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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
779.蛇の道は蛇。蛇に巻き付かれないように、気をつけて。
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「いいこと?ボク達が、侯爵子息と話す間、聞き耳立てるのはなしなの。」
一応、断りをいれておくの。
知りすぎないための忠告なの。
一般人には縁のない世界だから。
案内された部屋にいた侯爵子息は、くたびれていた。
「ポール・シャニワン。実のある話をしにきたの。」
ボクが呼びかけると、彼は緩慢にボク達を見た。
ティリリ王国にいたときより、精彩を欠いているの。
「ポール・シャニワン。キミ、どのぐらい事件の真相に近づいたか自分で分かるかしら?」
キミが捜査していた事件の現場は、
普通の侯爵子息が足を踏み入れる世界じゃないの。
「真相か。」
と侯爵子息。
「お前達には分かるのか?」
「ボク達は、キミの知らない世界を知っていて、キミはボク達の知らない世界を知っている。」
「ああ。完全に知り得たわけではないが。」
腑に落ちるところがあったのか、落ち着いているの。
連日の事情聴取で疲れていて、余計な体力を使いたくない様子。
「お前達が出てくるとは。」
ボク達に、色々思うこともあるのかしら。
「今からボクが話す。あっていたら、頷いて。違っていたら、首を横に振って。」
本人に喋らせるのは無理だと思うの。
喋らないから、侯爵子息は生きている。
頭も体も壊されずに。
「亡くなった貴族子弟がビーイット公爵家の嫡子から頼まれて、調べ物をしていた場所は知っている?」
場所は知らない、と。
「調べ物をするのに頼った相手は知っているかしら?」
相手は知っている、と。
「その相手は、ビーイット公爵家の嫡子が仲介したのかしら?」
仲介した、と。
「ビーイット公爵家の嫡子は、調べ物の報告を受けているかしら?」
受けている、と。
「公爵家の嫡子が欲した調べ物の内容は知っているかしら?」
知らない、と。
「キミ達が捜査していた相手は、公爵家の嫡子が亡くなった貴族子弟に仲介した相手だけかしら?」
違う、と。
「その相手から得た情報を元にキミは、別の相手を探したかしら?」
探した、と。
「公爵家の嫡子が仲介した相手が、今どうしているか、キミは知っているかしら?」
知らない、と。
「公爵家の嫡子が仲介した相手とは、連絡が取れなくなったのかしら?」
取れなくなった、と。
「捜査情報は、担当者全員で共有していたのかしら?」
共有していた、と。
公爵家の嫡子が仲介した人物は、調べ物に協力する条件を提示し、双方の同意があったから、貴族子弟は、調べ物をしに向かったはず。
この方法を使った調べ物をする際の最低条件が2つある。
調べ物に関係のない詮索をしないこと。
知り得た情報を自分のためだけに使うこと。
貴族子弟が亡くなったのは、2つ目の約束を守らなかったから。
亡くなった貴族子弟は、公爵家の嫡子に報告にいった。
その後、公爵家の嫡子が、知り得た情報を利用したために、貴族子弟は、調べ物のための約束を破ったと判断された上での処置。
公爵家の嫡子にも、何らかのペナルティーを課されていると思うの。
そちらの確認もしにいかなくちゃ。
この方法を使って得られる情報の精度は抜群。
ただし、命がけなの。
裏も表も知っている人は、知っている。
表社会の倫理や道徳を踏み外さないように生きている人間には向かない方法。
情報を知りたい人間を秘密の場所に集めて、生き残った人間だけが、役に立つ情報を持ち帰れるシステムなの。
情報の精度がいいのは、世界中の匿名希望の大物がこのシステムに噛んでいるから。
約束を守れない人間は生かしてくれない。
今回、公爵家の子息と亡くなった貴族子弟の両方が約束を破った。
さらに、約束を破ったことを反省せずに、公権力で捜査を始めた。
約束を反故した上に、裏切ったことになる。
公爵家の嫡子の仲介は、信用という意味でアドバンテージが高かったから、貴族子弟は調べ物が出来たの。
ビーイット公爵家が、嫡子の愚行で公爵家の看板を下ろさずに済んでいるのは、捜査に乗り出したコーハ王国が手をこまねいているから。
コーハ王国は、約束を守らない上に、賢くない国と判断されているの。
コーハ王国は、ここから、持ち直せるかしら?
当事者は誰も理解していないけれど。
捜査を担当した小隊を丸ごと、というのは、捜査に感づかれたから、ではない、と思うの。
接触した何人かが、捜査のために取引をもちかけて失敗したのではないかしら。
侯爵子息は、真相にたどり着いていないから、生きることを許されている。
公爵家の嫡子は、どうなっているかしら?
結末を安易に考えていないかしら。
覚悟があって、使ったのなら、後始末くらい、自分でしていると思うの。
一応、断りをいれておくの。
知りすぎないための忠告なの。
一般人には縁のない世界だから。
案内された部屋にいた侯爵子息は、くたびれていた。
「ポール・シャニワン。実のある話をしにきたの。」
ボクが呼びかけると、彼は緩慢にボク達を見た。
ティリリ王国にいたときより、精彩を欠いているの。
「ポール・シャニワン。キミ、どのぐらい事件の真相に近づいたか自分で分かるかしら?」
キミが捜査していた事件の現場は、
普通の侯爵子息が足を踏み入れる世界じゃないの。
「真相か。」
と侯爵子息。
「お前達には分かるのか?」
「ボク達は、キミの知らない世界を知っていて、キミはボク達の知らない世界を知っている。」
「ああ。完全に知り得たわけではないが。」
腑に落ちるところがあったのか、落ち着いているの。
連日の事情聴取で疲れていて、余計な体力を使いたくない様子。
「お前達が出てくるとは。」
ボク達に、色々思うこともあるのかしら。
「今からボクが話す。あっていたら、頷いて。違っていたら、首を横に振って。」
本人に喋らせるのは無理だと思うの。
喋らないから、侯爵子息は生きている。
頭も体も壊されずに。
「亡くなった貴族子弟がビーイット公爵家の嫡子から頼まれて、調べ物をしていた場所は知っている?」
場所は知らない、と。
「調べ物をするのに頼った相手は知っているかしら?」
相手は知っている、と。
「その相手は、ビーイット公爵家の嫡子が仲介したのかしら?」
仲介した、と。
「ビーイット公爵家の嫡子は、調べ物の報告を受けているかしら?」
受けている、と。
「公爵家の嫡子が欲した調べ物の内容は知っているかしら?」
知らない、と。
「キミ達が捜査していた相手は、公爵家の嫡子が亡くなった貴族子弟に仲介した相手だけかしら?」
違う、と。
「その相手から得た情報を元にキミは、別の相手を探したかしら?」
探した、と。
「公爵家の嫡子が仲介した相手が、今どうしているか、キミは知っているかしら?」
知らない、と。
「公爵家の嫡子が仲介した相手とは、連絡が取れなくなったのかしら?」
取れなくなった、と。
「捜査情報は、担当者全員で共有していたのかしら?」
共有していた、と。
公爵家の嫡子が仲介した人物は、調べ物に協力する条件を提示し、双方の同意があったから、貴族子弟は、調べ物をしに向かったはず。
この方法を使った調べ物をする際の最低条件が2つある。
調べ物に関係のない詮索をしないこと。
知り得た情報を自分のためだけに使うこと。
貴族子弟が亡くなったのは、2つ目の約束を守らなかったから。
亡くなった貴族子弟は、公爵家の嫡子に報告にいった。
その後、公爵家の嫡子が、知り得た情報を利用したために、貴族子弟は、調べ物のための約束を破ったと判断された上での処置。
公爵家の嫡子にも、何らかのペナルティーを課されていると思うの。
そちらの確認もしにいかなくちゃ。
この方法を使って得られる情報の精度は抜群。
ただし、命がけなの。
裏も表も知っている人は、知っている。
表社会の倫理や道徳を踏み外さないように生きている人間には向かない方法。
情報を知りたい人間を秘密の場所に集めて、生き残った人間だけが、役に立つ情報を持ち帰れるシステムなの。
情報の精度がいいのは、世界中の匿名希望の大物がこのシステムに噛んでいるから。
約束を守れない人間は生かしてくれない。
今回、公爵家の子息と亡くなった貴族子弟の両方が約束を破った。
さらに、約束を破ったことを反省せずに、公権力で捜査を始めた。
約束を反故した上に、裏切ったことになる。
公爵家の嫡子の仲介は、信用という意味でアドバンテージが高かったから、貴族子弟は調べ物が出来たの。
ビーイット公爵家が、嫡子の愚行で公爵家の看板を下ろさずに済んでいるのは、捜査に乗り出したコーハ王国が手をこまねいているから。
コーハ王国は、約束を守らない上に、賢くない国と判断されているの。
コーハ王国は、ここから、持ち直せるかしら?
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捜査を担当した小隊を丸ごと、というのは、捜査に感づかれたから、ではない、と思うの。
接触した何人かが、捜査のために取引をもちかけて失敗したのではないかしら。
侯爵子息は、真相にたどり着いていないから、生きることを許されている。
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