フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
475 / 1,556
第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

476.『ミーアーニ王女殿下の機嫌をとると生まれる貴方の利益は?』『ミーアーニ王女殿下には出家して、ボクに迷惑な煩悩を捨ててほしいの。』

後日、本隊のグループリーダーは、笑い死にするかと思った、と偽打ち合わせについて述べた。

4回目からは、我慢せずに笑うことにしたそうだ。笑いを我慢すると、腹筋を傷めかねないそう。

4回目からは、ミーアーニ王女殿下は来なくなった。

そして。
4回目からは、打ち合わせらしい、打ち合わせになった。

ボクの気に入らないことは、全部却下しちゃうの。

「姫の望む形にならないものは、意味がない。」
とラウルが全面的に後押ししてくれる。

6回目かの打ち合わせで。

ティリリ王国の文官が、王女に対してどうたらこうたら、言い始めた。

端的にまとめると、王女の機嫌をとるために、接待してほしい、と。

「ミーアーニ王女殿下の機嫌をとると生まれる貴方の利益は、何かしら?」

自分の利益じゃない?

じゃあ、誰の?

言わないの?

「ボク、ミーアーニ王女殿下は出家して、煩悩と向き合ってみたら、どうかと思うの。」

王女から修道女へ。

「ボクに迷惑な煩悩は、あったらダメ。」

修道女になったくらいじゃ、煩悩は無くせないかしら?

「ミーアーニ王女殿下には、僧院で僧侶として生きてほしいの。」

「ミーアーニ王女殿下が主催するイベントは、ミーアーニ王女殿下の煩悩供養ね。俗世最後の日にしてあげる。」

ティリリ王国の文官は、失礼する、と言って、荒々しく部屋を退室していっちゃった。

「名案でしょ。」
とラウルに聞いたら、
「反対するのは、先見の明がないせいだ。姫は、賢く愛おしい。」
と答えてくれる。

出ていった文官は1人だから、他の文官は残っている。

逃げ遅れたのか、主が違うからか。

「打ち合わせ、続けるぞ。」
とセドリック。
「今、部屋の中にいる人間だけで、1時間以内に何も決まらなければ、即刻、俺達は全員帰国する。近衛交流会は終了だ。」

あなたにおすすめの小説

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

儚げ侯爵令息の怠惰な檻 ~前世が社畜だったので、公爵様の重すぎる溺愛が極上の福利厚生に見える~

千葉琴音
BL
前世で過労死した社畜男子が転生したのは、触れたら折れそうな超・美少年。 目指せ、究極の光合成ライフ! でも、隣にいるハイスペック公爵様の愛が、ちょっと(かなり)重すぎて……!?

不思議の森の小さな家

エウラ
BL
ユーリは理由も分からず、一五年前、五歳の時に異世界に転移した。世間からは『聖域』と呼ばれるこの深い森に住んでいたハイエルフの青年エルリオに保護されて、魔法や錬金術を教わりながら暮らしていたが、ある理由で現在は一人暮らし。 森から出たことがないユーリはちょっと寂しいと思いながらものんびり過ごしていたが、ある日、行き倒れの冒険者を拾ってしまう。 彼はアイオンと名乗り、しばらくユーリの家に同居することになるのだが……。 R15。ハッピーエンド。 いつものように思いつきです。短編予定ですがたぶん不定期更新です。→ちょっと長くなったので長編に変更しますが、そんなに長くはならないと思います。

勇者召喚されて召喚先で人生終えたら、召喚前の人生に勇者能力引き継いでたんだけど!?

にゃんこ
BL
平凡で人見知りのどこにでもいる、橋本光一は、部活の試合へと向かう時に突然の光に包まれ勇者として異世界に召喚された。 世界の平和の為に魔王を倒して欲しいと頼まれて、帰ることも出来ないと知り、異世界で召喚後からの生涯を終えると……!? そこから、始まる新たな出会いと運命の交差。

禁書庫の管理人は次期宰相様のお気に入り

結衣可
BL
オルフェリス王国の王立図書館で、禁書庫を預かる司書カミル・ローレンは、過去の傷を抱え、静かな孤独の中で生きていた。 そこへ次期宰相と目される若き貴族、セドリック・ヴァレンティスが訪れ、知識を求める名目で彼のもとに通い始める。 冷静で無表情なカミルに興味を惹かれたセドリックは、やがて彼の心の奥にある痛みに気づいていく。 愛されることへの恐れに縛られていたカミルは、彼の真っ直ぐな想いに少しずつ心を開き、初めて“痛みではない愛”を知る。 禁書庫という静寂の中で、カミルの孤独を、過去を癒し、共に歩む未来を誓う。

『死ぬほど愛されたい』と願ったら、最強の公爵家に転生して家族の愛が重すぎます!〜赤ちゃん令嬢は『慈愛の眼』で今日もデレを解析中〜

五十嵐紫
ファンタジー
元・社畜SE、今世は国宝級の赤ん坊!? 最強の父様とお兄様が過保護すぎて、一歩歩くだけで国が揺れちゃいます!

僕のユニークスキルはお菓子を出すことです

野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。 あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは?? お菓子無双を夢見る主人公です。 ******** 小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。 基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。 ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ 本編完結しました〜

拾われた後は

なか
BL
気づいたら森の中にいました。 そして拾われました。 僕と狼の人のこと。 ※完結しました その後の番外編をアップ中です