フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

816.ダンスで、ボクを困らせようだなんて、見通しが甘いこと。

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フローレン嬢のために、迎えを呼ぼうとしたら、ビーイット公爵家の嫡子が、ダンスの時間と言い出して、音楽が流れ出したの。

ビーイット公爵家のマルビル殿が、期待をこめてジーンを見てくる。

ボク達が、3人で奇数だから、1人になるところを狙う気かしら?

そうはさせないの。

その挑戦、受けて立つ。

伊達に、ダンスを得意と豪語していないの、ボク。

ボクは、ジーンとフローレン嬢に説明して、3人でフロアに出た。

3人で踊るの、ボク達。

ジーンは、男性パート。

フローレン嬢は、女性パート。

ボクは、両パート。

ジーンとフローレン嬢は、実の兄妹だから、何曲踊ろうが、家族枠。

ボク、女性パートを踊るときは、ジーンにパートナーをしてもらうの。
ボクが、男性パートを踊るときは、フローレン嬢をパートナーにするの。

曲の途中、途中で、何回もパートナーをチェンジ。

一曲踊りきったことにならない上に、手持ち無沙汰にもならない。

名案でしょ?

フローレン嬢もジーンも、変則な踊り方が楽しくなってきたのか、ピリつきがなくなったの。

ジーンとフローレン嬢で踊る分には、緊張感もなくなったから、体力も気力も持ちそうなの。

では、ボクは、お仕事をしに行くの。

お目当ての人物に向かって。

音楽に合わせて、ダンスのステップで進み出る。

「ダンスがしたかったんでしょ?催促するくらいに。ボクと踊ってほしいの。ボク、ダンスが上手だったでしょ?公爵家の嫡男の実力はいかほどかしら?」
ボクは、女性パートのお誘いポーズをとって、挑むように微笑んでみせる。

「それとも、ビーイット公爵家のご嫡男は、ダンスの手ほどきが必要かしら?」

ボクとビーイット公爵家の嫡男は、注目を集めている。

「行くぞ。」
とビーイット公爵家の嫡男は、ボクの手をとった。

勝負はボクにあり。

ボク達は、手を取り合って、フロアに出ていく。
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