フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
399 / 1,496
第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

401.ボクは誇り高くあるために、誰かに誇ってもらえる存在で居続ける。だから、ボクは、ボクを侮る者を放置しない。 ボクとボクの全てを賭けて。

しおりを挟む
兄の取り合いしている女が欲しい弟が、兄を亡き者にしたがった、とはいえ。

いくら、モルトル・ヨーリキを亡き者にしたくても、空間転移の術に協力したくらいで、どうにかなる?

ならないよね?

「部屋の仕掛けに協力したら、得るものがあったの?」

「あの部屋の仕掛けを作るとき、何人か集まったうちの1人が言った。もっと価値のある仕掛けに仕様変更する。結果が出れば、参加者の希望は叶うが、参加しないなら、帰れ。希望はどんなものでも、よい、と。」

「出来上がったのが、空間転移機能のついたゆりかご、ね。」

「参加者は、人だけ?」

「いや、人以外もいた。」

「再会した人はいる?」

「いや。それっきりだ。」

「参加者の素性は知らないの?」

「互いに、誰かの手駒や子飼いという立場だから、その場限りだ。」

全員、希望を叶える前に、お亡くなりになっているかもしれないね。

モルトル・ヨーリキの弟という身分が目の前の男の命を繋いだのかも。

人の側の起動の要は、弟の魔法だから。

ゆりかごの術が起動しても、弟は生きていた。
でも、モルトル・ヨーリキをゆりかごから出した後に、安全な所から、出されて、ボクの前にいる。

モルトル・ヨーリキがいないゆりかごには、モルトル・ヨーリキの弟の存在が不要になった。

モルトル・ヨーリキをめぐる愛憎劇の舞台監督か、演出家か、支援者か。

自分の手を汚さず、ボクに殺らせようとしているのかしら?

誰かがお膳立てした犯人に用はない。

ボクを利用して、なんらかの目的を達成しようとする者を引きずり出さないと。

ボクは、気軽に踏んづけて良い存在じゃない。

ボクは、誇り高くあるために、誰かに誇ってもらえる存在で居続ける。

だから。
ボクは、ボクを侮る者を放置しない。
ボクとボクの全てを賭けて。

さて、どうしようかしら?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!

はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。 ******** 癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー! ※ちょっとイチャつきます。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

灰の底で君に出会う

鮭茶漬け
BL
両親を亡くした高校生、神崎透は叔母の家に引き取られて暮らしている。しかしその家は、家族と呼べる場所ではなかった。家事、雑用、そしてバイト。どれだけ働いても感謝されることはなく、透は「穀潰し」と呼ばれながら日々を過ごしていた。 それでも透は思っている。ここに置いてもらえるだけでありがたい、と。 これは――居場所を持たなかった少年が、初めて愛を知るまでの物語。

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

拾われた後は

なか
BL
気づいたら森の中にいました。 そして拾われました。 僕と狼の人のこと。 ※完結しました その後の番外編をアップ中です

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ※第33話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

処理中です...