フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

865.エージェントと呼ばれているだろう男性達と接触してみよう。

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正直に話してもらうにも、エージェントと呼ばれていた男性達と信頼関係を築く時間が、ボクにはない。

元フェンリルとフェンリル信仰の団体が、ボクの動きを止めにくる前に、勝負をつけておきたいの。

それと。
ビーイット公爵家の嫡子イリダ殿が、新たに誰かを送り込んでくるのを阻止しなくちゃ。

身元を確認して、場合によっては身柄の確保までしなくちゃいけないの、ボク1人で。

対象が1人でも少ないに越したことはないの。


時間が勿体ないから、単刀直入に聞くことにするの。


観察してみると、男性達は、互いに関係性がある。バラバラではないの。

紐で結んだようにくっついてはいないけれど、全員が離れすぎないように意識している。
誰かの身に何かが起きたら、他の誰かが目撃者になれる位置にいる。

1人1人が、周囲を警戒しているの。

男性達は、互いに協力関係にある。

団結力のゆるい結束は、ボクにとって都合がよいの。

1人1人が、自分のことを他人任せにしない。
自身の意思で、ボクに対して反応する。
ボクは、話がしやすいの。

上下関係が完成されていない方が、見解の相違や、視点の異なる話の聞き取りがしやすい。


ボクは、神気を使って移動したの。
「キミ達、所属と階級は言えるかしら?」

まずは、男性達の前に姿を見せる。
同時に、魔力を声に乗せて男性達に届けた。

ボクは、ボクの全身を男性達が明確に認識出来るような位置に立った。

ボクも男性達を視界に入れる。

ボク達は、互いに、互いが見える位置にいる。

男性達は、魔法で清潔感を保っているのか、誰も汚れていない。

男性全員が、清潔そうなズボンとシャツと上着を着用。
靴も含めて、屋外で作業するときに適した動きやすい格好をしているの。

ボクのような夜会スタイルは、1人もいない。

服装は、送り込まれてきてから手に入れたのか、元から準備していたのか。

一見しただけでは、ボクには分からないの。

集落の中に紛れ込むのは、目立つから難しいけれど、生活するには困らない服装をしているの。

男性達の中に、本職が1人くらいいるのかしら?

組織に入り込んで、内側から瓦解させるために送り込まれたか、ことをなすための偵察にきていたか。

ボクの神気は人の魔力とは異なるから、男性達がボクを見て、魔力だけで強さを測ったりせず、落ち着いて話をしてくれることを希望するの。

「こちらに所属と階級を確認してきたそちらは?」
男性のうちの1人が、ボクに応じた。

他の男性は、ボクに注目していても、口は閉じたまま。

ボクの問いかけに、問いかけ返しをしてきたのは、男性達のリーダーか副リーダーかしら?

団体に所属していた経験があるか。
現在も所属しているか。
団体と仕事をした経験があるか。

問いかけ返しの男性が、この3つのどれかに当てはまると、話が早いの。

ボクに対して、受け答えが出来る人がいるのは、好ましいスタートなの。

このまま、進めるの。
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