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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
230.長男次男は優秀。同じ出来損ないでも4男は贔屓にされている。3男の側仕えになったばかりに、と不満を募らせたんだって。でも、そもそもは?
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「元側仕え達。」
「3人ともいる。」
護衛の後に執事も確認する。
「3人だけで、あの爆風は引き起こせないだろう。確か、あの3人は魔法も呪術も使えなかった。」
と護衛。
「合っている。3人は、無害で無力化しやすく、子どもらしい考え方をする子どもだった。」
と執事。
「それが、あの3人が選抜された基準か?」
と護衛。
なぜ選ばれたのか、不思議だったのだ。
3人は、お世辞にも出来の良い子どもではなかった。子どもらしい子どもではあったが。
執事が、選抜理由を聞いたのも、ずっと後になってからだ。
「そうだ。ハーマル様の素直で美しい心根を汚したり歪めることがなく、長所を長所のまま伸ばすために、用意された。」
子どもらしい子どもの中にいて、のびのび育つように、と。
「ハーマル様に歪みはないが、用意された者は、歪みまくっているようだぞ。」
と護衛。
執事は、3人を王都邸から出す前に、何度も心を入れ替えるように促した。
「3人は、最後まで反省しなかった。
『兄2人が出来すぎだが、ハーマル様は出来なさ過ぎ。同じ弟でも、フィリス様の方が、祖父や父に贔屓にされていて、側仕えでも、仕える兄弟によって待遇格差がひどい。自分達の扱いは不当で不遇だ。主人が格差を埋めようとしないんだから、自分で改善するしかなかった。』と己の正当性を主張し続け、物別れに終わった。」
つまり、3人は、心も行いも変わらなかったので、クビになったのだ。
「ハーマル様の気質は、生まれついての奥向きだからな。」
と護衛。
「奥の院にお住まいになるような御方々に、小賢しい知恵も、攻撃性も不要だ。何事もない世界をただ穏やかにお過ごしになられる性分であることが、好まれる。」
と執事。
「候補にあがっていたのか?」
と驚く護衛。まさか、冗談めかしていたのに、ハーマル様には、本当に御簾の向こう側の住人になる未来があり得たのか。
執事は、自分も後で聞いたと話した。
「あった。しかし、先代の件以後、ハーマル様ご自身が生き抜く力を身につける方向にご当主様が舵をきられた。」
と執事。
「奥の院にいて、襲撃にあえば、ひとたまりもないもんな。愛息子をみすみす死なせる目にはあわせまい。」
奥の院は、幾つかの旧家にある仕組みだ。高貴な方が、権謀術数やよしなしごとに煩わされず、心穏やかにお過ごしいただくために用意される。
奥の院を用意できる旧家は、貴人が何人か世俗から距離をおいても、困らないほどの大家である。
先方が大家であるがゆえに、先方の奥の院に入る息子のために大量の護衛を送りつけるのは、いくらガラン家といえど、政治的によろしくない摩擦を生む。
ガラン家の当主ダルクは、愛息子ハーマルの身の安全を他家に委ねることをよしとしなかった。
「さて、ハーマル様は、爆風を目眩ましに脱出を図られ、少しずつ逃げ出せている。」
と護衛は問う。
「ハーマル様の未来を壊すために存在する輩など、生かしておくものか。」
と執事。
「決まりだな。」
護衛と執事は、爆風跡を遠目に見ながら、緊張感なく喋っている3人を見た。
「3人ともいる。」
護衛の後に執事も確認する。
「3人だけで、あの爆風は引き起こせないだろう。確か、あの3人は魔法も呪術も使えなかった。」
と護衛。
「合っている。3人は、無害で無力化しやすく、子どもらしい考え方をする子どもだった。」
と執事。
「それが、あの3人が選抜された基準か?」
と護衛。
なぜ選ばれたのか、不思議だったのだ。
3人は、お世辞にも出来の良い子どもではなかった。子どもらしい子どもではあったが。
執事が、選抜理由を聞いたのも、ずっと後になってからだ。
「そうだ。ハーマル様の素直で美しい心根を汚したり歪めることがなく、長所を長所のまま伸ばすために、用意された。」
子どもらしい子どもの中にいて、のびのび育つように、と。
「ハーマル様に歪みはないが、用意された者は、歪みまくっているようだぞ。」
と護衛。
執事は、3人を王都邸から出す前に、何度も心を入れ替えるように促した。
「3人は、最後まで反省しなかった。
『兄2人が出来すぎだが、ハーマル様は出来なさ過ぎ。同じ弟でも、フィリス様の方が、祖父や父に贔屓にされていて、側仕えでも、仕える兄弟によって待遇格差がひどい。自分達の扱いは不当で不遇だ。主人が格差を埋めようとしないんだから、自分で改善するしかなかった。』と己の正当性を主張し続け、物別れに終わった。」
つまり、3人は、心も行いも変わらなかったので、クビになったのだ。
「ハーマル様の気質は、生まれついての奥向きだからな。」
と護衛。
「奥の院にお住まいになるような御方々に、小賢しい知恵も、攻撃性も不要だ。何事もない世界をただ穏やかにお過ごしになられる性分であることが、好まれる。」
と執事。
「候補にあがっていたのか?」
と驚く護衛。まさか、冗談めかしていたのに、ハーマル様には、本当に御簾の向こう側の住人になる未来があり得たのか。
執事は、自分も後で聞いたと話した。
「あった。しかし、先代の件以後、ハーマル様ご自身が生き抜く力を身につける方向にご当主様が舵をきられた。」
と執事。
「奥の院にいて、襲撃にあえば、ひとたまりもないもんな。愛息子をみすみす死なせる目にはあわせまい。」
奥の院は、幾つかの旧家にある仕組みだ。高貴な方が、権謀術数やよしなしごとに煩わされず、心穏やかにお過ごしいただくために用意される。
奥の院を用意できる旧家は、貴人が何人か世俗から距離をおいても、困らないほどの大家である。
先方が大家であるがゆえに、先方の奥の院に入る息子のために大量の護衛を送りつけるのは、いくらガラン家といえど、政治的によろしくない摩擦を生む。
ガラン家の当主ダルクは、愛息子ハーマルの身の安全を他家に委ねることをよしとしなかった。
「さて、ハーマル様は、爆風を目眩ましに脱出を図られ、少しずつ逃げ出せている。」
と護衛は問う。
「ハーマル様の未来を壊すために存在する輩など、生かしておくものか。」
と執事。
「決まりだな。」
護衛と執事は、爆風跡を遠目に見ながら、緊張感なく喋っている3人を見た。
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