フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

273.旅は道連れ世は情け、空の旅の終わりに、喋る布が加わった。テーブルクロスか、カーテンにできそうなゴツい生地。重たそうだけど、風に乗る。

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「タノンの素晴らしさを世に知らしめる必要があって、陸に出たら、丁度良かったからな、相棒になってやったわけだ。」
とタノン。
「海のは、陸で、できること、あるの?」
と布。

「出来ること?タノンは出来ることはやり尽くしたから、陸にきた。」
とタノン。
「陸に来て、タツノオトシゴから、ヒモに転職したのね。働くのに疲れた、とか?でも、海の、そんなに一生懸命じゃなかったわよ?」
と布は、容赦ない。

「話し中に割り込んで、悪い。タノンと仲が良いので、心配されているのか、と思ったが、違うか?
タノンのお陰で、私は、新しい世界が広がって楽しいから、タノンが私を相棒にしたのは正解だったと思う。」
とデヒル。

「デヒル。タノンの方が楽しいから。負けてないからな。」
とタノン。

「良かった。で、フィリスは?」
とデヒル。神獣は、心のままに生きているから、本題から外れたら、軌道修正してやればよい。

「そう、フィリス、見てないか?」
とタノン。
「見たわよ。」
と布。
「まじか。よっしゃ。教えてくれ。」
とタノン。
「どうやって見たんだ?」
とデヒル。

「わたし、布じゃん?洗濯物のふりすれば、あちこち行けるから。」
と布。

見た目通り、やっぱり布だったのかとデヒルは思った。

手触りが良くて、厚みがあって、テーブルクロスか、カーテンに良さそうである。

「王子様に裸にされて、セックスしていたわ。今、お城の中で、その王子様といるわよ。王様待ちみたい。」
と布。

「デヒル。フィリスが喰われた後だ。手遅れか?」
とタノン。

「間に合わせる、乗り込んで、奪回する。」
とデヒル。

「布、ありがとう。じゃ、フィリス助けに行ってくるわ。またな。」
とタノン。

「あら、わたしも行くわよ。」
と布。

「特定の誰かに肩入れはせん主義だろ?」
とタノン。
「そうなんだけど、なんか気になったからね。フィリスに肩入れしにいく。」
と布。
「好きにせい。」
とタノン。

「パパランから飛び降りて、王城に入るんだが、布はどうする?」
とデヒル。
「あー。パパラン帰るなら、私をまとって、おりていけば?」
と布。
「布は纏うタイプの生地ではないな。」
とデヒル。

「しょうがない、畳んで持っていって。」
と布。
「暇なときは、陸の、と遊んでいるわ。」
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