フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
611 / 1,496
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

612.国際会議初日。『椅子?ソファにしろ。用意出来るまで、会場に入らない。』『お口も舌も疲れたの。口の中で、舌の追いかけっこは、終わり。』

しおりを挟む
国際会議初日。

ベリウンヘルツが用意した司会者が、円卓を囲む出席者の紹介をしていく。

可もなく不可もなし。

出席者の後ろには、出席者の補助をするために、1人か2人、椅子に座っているが、そちらは目礼のみ。

王子や王女のデビューを成功させるために配置されている縁の下の力持ちなので、公式の場では、名前を名乗らない。

最後にゲストとしてフィリップ殿下が紹介された。

フィリップ殿下といると注目を浴びるのはいつものことだから、ボクは気にしない。

一緒にいるボクも、注目されている。

会議の会場を下見したフィリップ殿下は、最初に用意されていた椅子をどけて、大人の男性が3人はゆうに並んで座れるソファを入れるようにベリウンヘルツ側へ指示。

ベリウンヘルツ側にソファの調達を渋られたので、部屋が整うまで入室しない、建物内にもとどまらない、干渉してくるな、と押し通していた。

搬入されたソファをウィルソンが確認して、合格を出したので、フィリップ殿下とボク達は会議場にいる。

ソファには真ん中にボク。

両隣にフィリップ殿下とアンドリュー。

ボクは、フィリップ殿下に肩を抱かれながら、片手をアンドリューに差し出している。

アンドリューは、隣に座って、差し出したボクの手の指と自分の指を絡ませている。

アンドリューが、ボクの視線に気づくと、絡ませたり指先に口づけるの。

ボクを見るアンドリューの眼差しは、思いがこもっていて、うっとりしちゃう。

ボクがアンドリューに心を奪われていると、フィリップ殿下が、肩を抱いていない方の手を使って、ボクの頭を自分の方に向けてしまう。
「フィリップ殿下。止まって。」
頭の上から、口づけが落ちてきて、段々下に下がってくる。

「このままだと、ボクの唇とフィリップ殿下の唇がくっついてしまうの。」

「だめか?」
とフィリップ殿下。

「唇と唇だもの。」
建物に入る前にしないと言ったでしょ、ボクは。

「少しだけだ。」
とフィリップ殿下。

「少しって。」
少しでも、唇をくっつけるのは、なしなの。

「目を閉じろ。」
フィリップ殿下は、ボクの唇をついばみ始めた。

「唇がくっついているの。だめって、ボク、言ったのに。」

「口を開けているのは、中にほしいのか?」
とフィリップ殿下。

「ほしくないの。」
ボクのお口の中を舐め回すのは、しないでほしいの。

「口を閉じていないと、中に入ってしまうな。」
とフィリップ殿下。

「や、入れないで。」
ボクは、口を閉じたの。
なのに、フィリップ殿下は、ボクの唇の内側、歯茎に舌を這わせ始めた。
「フィリップ殿下。ボクの歯茎を舐めたら、ダメなの。」

ボクが文句を言ったら、ボクのお口の中にフィリップ殿下の舌が。

フィリップ殿下は、ボクの歯茎の裏側に舌をそわしはじめた。

ボクが舌で止めようとすると、フィリップ殿下は、ボクの舌を舐めだす。

ボクのお口の中をフィリップ殿下とボクの舌が、追いかけっこ。

ボクのお口も、舌も限界なの。
「フィリップ殿下。ボクのお口も舌も疲れちゃったの。」

「他も疲れさせるか?」
フィリップ殿下は、片手で、ボクの服を脱がそうとしてくる。

「脱ぐのはダメなの。ボク、お仕事中。制服着ていないと。」
着崩すとジーンのお仕置きタイムがきちゃう。

「脱いでも、構わない。楽にしていろ。」
とフィリップ殿下。

「脱がないの。」
国際会議の場で、ボクは、裸になったりしない。

「殿下。姫のことを知っているのは、私達だけで十分です。他の誰かの目に晒すのは、姫が楽しめるようになってからです。」
とアンドリューがボクの制服を元のきっちりした状態に戻してくれる。

アンドリュー。
ボク、会議場で脱がなくてもいいと思っているのだけど、いつかは脱がないとダメなのかしら?

いつかが来る前に、帰国したいの。

服を脱いだら、フィリップ殿下が止まらなくなるかもしれないもの。

このベリウンヘルツ滞在中、アンドリューのことは、アンディと呼びかけることになっている。

クリストファーは、クリス、と。

クリストファーは、ソファの横、フィリップ殿下側に立っている。


フィリップ殿下は、紹介されるなり、ソファに座って宣言したの。
「コーハのフィリップだ。同じ空間にいるが、会議に集中するとよい。こちらは構うな。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!

はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。 ******** 癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー! ※ちょっとイチャつきます。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

灰の底で君に出会う

鮭茶漬け
BL
両親を亡くした高校生、神崎透は叔母の家に引き取られて暮らしている。しかしその家は、家族と呼べる場所ではなかった。家事、雑用、そしてバイト。どれだけ働いても感謝されることはなく、透は「穀潰し」と呼ばれながら日々を過ごしていた。 それでも透は思っている。ここに置いてもらえるだけでありがたい、と。 これは――居場所を持たなかった少年が、初めて愛を知るまでの物語。

【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから

西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。 演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP *10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます

拾われた後は

なか
BL
気づいたら森の中にいました。 そして拾われました。 僕と狼の人のこと。 ※完結しました その後の番外編をアップ中です

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

処理中です...