…古の鍵?複数あるのか…?」
夕暮れ時、タクミはマグナを街の外れに戻し、セリカを待つ。空がオレンジに染まり、遠くの裂け目から不気味な唸りが響く。セリカが息を切らせて戻り、カゴに飛び乗る。
「タクミ、貴族があの裂け目で何かやってるらしいよ。街の人も兵士も落ち着かない感じだった。」
タクミがモニターを見せながら返す。
「ガイストのデータだと、城に次元の歪みを増幅する装置がある。魔脈結晶に変な紋様があって、次元獣が湧きまくってる。規模がデカすぎるぜ。」
セリカが耳を動かし、鋭く言う。
「それだけじゃないよ。貴族長ドルザードが『世界に散らばる古の鍵』を集めようとしてる。衛兵が漏らしてた。」
タクミが眉を寄せる。
「ドルザード…古の鍵?次元の裂け目と関係あるのか?ガイスト、データに何かヒントは?」
ガイストが解析を続ける。
「『古の鍵』に関する記録なし。ただし、次元の裂け目の異常波動と結晶の紋様に古代文明の痕跡を示唆。さらなる調査を推奨。」
タクミが拳を叩く。
「十分な情報は集まったが、警戒が必要だ。一旦みんなと合流して、作戦を立てるぜ。」
セリカが頷く。
「了解。私も街の雰囲気がヤバいと感じた。次はどうする?」
タクミがジョイスティックを握り直す。
「ガイスト、マグナで帰還だ。焔嵐大陸までぶっ飛ばすぜ!」
マグナの風切りブレードが唸り、推力2万5000ニュートンが轟く。夕陽を背に、不穏な空気を切り裂きながら一行のもとへ戻る。鉄都ガルザードの城が遠ざかり、次元の裂け目の紫光が不気味に揺らめく。
「ガイスト、マグナの状態はどうだ?」
ガイストの球体が青く点滅し、コックピットのスピーカーから冷静な声が響く。
「マグナ稼働率92%、推力2万5000ニュートンで安定。火神の炉統合により耐熱性30%向上を確認。長距離偵察に最適を示している。」
タクミがセリカのカゴを振り返り、笑う。
「よし、鉄都ガルザードまで一直線だ。セリカ、準備OKか?」
セリカがカゴから身を乗り出し、風影の爪を手にニヤリと返す。
「いつでもいいよ。街の情報をしっかり集めてくるから任せて!」
マグナの風切りブレードが低く唸り、青白い魔脈蒸気が噴き出す。タクミがコックピットの窓から仲間たちを見やり、力強く叫ぶ。
「みんな、マグナを信じて待っててくれ!貴族の企みを暴いてくるぜ!」
リアがアジトの入り口で手を振る。
「気をつけてね、タクミ!セリカも!」
カザンが熔雷槌を担ぎ、豪快に叫ぶ。
「熔鉄団の技術を信じな!そのカゴはどんな嵐でも壊れねえぜ!」
ガイストがタクミに報告を重ねる。
「機体状態良好、エネルギー出力安定、システムオールグリーン!王都大陸へGOだ、タクミ!」
タクミがジョイスティックを押し込み、笑う。
「よし、ぶっ飛ばすぜ!」
マグナが焔嵐大陸の熔岩岩を蹴り上げ、推力2万5000ニュートンが大地を震わせる。6mの機体が跳ねるように動き出し、王都大陸へ向けて疾走する。朝焼けの赤が背後に遠ざかり、旅の幕が上がる。
焔嵐大陸の荒野を抜けると、風が熱を帯びた乾いた土埃を巻き上げる。マグナの脚部ブースターが唸り、時速220km/hで突き進む。タクミがモニターを見ながら呟く。
「ガイスト、王都大陸までどれくらいだ?」
ガイストが即座に計算する。
「焔嵐大陸から王都大陸までの推定距離、約5000km。マグナの最高時速220km/hで単純計算した場合、約22時間43分。地形と休息を考慮し、25時間程度を予測。」
タクミが頷く。
「25時間か…マグナならぶっ通しでもいけるが、セリカが持たねえな。途中で休憩入れるぜ。」
最初の数時間、焔嵐大陸の熔岩平原が続く。黒い岩場に赤い熔岩の筋が這い、遠くの火山が煙を吐く。マグナの足音が地面を震わせ、風切りブレードが空気を切り裂く音が響く。セリカがカゴで風に髪をなびかせ、叫ぶ。
「タクミ、この速度気持ちいいね!でも熱いよ!」
タクミが笑う。
「火神の炉のおかげでマグナは平気だ。耐えてくれよ、相棒!」
昼過ぎ、焔嵐大陸の端に差し掛かると、地平線にテンペスト大陸の嵐雲が見える。風が強まり、砂塵がマグナの装甲を叩く。タクミがカゴを振り返る。
「ガイスト、ここで一旦停めろ。セリカ、休憩だ。」
マグナが減速し、砂岩の影に着地。セリカがカゴから飛び降り、背伸びする。
「やっと地面だよ。耳がキーンってしてる。」
タクミが水筒を渡し、地図を広げる。
「まだ半分も来てねえ。テンペスト大陸の端を抜けて、王都大陸の南縁まであと12時間くらいだ。」
休息後、マグナは再び動き出す。テンペスト大陸の岩だらけの荒野を抜け、風嵐がマグナの装甲をガリガリと削る。夕暮れが近づくと、海が見え、王都大陸の灰色のシルエットが浮かぶ。
翌朝、約25時間の旅を終え、マグナが王都大陸の南縁に到達する。空気が重く、遠くに鉄都ガルザードの城が黒い影を落とす。灰色の煙が立ち上り、魔脈の歪みが空を薄く紫に染める。タクミが息を吐く。
「着いたぜ…ガイスト、カメラを起動してくれ。城と街の様子を撮るぞ。」
ガイストが応じる。
「了解。外部カメラ起動。映像記録と魔脈スキャンを開始。」
マグナのモニターに城の尖塔と城下町の喧騒が映し出される。尖塔には魔脈エネルギーの赤い光が脈打ち、城壁に奇妙な装置が並ぶ。街の外縁では荷車が慌ただしく動き、兵士が結晶を運ぶ姿が映る。タクミが目を細める。
「魔脈濃度が濃すぎる…貴族の残党が何か企んでる証拠だ。あの装置は何だ?」
ガイストが解析する。
「魔脈濃度解析中。装置の推定出力3万ニュートン以上。次元の歪みを増幅する可能性が高い。詳細な構造は不明、記録を推奨。」
タクミがズームを指示する。
「ズームしてくれ。あの結晶も怪しい。」
モニターが拡大し、荷車に積まれた魔脈結晶が映る。結晶には古代文字のような紋様が刻まれ、微かに黒い波動が漏れる。タクミが呟く。
「こいつ…ゼノスの残留波動に似てるが、見たことない紋様だ。記録しておけ。」
さらに上空を旋回すると、城の裏手に次元の裂け目が広がる。紫と黒の歪んだ空間から、低い唸りが響き、小型の次元獣が這い出す。タクミが驚く。
「次元獣がこんなに湧いてる…ガイスト、規模を解析しろ!」
「裂け目直径約50m、魔脈濃度38%増。次元獣の出現頻度、1時間に12体を確認。小型だが機械的特徴あり。」
タクミが拳を握る。
「貴族が次元の裂け目を弄ってる証拠だ。装置と結晶が鍵か…。」
街の上空では、兵士が城壁に魔脈砲を配置し、住民が不安げに空を見上げる。市場の喧騒が異様に静まり、遠くで馬の嘶きが響く。タクミが呟く。
「城だけじゃねえ、街全体が緊張してる。情報が多すぎて頭整理しきれねえぜ。」
マグナが街の外れに着地し、セリカがカゴから飛び降りる。足元の砂利がカサリと鳴り、風が埃を巻き上げる。セリカが風影の爪を手に、タクミを見上げる。
「タクミ、城の様子を頼むね。私は街の人や兵士から聞き出すよ。」
タクミがコックピットから応じる。
「お前、貴族の上層部に顔が割れてるんだから気をつけろよ。」
セリカがニヤリと笑う。
「猫の勘があるから大丈夫。行ってくる!」
セリカが街へと走り出し、マグナが再び上空へ舞い上がる。
鉄都ガルザードの城下町に潜入したセリカは、市場の喧騒に紛れる。果物を売る老婆に近づき、リンゴを手に取りながらさりげなく聞く。
「最近、貴族の動きってどうですか?」
老婆が目を細め、周りを気にしながら小声で答える。
「兵士が増えて、夜に変な音がするよ。あの不気味な裂け目みたいのは何なんだろうねぇ…。」
次に、酒場で酔った傭兵に近づく。セリカがビールを注文し、軽い口調で探る。
「城の警備がすごいね。何かあったの?」
傭兵がグラスを叩き、ぶっきらぼうに返す。
「空の裂け目がうるさくてな。貴族様が妙な機械を動かしてるって噂だ。俺ら傭兵も駆り出されて疲れちまったよ。」
さらに、街角で荷車を引く商人から話を聞く。セリカが荷物の革紐を直すふりで近づく。
「最近忙しそうだね。城から何か来てるの?」
商人が汗を拭い、不安げに呟く。
「魔脈結晶を運べって命令だよ。あの裂け目が広がってから、貴族の連中が急に焦ってるみたいだ。」
最後に、城門近くで休憩する衛兵に接触。セリカが物陰から近づき、猫耳をピクっと動かして聞く。
「大変そうだね。貴族様、何か企んでるの?」
衛兵が槍を立て、不機嫌に吐き捨てる。
「企むも何も、上から命令だ。貴族長ドルザード様が『世界に散らばる古の鍵を集めろ』って喚いてる。裂け目が暴走してて、俺らも頭抱えてるよ。」
セリカが目を鋭く光らせ、心の中で呟く。
「ドルザード…古の鍵?複数あるのか…?」
夕暮れ時、タクミはマグナを街の外れに戻し、セリカを待つ。空がオレンジに染まり、遠くの裂け目から不気味な唸りが響く。セリカが息を切らせて戻り、カゴに飛び乗る。
「タクミ、貴族があの裂け目で何かやってるらしいよ。街の人も兵士も落ち着かない感じだった。」
タクミがモニターを見せながら返す。
「ガイストのデータだと、城に次元の歪みを増幅する装置がある。魔脈結晶に変な紋様があって、次元獣が湧きまくってる。規模がデカすぎるぜ。」
セリカが耳を動かし、鋭く言う。
「それだけじゃないよ。貴族長ドルザードが『世界に散らばる古の鍵』を集めようとしてる。衛兵が漏らしてた。」
タクミが眉を寄せる。
「ドルザード…古の鍵?次元の裂け目と関係あるのか?ガイスト、データに何かヒントは?」
ガイストが解析を続ける。
「『古の鍵』に関する記録なし。ただし、次元の裂け目の異常波動と結晶の紋様に古代文明の痕跡を示唆。さらなる調査を推奨。」
タクミが拳を叩く。
「十分な情報は集まったが、警戒が必要だ。一旦みんなと合流して、作戦を立てるぜ。」
セリカが頷く。
「了解。私も街の雰囲気がヤバいと感じた。次はどうする?」
タクミがジョイスティックを握り直す。
「ガイスト、マグナで帰還だ。焔嵐大陸までぶっ飛ばすぜ!」
マグナの風切りブレードが唸り、推力2万5000ニュートンが轟く。夕陽を背に、不穏な空気を切り裂きながら一行のもとへ戻る。鉄都ガルザードの城が遠ざかり、次元の裂け目の紫光が不気味に揺らめく。
0
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる