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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
217.誰もが認める人気者を受け入れない人がいるなんて、考えもしなかったんだろうねえ。
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「成人の儀が閉会する前には。」
「ボク、知らないよ?」
初耳だよ。
「フィリスは王都にいなかったから、知らないのだろう。」
ボクが悪いんじゃないよね?
「王都にいなくても、領地にいたの。ボクにも家にも打診しないまま、何を決めたのよ。」
「成人したフィリスの近衛入団。」
「却下。」
「無駄だ。既に近衛で、私の護衛筆頭になっている。」
「ボクは、白紙撤回を要求する。」
「不可能だ。近衛は終身だからな。」
「そんな手続き、したのはどなた?認めたのはどなた?」
「手続きは、2つの公爵家と近衛の一部だな。認めたのは父とその他。父である国王陛下の反対はなかった。」
「フィリップ殿下のお母様である王妃様は、ガランが大嫌いなのに、王妃様が大事にしている愛息子のフィリップ殿下にガランの子息を充てがうの?」
矛盾しない?
「母の意向と公爵家の意向が、全て一致するわけではない。」
ほほう。
「聞きたい。」
「母は、王妃で王家の一員だが、公爵家は王から爵位を頂いた一貴族にすぎない。」
「そうね。」
「コーハ王国とコーハ王家が確固たる地位を示しているからこそ、コーハ王国の公爵家が活きる。」
「その通り。」
「公爵家としては、王家と国の権威が揺らぐことは望まない。国の安定的発展が自分達のためになるからな。」
「どんな王侯貴族も、国外からの扱いは、所属国の評価を抜きに考えられないもの。」
「母の兄弟は、母とともに、王家に振り回されたせいか、母寄りの立場だが、次期当主の長男達は、それぞれ、母に寄り添って共倒れになることを危惧した。」
「わかってきた。」
「母の持ち込んでくる見合い話は、国益を損なう。母が私の見合い話に大喜びしている間に、その見合い話自体を無意味なものにしてしまえば、母が浮かれただけで済む。」
「だから、ボクと結婚だなんだと、ね。」
「結婚は、王子の独断では出来ない。王子の結婚の足掛かりとして、フィリスは近衛に入り、護衛筆頭として、私と愛を育んだ末に、結婚するという筋書きが出来上がっていた。関係部署には、話が回ったはず。国益のために、積極的に反対するものはいなかったな。ウィルソンとレオナルドを除いて。」
「あの2人が側近なのに遠ざけられたわけね?」
「ああ。悪手だから、と周りを説得しようとする2人の動きが、王妃に伝わらないように、側近の立場を保留にして、自宅謹慎にした。」
「ボク、完全に人身御供じゃない?」
「私に寵愛されることを不幸だとか、迷惑だと主張する貴族子弟の存在は、計画の中に考慮されなかったからな。」
「キモチワルイ。」
フィリスは1つ、思い当たるフシがあった。
成人の儀での、フィリスの番だけ、不自然な沈黙と、国王陛下からの名前呼び。
手続きに関わった部署と、国王陛下を始めとする計画に加担した貴族や、要人達は、フィリスの誓いが、彼らの計画を台無しにするものだったから、歓迎しなかった。
「事前の打ち合わせもなく、近衛になりたいなんて、言う人いるの?」
「成人の儀の参加者は、早めに会場入りするから、フィリスがぎりぎりの滑り込み参加になるとは、誰も、予想していなかった。」
会場にいつ来るか、なんて、本人次第でしょ。
「打ち合わせしても、うんとは、言わない可能性は考えなかったの?誰も。」
「フィリスはな。」
「他の方は違うの?嫌がらないの。」
「公爵家と要人が後押ししている王子の私を袖にすることは、しないだろう。まして、国益にかなうとわかれば、貴族籍がある以上、思うことがあろうと、粛々と受け入れる。」
「ボクには通用しないやり方ね。」
「フィリスを見誤ったな。」
フィリップ殿下は苦笑している。
「最初から、ボクを見る目が曇っているから仕方ないね。」
ボクは、気づいていたよ、最初から。
「そんなことは。」
「王妃様から、逃れようとする行動と逃れたい気持ちは、王妃様の影響そのもの、よ?」
「ボク、知らないよ?」
初耳だよ。
「フィリスは王都にいなかったから、知らないのだろう。」
ボクが悪いんじゃないよね?
「王都にいなくても、領地にいたの。ボクにも家にも打診しないまま、何を決めたのよ。」
「成人したフィリスの近衛入団。」
「却下。」
「無駄だ。既に近衛で、私の護衛筆頭になっている。」
「ボクは、白紙撤回を要求する。」
「不可能だ。近衛は終身だからな。」
「そんな手続き、したのはどなた?認めたのはどなた?」
「手続きは、2つの公爵家と近衛の一部だな。認めたのは父とその他。父である国王陛下の反対はなかった。」
「フィリップ殿下のお母様である王妃様は、ガランが大嫌いなのに、王妃様が大事にしている愛息子のフィリップ殿下にガランの子息を充てがうの?」
矛盾しない?
「母の意向と公爵家の意向が、全て一致するわけではない。」
ほほう。
「聞きたい。」
「母は、王妃で王家の一員だが、公爵家は王から爵位を頂いた一貴族にすぎない。」
「そうね。」
「コーハ王国とコーハ王家が確固たる地位を示しているからこそ、コーハ王国の公爵家が活きる。」
「その通り。」
「公爵家としては、王家と国の権威が揺らぐことは望まない。国の安定的発展が自分達のためになるからな。」
「どんな王侯貴族も、国外からの扱いは、所属国の評価を抜きに考えられないもの。」
「母の兄弟は、母とともに、王家に振り回されたせいか、母寄りの立場だが、次期当主の長男達は、それぞれ、母に寄り添って共倒れになることを危惧した。」
「わかってきた。」
「母の持ち込んでくる見合い話は、国益を損なう。母が私の見合い話に大喜びしている間に、その見合い話自体を無意味なものにしてしまえば、母が浮かれただけで済む。」
「だから、ボクと結婚だなんだと、ね。」
「結婚は、王子の独断では出来ない。王子の結婚の足掛かりとして、フィリスは近衛に入り、護衛筆頭として、私と愛を育んだ末に、結婚するという筋書きが出来上がっていた。関係部署には、話が回ったはず。国益のために、積極的に反対するものはいなかったな。ウィルソンとレオナルドを除いて。」
「あの2人が側近なのに遠ざけられたわけね?」
「ああ。悪手だから、と周りを説得しようとする2人の動きが、王妃に伝わらないように、側近の立場を保留にして、自宅謹慎にした。」
「ボク、完全に人身御供じゃない?」
「私に寵愛されることを不幸だとか、迷惑だと主張する貴族子弟の存在は、計画の中に考慮されなかったからな。」
「キモチワルイ。」
フィリスは1つ、思い当たるフシがあった。
成人の儀での、フィリスの番だけ、不自然な沈黙と、国王陛下からの名前呼び。
手続きに関わった部署と、国王陛下を始めとする計画に加担した貴族や、要人達は、フィリスの誓いが、彼らの計画を台無しにするものだったから、歓迎しなかった。
「事前の打ち合わせもなく、近衛になりたいなんて、言う人いるの?」
「成人の儀の参加者は、早めに会場入りするから、フィリスがぎりぎりの滑り込み参加になるとは、誰も、予想していなかった。」
会場にいつ来るか、なんて、本人次第でしょ。
「打ち合わせしても、うんとは、言わない可能性は考えなかったの?誰も。」
「フィリスはな。」
「他の方は違うの?嫌がらないの。」
「公爵家と要人が後押ししている王子の私を袖にすることは、しないだろう。まして、国益にかなうとわかれば、貴族籍がある以上、思うことがあろうと、粛々と受け入れる。」
「ボクには通用しないやり方ね。」
「フィリスを見誤ったな。」
フィリップ殿下は苦笑している。
「最初から、ボクを見る目が曇っているから仕方ないね。」
ボクは、気づいていたよ、最初から。
「そんなことは。」
「王妃様から、逃れようとする行動と逃れたい気持ちは、王妃様の影響そのもの、よ?」
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