フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
456 / 1,496
第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

458.「ボクは、ボクの者に手を伸ばす者を喜ばない。」「その魔法使いは、不穏な企みがある。置いていきなさい。」

しおりを挟む
フィリスは、機会を待った。

後輩3人がフィリス達を意識しだすと、第2王子と4人の見目の良い細身の男達も、戦う3組の動向を気にし始めた。

第2王子第は、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドが、フィリスに助太刀する前に、始末をつけてしまいたい。
そんな思いもあるが、ホテルを襲撃する魔法を使ったのが、誰だか特定出来なくて、警戒を分散するしかないと歯噛みしている。

フィリスに一撃入れるのに失敗したら、戦闘中の3人の誰かが戦闘を放棄して、助太刀しにくるかもしれない。ホテルを襲撃するような魔法を使われたら、簡単にやられる。

いつ、誰が仕掛けるか、踏ん切りがつかず、二の足を踏んでいる。

フィリスは、後輩の3人の動向も気にしている。
一方的な蹂躙になりそうなら、手を出すつもりでいたが、遊んでくれているようなので、見守りに徹した。

後輩3人が順不同で戦いを終了させていく。
後輩3人の意識が完全にフィリスに向いた。

第2王子と4人の見目の良い細身の男達の緊張が、一瞬、後輩達に流れる。

そのタイミングを待っていた。

フィリスとユージュアルが動く。

フィリスが、扇を水平方向に移動する。

5つの血飛沫があがる。

ユージュアルは、第2王子の体に近づき、即止血して取り押さえる。

止血しなかった4人は、血を吹き出しながら倒れる。

「なんだ、こりゃ。」
とオジサンの叫び。

「王子!」
とナイスミドルが近寄ろうとするのをフィリスとユージュアルが牽制している。

ユージュアルは第2王子を人質にして。

フィリスは、オジサンとナイスミドルに扇をむけながら威圧している。

「その方らは、ボクの部下の役に立っている。失くすのは、惜しい。」
とフィリス。
「生きて使われるがよい。」

「待て。王子をどうする?」

「この粗忽者?」
とフィリス。

「此度の茶番、仕組んだのは、誰?」
とフィリス。
「これだけ?」
と扇で、王子を指す。
「他にも?」
と王宮へ扇を向ける。

オジサン、ナイスミドル、魔法使いは答えない。

「その方らが答えぬなら、これは戦場に吊るそう。旗印によい。」
と第2王子を見るフィリス。

「その方らは、茶番の終了を知らしめなさい。」
「期限は、コレの命のある内。」
とフィリスは、第2王子を扇で示す。

「第2王子の命と引き換えにすることか?戦争だぞ。」
とナイスミドル。

「ボクは、ボクのものに手を伸ばす者を喜ばない。」
とフィリス。

「いつまでもつか、粘るか?」

「茶番の終了を確認次第、今日は、特別に、これの手当てを許す。」
とフィリス。

「分かった。終了させてくる。」

「行きなさい。」
と扇をはらう。
「ボクが、終了を確認するまでは、何人も近寄れぬと心得なさい。」
とフィリス。
フィリスは、ブツブツ言う魔法使いを見た。
「その魔法使いは、置いていきなさい。不穏な企みがある。」

オジサンとナイスミドルが部屋を出ていく。

ホテル中を水攻めしていた水は、2人が部屋をでるときには、跡形もなく消えていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!

はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。 ******** 癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー! ※ちょっとイチャつきます。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

灰の底で君に出会う

鮭茶漬け
BL
両親を亡くした高校生、神崎透は叔母の家に引き取られて暮らしている。しかしその家は、家族と呼べる場所ではなかった。家事、雑用、そしてバイト。どれだけ働いても感謝されることはなく、透は「穀潰し」と呼ばれながら日々を過ごしていた。 それでも透は思っている。ここに置いてもらえるだけでありがたい、と。 これは――居場所を持たなかった少年が、初めて愛を知るまでの物語。

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

拾われた後は

なか
BL
気づいたら森の中にいました。 そして拾われました。 僕と狼の人のこと。 ※完結しました その後の番外編をアップ中です

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件

碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。 状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。 「これ…俺、なのか?」 何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。 《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》 ──────────── ~お知らせ~ ※第3話を少し修正しました。 ※第5話を少し修正しました。 ※第6話を少し修正しました。 ※第11話を少し修正しました。 ※第19話を少し修正しました。 ※第22話を少し修正しました。 ※第24話を少し修正しました。 ※第25話を少し修正しました。 ※第26話を少し修正しました。 ※第31話を少し修正しました。 ※第32話を少し修正しました。 ※第33話を少し修正しました。 ──────────── ※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!! ※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。

処理中です...