フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

950.ボク、捕まったの。

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ツーニールは、とんとんと、壁を蹴って、フィリスの側におりたった。

「どんな移動方法だ、それ。」
と熊男。

「熊男に呼ばれましたが、何かありました?」
とツーニール。

「何か?おい。何も起こっていません、とは言わせねえ。しかも、熊男呼びが、移っているじゃねえか。」
と熊男。

「執事の大事な坊っちゃんが、今から必殺技を編み出す気でいるぞ?ただちに止めさせろ。」
と熊男。

「必殺技は、戦う者にとって、永遠のロマン。少年の夢と志をフォーエバーですよ?」
とツーニール。

「言う相手を間違えたな。」
と熊男。

ボク達は、束の間、のんびり話し込んでいたの。

戦いを忘れて。

だから、かな。

ボクの背後からきた人影が、目にも止まらぬ早さで、ボクに向かって、何かを振り下ろした。

ボクは、咄嗟に、尾を持っているコワニでふせごうとした。

だけど。

ぼとん!

鋭い刃が、コワニの頭と体を切り分けた。

「コワニ!」
ボクは。
コワニの尾を持ったまま、コワニの頭が胴体から離れるのを見ていた。
「コワニ。死んじゃ嫌なの。ボクのコワニ。」

コワニの頭は、胴体から離れて地面に向かって落下していったけど、ボクと目が合うと、目をギョロンとさせた。

そして。
コワニの頭と胴体を切り離した男の首をがぶりと噛み切って、ペッと床に吐き捨てた。
首がなくなった男の体は、ゆっくり傾いで、どーんとひっくり返った。

「は?え?首?」
熊男は、混乱中。

「コワニ。痛かったかしら?ボク、コワニの首が切れちゃうとは考えてなかったの。ごめんなさいなの。コワニ。離れた、胴体と首はくっついてくれるかしら?」

コワニの頭を腕に乗せながら聞くと、くっつかないと答えてくれたの。

「分かれたら、別々になるの。分裂みたいなもの?」

その通り、とコワニは、目をギョロンとしてくれたの。

ボクが、コワニと話していると。
「あいつをやってしまえ!」
と聞こえた。

「コワニ。危ないの。あ、ボクも危ないの。」

コワニの頭が、ボクの腕にいるのを見て、ボクをやっつける作戦に変えた様子。

でも、コワニが目からビームを発射すると、暗殺者の武器は弾き飛ばされていったの。

「コワニ。偉いの。ボク、無事だったの。ありがとうなの。」
コワニを労っていると。
突然。
がしっと、ボクのお腹に人の腕が巻き付いたの。

「捕まえたぞ。」
なんと、ボク、武器を弾き飛ばされた暗殺者に捕まえられたの。

暗殺者なのに、暗殺じゃなくて、捕獲するなんて。
腕の筋肉が、騎士みたいなの。
がっちりみっしり詰まっていて、硬いの。

「嫌なの。捕まえないでほしいの。」

「捕まえたら、無力化したぞ。」

「今だ!やっちまえ!」

どうしようなの。
動いたら、コワニの頭が落ちそうだから、動けないの、ボク。

「今こそ、7つ道具です。敵にむけて、使うんですよ。」
とツーニール。

ボクは、阻止される前に、パイプを口に持っていき、ボクを捕まえている筋肉男の顔に、ふーと、吹きかけた。

「こいつめ!」
筋肉男の部下っぽいのが、ボクに殴りかかろうとしてきたから、そっちにも、煙をふーと吹きかける。

パイプの煙が、筋肉男とその部下の顔を直撃。

「ふん。煙ごときで、怯むような軟弱者ではない。残念だったな。」
と筋肉男。

そんな筋肉男の顔を見て、叫ぶ部下。
「そんな悠長なことを言っていて、大丈夫なんですか?」
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