最弱の俺が神の血を継いで世界を救う旅に出る(仮)

RYOアズ

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第159話:浄化の泉

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氷聖峰の神殿最奥、祭壇の扉が開いた瞬間、凍てつく風が吹き抜け、「ザバア!」と氷が溶ける音が響いた。氷柱が青白く輝き、聖なる泉が神殿の中心に広がる。ミリエが「アクア・フロウ」を手に一歩進み、穏やかに呟く。
「私の故郷…氷聖峰。ここで全てを護る力を示すよ」
ゼイクが剣を構え、「ミリエ、これが最後の聖峰だ。お前の試練を俺たちが支える」と言う。

ガルドが盾を手に、「寒ぃが、土の力で護ってやるぜ。がんばれよ!」と豪快に笑う。
シエルが手裏剣を回し、「迅さで援護してやる。氷聖峰の最後、派手に行こうぜ」と軽く笑う。
リノアが「フレイム・セプター」を握り、「私の炎がお前の力を引き立てるよ。聖峰編の締めだね」と頷く。
エルヴィが弓を構え、「ミリエの水と氷、きれいだよ。私も木の魔法で一緒に護るね」と微笑む。
扉の奥から現れたのは、クリオ・ワイバーンだった。白と氷青の飛竜で、翼から氷嵐が吹き、口から絶対零度の息吹を吐く。背に水晶が輝き、穏やかで慈悲深い瞳が一行を見据える。

「ザバア!」と水音が響き、静かな声が轟く。「我は氷の守護者、クリオ・ワイバーンなり。聖片を求める者、その癒しと覚醒を示せ。」
ミリエの手の甲に水の神紋が輝き、彼女が「アクア・フロウ」を掲げる。「私の故郷を護り、絆を示します!」
ワイバーンが翼を広げると、「アイス・エタニティ!」と凍結の波が神殿を包む。だが、波が収まると、聖なる泉が黒い霧で汚染され、「浄化の泉」が試練として現れた。
「泉が…!」ミリエが驚く中、ワイバーンが言う。「この泉を癒せ。一人の力で我を越えられるか?」
ミリエが「ヒーリング・タイド!」を放ち、試練が始まった。

ミリエの癒しの水流が泉に注がれるが、黒い霧が水を跳ね返し、泉がさらに濁る。「私の力だけじゃ…足りない?」と不安が顔を曇らせる。
ワイバーンが「癒しとは何か?お前一人で全てを浄化できるか?」と問う。泉の汚染が広がり、神殿が冷気を増す。ミリエが「アクア・フロウ」を握り締め、「私は…故郷を護りたい。でも、一人じゃ…」と呟く。

その時、仲間たちの声が響いた。「ミリエ、俺たちがいるだろ!」「迅さで支えるぜ!」「炎で暖めるよ!」「光で導く!」「森の力で一緒に護るよ!」
ミリエが顔を上げ、一行の姿が泉の水面に映る。ゼイクの光、ガルドの土、シエルの風、リノアの炎、エルヴィの蔓が彼女を包む。神紋が輝き、「そうだ…私一人じゃない。みんなと一緒に浄化するんだ!」と決意。
「タイダル・ウェーブ!」で水流を放ち、泉に注ぐ。ゼイクが「ルミナス・ブレイズ!」で光を添え、ガルドが「アース・ウォール!」で土を補強。シエルが「迅風の舞!」で風を整え、リノアが「炎嵐!」で暖かさを与え、エルヴィが「フォレスト・ブレス!」で生命力を注ぐ。

黒い霧が薄れ、泉が浄化され始める。ミリエが「氷晶石」を掲げ、「フロスト・ヴェール!」と叫ぶ。氷魔法が覚醒し、氷の壁が泉を包み、汚染を完全に浄化。
ワイバーンが「その癒しと覚醒、真なり。我を癒し、護る者よ、我が力を認めよう」と静かに言う。

ミリエがワイバーンに近づき、「我が癒しの水に誓い、生命を守る契約を交わそう…クリオ・ワイバーン!」と手を当てる。
「ザバア!」と水音が響き、契約が成立した。氷の聖片がミリエの手に収まり、手の甲に水の神紋が鮮明に浮かぶ。彼女の瞳が一瞬青く輝き、アクアリスの記憶が蘇る――神魔大戦で氷を操り、ザルゴスを封じた瞬間。
「私…アクアリスだったんだ」と呟き、氷魔法「フロスト・ヴェール」が完全に覚醒した。
一行が安堵の笑みを交わす。ゼイクが「ミリエ、すごかったぞ!聖片が全部揃った」と笑う。
ガルドが「土晶石」を手に、「進化の力、感じるぜ。お前の氷も特別だな」とミリエに言う。
シエルが「風核の腕輪」を調整し、「迅さで次も切り抜けるぜ。聖峰編、終わりか」と軽口。

リノアが「聖冠が完成するね。影刃団が何か企んでるだろうけど」と警戒。
エルヴィが「ミリエの氷、きれいだったよ。絆で全部揃ったね」と微笑む。
ミリエが「氷晶石」を握り、「ありがとう、みんな。私の故郷を護れたよ。聖片が揃って、次はザルゴスを止める時だね」と微笑む。
ゼイクが影の聖片を握り、「聖片が10個揃った。聖冠の完成が近い。だが、影刃団の動きが気になる。次へ進むぞ!」と決意。一行が神殿を後にし、星舟へと戻った。

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