フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

729.イベントは集客が大事。ただ呼び込むだけじゃ、増えないの。レッツトライ炎上なの。

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2度も魅了を使ってきたので、ボクも反撃に出るの。

神気を使うのではないの。

なんと、サブリーが色々手を加えた携帯魔導具がこれから活躍するの。

幽霊が意思を持って追いかけてくるのは、生きた人間に追いかけられるのとはまた違う恐怖があると、サブリーは発見したの。

古戦場で古の御霊の戦士に追いかけられた経験は、サブリーの魔導具いじりの新しい道標となったの。

歴史があってもなくても王侯貴族には、怨み、妬み、裏切り、やっかみ、愛情、憎悪、嫌悪、殺意がついて回るものなの。

血の繋がりがある者同士でも、赤の他人でも。

そんな王侯貴族の秘められた
ポテンシャルを最大限活かす魔導具。

サブリーの命名、呼び合うくん。

恐怖は、呼び合ってこそ、ホラー。

単発だと、人は恐怖になれてしまう。

縁のあるものを呼び合うの。

サブリーは、使用後のアフターケアの取り扱いしないって。

使用後に、因縁に触るのは危険だもの。

1回使い切り。

1回の起動で効果絶大。

起動後のキャンセル不可。

敵地にサブリーの魔導具を置いて去るわけにはいかないから、起動後、効果を確認して、ボクの神気に包んで持ち帰る予定。

それまでに、役者に揃ってほしいの。

イベントの集客は大事。

ボク、呼び込みをするの。

「ハンティア王国の魅了持ちの王族が、コーハ王国の第4王子とボクを包囲して、魅了を2回もかけたのは、明らかな敵対行為なの。」

ドレスの女は、魅了の言葉以外に言葉を吐かない。

ひたすら、ボクを睨みつけるだけ。

「キミ、もしや、自分で魅了を制御出来ないのかしら?」

魅了持ち本人が、何の対策もしないということは。

「魅了垂れ流し。源泉掛け流し。」

周りが、魅了にレジストする対策して、本人は垂れ流ししていても、困らない環境だったのかしら。


キミがボクを睨んでいるのは、別の理由でしょ?

ボク達が魅了対策をしているとは思ってもみなくて、魅了が効かない状況は、想定外だったんじゃないかしら。

ハンティア王国が、フィリップ殿下や、アンドリュー達の所持している魔導具を魅了解除の名目で虱潰しに調べたであろうことは予想していたの、ボク達。


ハンティア王国が、ボク、サブリー、ユージュアルの所持する魔導具を調べる機会は、ボク達が3人で寝泊まりしていた期間だけ。

ボク達、敵の陣中で、手の内をさらけ出したりはしないの。

救援がくる時期もよめなかった状況で、敵勢力が、ボクの拉致に執念を燃やしているんだもの。

奥の手は隠し持たないとね。



ボクにかけられた魅了を解除するという名目で、フィリップ殿下とアンドリュー達に色んな魔導具や魔法を試していた結果は、誰が誰にフィードバックしたのかしら?

婚約者が欲しいご令嬢方が、フィリップ殿下やアンドリュー達に色々試しては、効果が出ないと焦っているのを観察していたのは、フィリップ殿下とアンドリュー達だけではないでしょ?

コーハ王国外交団についている監視と護衛からも報告はあがっているはず。


ボクの後ろにいるフィリップ殿下は、ボクに庇われるというシチュエーションをエンジョイしているの。

戦力的に、戦いに向いていないボクが庇われていることの方が多いから。
ボクが近衛としてフィリップ殿下を守っている今この時。
貴重な経験として、堪能して、フィリップ殿下。

帰るまで、フィリップ殿下には、ご機嫌でいてほしいの。

飛び込み参加も、大歓迎。
どんどん参加して欲しいの。

「ボク達に魅了をかけたお詫びは、コーハ王国の本国から改めて要求するの。」

ドレスの女以外が、ざわついたの。

ドレスの女は、まだ意味が分かっていない様子。

「だって、ハンティア王国は、魅了持ちを野放しにしている危ない国なの。コーハ王国の外交団が滞在するには、問題がありすぎるの。」

第2王子は、ドレスの女が仕出かした後始末がどんなものか、想像したのかしら。

「待ってくれ。この女は閉じ込める。話し合いに応じてくれないか?」
と第2王子。

「魅了持ちの女は、第2王子より、国に優先されているの。第2王子と話し合いをする意味はないの。」
ボクは、第2王子に現実を突き付けた。
「コーハ王国外交団は、今すぐ、帰国するの。」

明言しちゃうの。

「魅了垂れ流しさんの失敗は明らか。ハンティア王国内で、魅了垂れ流しさんをどう処理するにしても、コーハ王国が温情を見せることはないと肝に命じなさい。」

この状況で、ボク達に逃げられたら、困るんじゃないかしら?

「いいこと?ボク達の帰国の妨げになるような一切合切は、しないのよ?」

うん。敵しかいないの。

「ボクはコーハ王国の近衛。フィリップ殿下とボクに魅了をかける王族と、それを容認するハンティア王国に優しくしないの。」

むかっ腹をたてている気配もするけど、怒っていいのは、絶対にボクよ?

「ボク達がお家に帰るまで、大人しくしていなさい。」

仕上げに、魔導具の起動の言葉を今こそ。
「あっかんべー。」
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