フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

842.タノンはデヒルの相棒だからな。タツノオトシゴとして、デヒルを呼ぶ声に気づくくらいわけない。

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「なーなー。デヒル、呼ばれてるの気づいている?」
とタツノオトシゴのタノン。

「タノンに指摘されても分からない。誰に?」
フィリスの長兄デヒルには、自分を呼ぶ声など聞こえない。

タノンは、お喋りなお調子者だが、デヒルに嘘はつかない。
だって、タノンは、デヒルの相棒だから。

信頼関係を築いてこその相棒だとタノンは考えている。

タノンは、自分からデヒルとの信頼関係を崩すことはしない。

「フィリスの相棒の布妖怪オリベ。あ、マーゴットのことも呼んでいる。切羽詰まった感じ。なあ、デヒル。フィリスはピンチか?」
とタノン。

「フィリスがピンチなのは、正解だ。コーハ王国の貴族にフィリスが拉致されたと、ユージュアルから連絡があった。調査隊を出したが、オリベから聞く方が早い。タノン、頼む。マーゴットは、外出中だ。」
とデヒル。

「よっしゃ。任せておけ。」
タノン。
「オリベ。オリベ。デヒルはここだぞー。」

「ここ、で伝わるのか?」
とデヒル。

「オリベは、風を頼りに動くから、風に乗ってくる声を辿ってくる。」
とタノン。

タノンの言葉通りに、テーブルクロスか、カーテンにしか見えない布がデヒルの方へ流されてきた。

「デヒル。フィリスがピンチ。」
とオリベ。

「やっぱりか。」
とタノン。

「話を聞く。」
とデヒル。

オリベは、オリベの目から見たフィリスの動きを語る。

夜会に行ったフィリスが会場になっている屋敷から気配が突然消えたこと。
オリベが探して、フィリスを見つけたら、フェンリルの形をした禍々しいものが、メス、メスと言いながら、フィリスを舐め回して欲情していた。
フィリスに、ナニを突っ込まんとしているが、フィリスは、人の形の何かに押さえつけられているため、身動きすることもできないこと。

ガラン領内で、固有種ワニと固有種カバを見つけ、オリベは助けを求めたこと。

カバとワニは、神獣ネットワークで、元フェンリル対策の神獣探しをして、オリベはデヒルかマーゴット探しをすることにしたこと。

「オリベ、神獣と話をしたい。」
とデヒル。

「時間がないから、わたしが連れていく。」
オリベは、半分に折りたたんだ状態になった。

谷折り相当部分にデヒルが入る。

タノンは、デヒルの耳の後ろにしがみつく。

「行くわ。」
オリベは、風に乗って神獣の元へ。
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