フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第3章 世の中には、異世界転移する男子高校生もいれば、異世界転生する人もいる

26.コーハ王国の王都にある貴族街は観光地なんだって

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ドキドキの初お出かけ。貴族街を抜けて平民街へ行こう。

女の子と街角でごっつんこはなさそうだけど、まさしく異国情緒。

ヨーロッパの街並みを堪能している。

並んで歩くのが年上の男の先輩だから、キャピキャピは諦めよう。

俺は通行人役のエキストラ。

ヒーローとヒロインが、どこかでラブコメしてるアニメに出てきそうな街並みだよ。

買い物デートとか。カフェで、あーんとか。


貴族街と平民街の間には、大きなゲートがあった。

高速道路の料金所とか、テーマパークの入場ゲートみたいなのが境目にドーン。

「貴族街の出入りは、平民街より慎重になっている。」
先輩が教えてくれる。

「貴族は為政者だから、いなくなったら国が荒れる。侵略されたら、この豊かさは2度と望めない。貴族街には貴族が集まっているから、襲撃や暗殺、誘拐、放火、窃盗などが起きにくいように、出入りの確認は必須だ。」

安全というか、治安第一だな。

「門は、入る方も出る方もチェックしている。貴族とその使用人は、チェックで本人確認が出来れば、出入り自由。平民が貴族街に出入りする時は許可制。平民自身が貴族街への立ち入りの申請をして許可を貰うか、王侯貴族が招待するか。」

「徹底しているんだな。どこも、そう?」

「コーハ王国の治安のよさは、観光の売りの1つになっているから、緩和することはないだろう。」

「貴族街に観光に来るの?」

「他国の王侯貴族とその関係者だよ。身元の怪しい人間が入り込む余地を最小限にしているから、貴人が楽しむための手間が少ない。貴人は気軽に遊びに行ける。使用人や護衛は仕事がしやすい。人気の観光地だ。」

「観光するような目玉スポットなんて見なかったぞ。」

「私達は、使用人用の道を使っている。大通りは華やかだ。」

「道に使用人用とか、あるんだ?」
スーパーや百貨店のスタッフ通路みたいなものだな。

「ある。表通りは、道に面して広場や店がいくつもある。」

「俺もいける?」

「賢さが増したらいけるかもな。」
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