フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

322.デヒルお兄様に任されました。近衛という武官の立場で、ボクは、居場所を作ります。

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デヒルの息が、フィリスの首を額をくすぐる。
「フィリス、色々、話をしておく。」

「ハーマルは学校を卒業したら、外交部に配属されて、王城で働く。」

「ハーマルの婚約話が出ている。王太子の側近の弟。公爵家の次男。
婚約は認める方針だか、結婚に行き着くかは不明だ。
もし、結婚に行き着いても、情勢次第では離縁もある。
結婚するにしても、しないにしても、マーゴットが結婚するまで、判断は引き伸ばしたい。
何があるか、わからない。
ハーマルが望めば、交際は認める。」

「はい。」
とフィリス。

「フィリスの拉致と同時にハーマルへの攻撃があった。
元々王都邸にいた者たちは、ハーマルを守るために戦い、再び王都邸で働くのは厳しい。
今日見たように、王都邸の人員は変更した。」

「ガランは、何世代前からかわからないが、コーハ王国内に蔓延しているガラン憎しの風潮を作り上げた原因を半永久的に取り除き、再発防止に努める。」

「はい。」

「国の中央に人を送るのに、文官のハーマルだけでは足りない。」

「国には、文官もいれば武官もいる。」

「フィリスは、近衛という武官の立場で中央に居場所を作れ。」

「領地でガラン軍に配属のお話は?」
とフィリス。

「領地のガラン軍で頑張っていたフィリスをいつも見ていた。」
とデヒルはフィリスの頬を撫でる。

「ガラン軍に欲しいときは、呼ぶから来い。」
とデヒル。
ほっとするフィリス。
「近衛になれるのは、貴族子弟限定。ガランで出来るのは、フィリスだ。
任せたい。
敵対勢力の全容は分かっていない。国内、国外。はたまた、次元が違うか。
ハーマルと密に連絡を取り合い、ガランの私と父上にも連絡は欠かすな。連絡を取り合うことで生存確認や、異常を察知する機会ができる。」
とデヒル。

「フィリスが5年後に総司令に就任する近衛別働隊は、フィリスありきの人選だ。思いっきり、わがままになれ。」

「はい。」

「5年の準備期間があるのは、フィリスが特定の旧家以外の王侯貴族について学んだり、近衛について調べたり、ガランの外での生活になれるため。」

「ガラン王都邸は、これから、来客が増える。フィリス、働いたら、お給金が貰える。日常を楽しみつつ、フィリスの暮らしを守るために、お給金の中から、少しずつお金を貯めて王都にフィリスだけの家を持て。」

「フィリスが主人で、フィリスのために働く使用人しかいない家を。」

「その家に、フィリスのためにいる者を住まわせろ。」

「近衛別働隊が発足する5年後まで、今の近衛で研修がある。辛いこと、嫌なことがあれば、逃げてこい。いつでも、迎えてやる。」

「はい。お兄様。」

「近衛の仕事は、楽しめそうなら、楽しんだらよい。」

「私の弟、フィリスに、してはいけないことなど、ない。」
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