フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

466.近衛交流会1日目。ボクの姫呼びを阻止するために、セドリックとシュクナを味方につけよう!

「案を出したいけれど、ダンシェルがうまく立ち回りすぎだろ?」
とユージュアル。

「俺達、必要なかったから、貴族的素養ってあんまりじゃん?」
とサブリー。

「でも、ここで、諦めたら、ダメだと思うの。巻き返すなら、今しかないの。」
とフィリス。

「手遅れだろ?」
とセドリック。
「巻き返すどころか、騒げば騒ぐほど、拡散するでしょうねえ。」
とシュクナ。

セドリックとシュクナのマッサージして、水分補給を手伝い、汗拭きタオルの交換しながらの会議である。

「そんな。」
と悲嘆にくれるフィリス。

悲嘆にくれながらも、セドリックをマッサージする手は止めない。

近衛別働隊の隊員は、美容と健康のため、普段から、互いに、準備体操を手伝ったり、マッサージをしあったり、と美意識高めに生きている。

外交先では、互いにマッサージし合うことも多い。

フィリス、サブリー、ユージュアルは、試合をしないので、試合に出る隊員の体のメンテナンスが、この滞在中のお仕事である。

「どうしたらいい?」
とフィリス。

「姫、か。悪くないだろう?」
とセドリック。
「フィリスのことだと全員がすぐわかります。良い二つ名です。後輩に感謝ですね。」
とシュクナ。

「待って。2人とも。受け入れる前に、冷静になって。」
とフィリス。
まずは、セドリックとシュクナから味方につける作戦!が頓挫しそう。

「どうした?」
とセドリック。

「ボクは、男だからね。」
とフィリス。

「そうですね。男ですよね。」
とシュクナ。

「姫、は無理があると思わない?」
とフィリス。
無理があるよねー。女のコじゃないものー。

「性別は、関係ないだろう。」
とセドリック。

「え?あるよ。姫は、女のコ。ボクは成人男性。」
とフィリス。
あれ?予想した流れにならない。

「性別なんて、些細です。気にする必要はありません。フィリスは姫で問題ありません。」
とシュクナ。

「待って。性別は大事じゃない?大事だよね?気にするところだよね?」
とフィリス。

まさか、まさかの、姫、全肯定の上に、姫、推奨?

聞き間違いに違いない。

「気にするも、何も。何が問題だ?」
とセドリック。

「男に、姫はおかしいよ?」
とフィリス。

「性別なんて超越してしまえばいいんですよ。」
とシュクナ。

「全然、良くない。」
とフィリス。

結局。
セドリックとシュクナを味方にすることは出来なかった。

「ラウルとエスターなら、きっと分かってくれるはず。」

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