442 / 1,496
第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
444.風が吹いてきた気がしない?ボク達は、風に呼ばれてきたの。風の赴くままにね。フィリスの後に続く後輩達の反省と観察と決意。
しおりを挟む
「準備運動もしたし、用意はいいね?」
とフィリス。
「最終兵器ボク達作戦の責任者は、ボクだから、3人はお仕事に励むのみ。ボクは、6人分の責任くらいとれるからね。やり過ぎくらいでちょうどいいよ。」
とフィリス。
「出発!」
会員制の高級ホテル前。
会員でない4人は、敷地に入る前に止められた。
「会員様のお名前を。」
と聞かれる。
フィリスは、近衛の制服の懐から扇を取り出した。
後輩3人は、扇なんていつ仕込んだと不思議に思いながら、何食わぬ顔をしている。
「ごめんくださいませ。風が呼んでおりますの。」
と扇を振って広げる。
フィリスの『風』という言葉とともに風が吹く。
そよ風が吹いたと思ったら、フィリス達4人を中心に風が渦巻きを作った。
フィリスを中心に台風が1つ出来上がる。
台風の目にいる4人は、なんの被害もないが、周りは暴風域である。
「風に招かれて、断る者がおりましょうか?」
とフィリスは、広げた扇を右に左にとかざす。
「風の吹くままに、いざ進まん。」
フィリスの合図に従って、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは後についていく。
「盛大にって言っていたもんな。台風を作って、突撃したら、確かに目立つ。」
とロウウェル。
「台風が出来る過程を初めて見た。」
とレイモンド。
「台風ごと進むのか?」
とダンシェル。
「勿論。風のお導きだもの。」
とフィリス。
導く風はフィリスの自作で、操作もフィリス自身。
新人のときは、フィリス達に、めちゃくちゃ手加減されていたんだなあ。
とロウウェルは、少し恥ずかしくなった。
台風を瞬く間に作れる実力を持ちながら、今まで手の内を明かさなかった。
今日のことは、闇に葬ると決まっているから、最初から使っているのか。
とレイモンドは思った。
ダンシェルは、フィリスの小柄な後ろ姿を見て、俺の好きな人は大物だな、と考えている。
フィリスは、10年でダンシェルを引き上げると実兄ハーマルに決意を語った。
それは、きっと、ダンシェルとフィリスのため。
その場にいたから、ダンシェルはよく理解している。
今は、フィリスが全力で守ってくれているということを。
フィリップ殿下とフィリスは、フィリップ殿下の一方的な片思い。
ジーンやラウルとフィリスは、兄貴分と手のかかる弟分みたいな関係だ。
でも、噂になっている3名の名前のインパクトがありすぎて、男爵家のダンシェルの名前がフィリスと紐づけされることはなかった。
フィリスは、ダンシェルに対して手のかかる後輩という態度を崩さない。
ダンシェルの心は、ずっと隠していないし、隠すつもりもない。
ダンシェルから働きかけることはあっても、フィリスからダンシェルに働きかけることはない。
だから、ダンシェルが一方的に好いているように見える。
でも、ダンシェルは知っている。
フィリスは、ダンシェルの好意を拒絶したことは1度もない。
ダンシェルの好意を喜び、ダンシェルがフィリスの側に、無理なく、いられるように、そっと手を添えてくれる。
今のダンシェルは、フィリスの傘で守られている。
フィリスは、ダンシェルを頼らない。
今のダンシェルでは、まだ力不足だからだ。
ダンシェル自身も自覚している。
だから。
胸を張って、フィリスと並んで歩けるようになる努力は、惜しまない。
とフィリス。
「最終兵器ボク達作戦の責任者は、ボクだから、3人はお仕事に励むのみ。ボクは、6人分の責任くらいとれるからね。やり過ぎくらいでちょうどいいよ。」
とフィリス。
「出発!」
会員制の高級ホテル前。
会員でない4人は、敷地に入る前に止められた。
「会員様のお名前を。」
と聞かれる。
フィリスは、近衛の制服の懐から扇を取り出した。
後輩3人は、扇なんていつ仕込んだと不思議に思いながら、何食わぬ顔をしている。
「ごめんくださいませ。風が呼んでおりますの。」
と扇を振って広げる。
フィリスの『風』という言葉とともに風が吹く。
そよ風が吹いたと思ったら、フィリス達4人を中心に風が渦巻きを作った。
フィリスを中心に台風が1つ出来上がる。
台風の目にいる4人は、なんの被害もないが、周りは暴風域である。
「風に招かれて、断る者がおりましょうか?」
とフィリスは、広げた扇を右に左にとかざす。
「風の吹くままに、いざ進まん。」
フィリスの合図に従って、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは後についていく。
「盛大にって言っていたもんな。台風を作って、突撃したら、確かに目立つ。」
とロウウェル。
「台風が出来る過程を初めて見た。」
とレイモンド。
「台風ごと進むのか?」
とダンシェル。
「勿論。風のお導きだもの。」
とフィリス。
導く風はフィリスの自作で、操作もフィリス自身。
新人のときは、フィリス達に、めちゃくちゃ手加減されていたんだなあ。
とロウウェルは、少し恥ずかしくなった。
台風を瞬く間に作れる実力を持ちながら、今まで手の内を明かさなかった。
今日のことは、闇に葬ると決まっているから、最初から使っているのか。
とレイモンドは思った。
ダンシェルは、フィリスの小柄な後ろ姿を見て、俺の好きな人は大物だな、と考えている。
フィリスは、10年でダンシェルを引き上げると実兄ハーマルに決意を語った。
それは、きっと、ダンシェルとフィリスのため。
その場にいたから、ダンシェルはよく理解している。
今は、フィリスが全力で守ってくれているということを。
フィリップ殿下とフィリスは、フィリップ殿下の一方的な片思い。
ジーンやラウルとフィリスは、兄貴分と手のかかる弟分みたいな関係だ。
でも、噂になっている3名の名前のインパクトがありすぎて、男爵家のダンシェルの名前がフィリスと紐づけされることはなかった。
フィリスは、ダンシェルに対して手のかかる後輩という態度を崩さない。
ダンシェルの心は、ずっと隠していないし、隠すつもりもない。
ダンシェルから働きかけることはあっても、フィリスからダンシェルに働きかけることはない。
だから、ダンシェルが一方的に好いているように見える。
でも、ダンシェルは知っている。
フィリスは、ダンシェルの好意を拒絶したことは1度もない。
ダンシェルの好意を喜び、ダンシェルがフィリスの側に、無理なく、いられるように、そっと手を添えてくれる。
今のダンシェルは、フィリスの傘で守られている。
フィリスは、ダンシェルを頼らない。
今のダンシェルでは、まだ力不足だからだ。
ダンシェル自身も自覚している。
だから。
胸を張って、フィリスと並んで歩けるようになる努力は、惜しまない。
0
あなたにおすすめの小説
ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!
はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。
********
癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー!
※ちょっとイチャつきます。
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み/現在毎日更新予定
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
灰の底で君に出会う
鮭茶漬け
BL
両親を亡くした高校生、神崎透は叔母の家に引き取られて暮らしている。しかしその家は、家族と呼べる場所ではなかった。家事、雑用、そしてバイト。どれだけ働いても感謝されることはなく、透は「穀潰し」と呼ばれながら日々を過ごしていた。
それでも透は思っている。ここに置いてもらえるだけでありがたい、と。
これは――居場所を持たなかった少年が、初めて愛を知るまでの物語。
【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから
西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。
演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP
*10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる