1,011 / 1,496
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1012.セドリック。『フィリス、望みを言え。フィリスが幸せになれる望みを。フィリスが、自分から、俺に願い、俺を乞う日を俺は待っていた。』
しおりを挟む
セドリックが来たの。
セドリックは、ボクに、一瞬、ニッと笑ったの。
ボクは、セドリックの、そういうお茶目なところも大好きなの。
「セドリック。フィリスと仲良くしているようだな。フィリスが喜んでいる。
セドリックは、ガランに踏み込んでくる気はあるか?ズブズブの関係に。」
とデヒルお兄様。
「今日、そのお話を頂いたということは、何か予定が?」
とセドリック。
「ガランの予定にはなかった。
フィリスが王都住みになり、近衛別働隊も発足したにも関わらず、可愛いフィリスをどうにかしようとする連中が、王都で雨後のたけのこのように湧いて出るとはな。」
とデヒルお兄様。
「幹部が、フィリスの指導をしていく予定ですが。」
とセドリック。
「そのことで、だ。フィリスの指導となると、避けて通れない。」
とデヒルお兄様。
「フィリス自身ですか。」
とセドリック。
デヒルお兄様は、セドリックには、最初から具体的なの。
どうしてかしら?
「知らないと、どうなりますか?」
とセドリック。
「フィリスの指導は、不可能。」
とデヒルお兄様。
「不可能ですか。」
とセドリック。
「ガランとズブズブにならなくても、関係性は変えない。フィリスの指導は、ズブズブの者のみにさせる。」
とデヒルお兄様。
「そうですか。」
とセドリック。
「デヒルお兄様。セドリックに、お時間をくださいませ。セドリックは、ボクによくしていますの。」
ボクは、会話に割って入った。
デヒルお兄様も、セドリックも、性急すぎるもの。
「セドリック。慌てなくても大丈夫なの。
ズブズブになったら、元には戻れないの。
ボク、お返事、待てるの。
それに、今のままでも、セドリックが大切なの。」
「フィリスが、そういうなら、考える時間をくれてやる。帰れ。」
とデヒルお兄様。
ボクは、セドリックと一緒に玄関ホールへ。
「フィリスは、俺にどうしてほしい?」
とセドリック。
「セドリック。ボクは、セドリックと過ごす時間が楽しくて好きなの。
いつまでも、この時間が続けばいいと思っているの。
でも。
ボクの秘密を知ると、今すぐにではないけれど、いつかは、
セドリックが生きてきた世界と距離をおくことになる可能性が高いの。
ボクは、そうならないように、足掻くけれど。
ボクは、とても無力なの。
助けてもらわないと、ボク1人では、出来ることがほとんどないの。」
ボク、涙が出そうなの。
「無力なままでいないために、ボクは強くなりたいの。
でも、ボクは、1人で強くなる方法を見つけられなかったの。
ボクは、強くなって、ボクと皆を守りたいのに、ボク1人では、何にも、なせないの。
ボクが、皆を助けたいのに。
そのために、ボクは、ボクの助けたい人に、ボクへ人生を捧げてもらわないといけないの。
ボクのしたいことは、本末転倒なの。
分かっているのに、他に手がないの。
本当は、ボク、誰の人生も奪いたくないの。
ボクは、ボクの大切なものに。
ボクの隣で、幸せに暮らしてほしいだけなの。
ボクには、ボクには、そうするだけの力がないの。
ボクは、無力なの。
あまりにも無力なの。」
ボクは、セドリックに話しながら、涙が止まらなくなっていたの。
情けないの、ボク。
「俺は、フィリスの心を聞くことが出来て、幸せだ。」
とセドリック。
「ボクの心?」
「フィリス。俺は、近衛に成り立てのフィリスが泣いているのを見て、俺の隣では泣かないで済むように、笑えるようにしようと決めた。」
とセドリック。
ボク、びっくりして、涙が止まったの。
「セドリック、そんな前からボクのことを知っていたのかしら?」
「フィリスは、毎日泣いていた。涙で目が溶けそうになっているフィリスが、時々会っていた子どもが俺だ。何も知らないフィリスに、武器の使い方を教えていた子どもだ。」
とセドリック。
「覚えているの。ボク、とても、大切な思い出だもの。セドリックだったの?」
「俺だ。フィリスが、泣かないで済むようにしたかったのに。
あのときの俺は、子ども過ぎて、大人の世界を理解していなかった。
フィリスに辛い思いをさせた。」
とセドリック。
「辛い思いなんて。」
「俺は、俺が父上に、フィリスを助けてと頼めば、フィリスが助かると思って、途中で、フィリスの手を離してしまった。
後悔した。
誰かじゃなく、俺が、フィリスを助けないと、フィリスはいつまでも、1人で泣くことになる。
だから、俺は、フィリスを泣かさないために、何ができるかと考えて、ここにたどり着いた。
この場所をおりる気も、誰かに譲る気も、俺にはない。
ここは、俺が手に入れた俺の場所だ。
フィリスといるための場所だ。」
とセドリック。
「セドリック。いいのかしら?ボクは、言ってもいいのかしら?」
「フィリス、望みを言え。俺に聞かせてくれ。フィリスが幸せになれる望みを。」
とセドリック。
「セドリック。ボクと一緒に、ボクの秘密ごと、ボクと生きてほしいの。」
「フィリスが、自分から、俺に願い、俺を乞う日を俺は、ずっと待っていた。」
とセドリック。
「セドリック。お返事、聞かせてほしいの。」
「俺は、フィリスと生きる。
フィリスの秘密も、フィリスと一緒に墓まで持っていく。」
とセドリック。
ボクは、セドリックの腕の中に飛び込んだの。
「ありがとうなの。セドリック。ずっと。これからも。」
ボクとセドリックは、そのまま舌を絡める口づけをしたの。
ボクは、ボクの舌から、セドリックの口の中へ、口の中から、セドリックの全身へと、神気をふわわんと流したの。
セドリックのことも、ボクは守るの。
セドリックは、一度、唇を離してから、軽い口づけをし直して、帰ったの。
セドリックは、ボクに、一瞬、ニッと笑ったの。
ボクは、セドリックの、そういうお茶目なところも大好きなの。
「セドリック。フィリスと仲良くしているようだな。フィリスが喜んでいる。
セドリックは、ガランに踏み込んでくる気はあるか?ズブズブの関係に。」
とデヒルお兄様。
「今日、そのお話を頂いたということは、何か予定が?」
とセドリック。
「ガランの予定にはなかった。
フィリスが王都住みになり、近衛別働隊も発足したにも関わらず、可愛いフィリスをどうにかしようとする連中が、王都で雨後のたけのこのように湧いて出るとはな。」
とデヒルお兄様。
「幹部が、フィリスの指導をしていく予定ですが。」
とセドリック。
「そのことで、だ。フィリスの指導となると、避けて通れない。」
とデヒルお兄様。
「フィリス自身ですか。」
とセドリック。
デヒルお兄様は、セドリックには、最初から具体的なの。
どうしてかしら?
「知らないと、どうなりますか?」
とセドリック。
「フィリスの指導は、不可能。」
とデヒルお兄様。
「不可能ですか。」
とセドリック。
「ガランとズブズブにならなくても、関係性は変えない。フィリスの指導は、ズブズブの者のみにさせる。」
とデヒルお兄様。
「そうですか。」
とセドリック。
「デヒルお兄様。セドリックに、お時間をくださいませ。セドリックは、ボクによくしていますの。」
ボクは、会話に割って入った。
デヒルお兄様も、セドリックも、性急すぎるもの。
「セドリック。慌てなくても大丈夫なの。
ズブズブになったら、元には戻れないの。
ボク、お返事、待てるの。
それに、今のままでも、セドリックが大切なの。」
「フィリスが、そういうなら、考える時間をくれてやる。帰れ。」
とデヒルお兄様。
ボクは、セドリックと一緒に玄関ホールへ。
「フィリスは、俺にどうしてほしい?」
とセドリック。
「セドリック。ボクは、セドリックと過ごす時間が楽しくて好きなの。
いつまでも、この時間が続けばいいと思っているの。
でも。
ボクの秘密を知ると、今すぐにではないけれど、いつかは、
セドリックが生きてきた世界と距離をおくことになる可能性が高いの。
ボクは、そうならないように、足掻くけれど。
ボクは、とても無力なの。
助けてもらわないと、ボク1人では、出来ることがほとんどないの。」
ボク、涙が出そうなの。
「無力なままでいないために、ボクは強くなりたいの。
でも、ボクは、1人で強くなる方法を見つけられなかったの。
ボクは、強くなって、ボクと皆を守りたいのに、ボク1人では、何にも、なせないの。
ボクが、皆を助けたいのに。
そのために、ボクは、ボクの助けたい人に、ボクへ人生を捧げてもらわないといけないの。
ボクのしたいことは、本末転倒なの。
分かっているのに、他に手がないの。
本当は、ボク、誰の人生も奪いたくないの。
ボクは、ボクの大切なものに。
ボクの隣で、幸せに暮らしてほしいだけなの。
ボクには、ボクには、そうするだけの力がないの。
ボクは、無力なの。
あまりにも無力なの。」
ボクは、セドリックに話しながら、涙が止まらなくなっていたの。
情けないの、ボク。
「俺は、フィリスの心を聞くことが出来て、幸せだ。」
とセドリック。
「ボクの心?」
「フィリス。俺は、近衛に成り立てのフィリスが泣いているのを見て、俺の隣では泣かないで済むように、笑えるようにしようと決めた。」
とセドリック。
ボク、びっくりして、涙が止まったの。
「セドリック、そんな前からボクのことを知っていたのかしら?」
「フィリスは、毎日泣いていた。涙で目が溶けそうになっているフィリスが、時々会っていた子どもが俺だ。何も知らないフィリスに、武器の使い方を教えていた子どもだ。」
とセドリック。
「覚えているの。ボク、とても、大切な思い出だもの。セドリックだったの?」
「俺だ。フィリスが、泣かないで済むようにしたかったのに。
あのときの俺は、子ども過ぎて、大人の世界を理解していなかった。
フィリスに辛い思いをさせた。」
とセドリック。
「辛い思いなんて。」
「俺は、俺が父上に、フィリスを助けてと頼めば、フィリスが助かると思って、途中で、フィリスの手を離してしまった。
後悔した。
誰かじゃなく、俺が、フィリスを助けないと、フィリスはいつまでも、1人で泣くことになる。
だから、俺は、フィリスを泣かさないために、何ができるかと考えて、ここにたどり着いた。
この場所をおりる気も、誰かに譲る気も、俺にはない。
ここは、俺が手に入れた俺の場所だ。
フィリスといるための場所だ。」
とセドリック。
「セドリック。いいのかしら?ボクは、言ってもいいのかしら?」
「フィリス、望みを言え。俺に聞かせてくれ。フィリスが幸せになれる望みを。」
とセドリック。
「セドリック。ボクと一緒に、ボクの秘密ごと、ボクと生きてほしいの。」
「フィリスが、自分から、俺に願い、俺を乞う日を俺は、ずっと待っていた。」
とセドリック。
「セドリック。お返事、聞かせてほしいの。」
「俺は、フィリスと生きる。
フィリスの秘密も、フィリスと一緒に墓まで持っていく。」
とセドリック。
ボクは、セドリックの腕の中に飛び込んだの。
「ありがとうなの。セドリック。ずっと。これからも。」
ボクとセドリックは、そのまま舌を絡める口づけをしたの。
ボクは、ボクの舌から、セドリックの口の中へ、口の中から、セドリックの全身へと、神気をふわわんと流したの。
セドリックのことも、ボクは守るの。
セドリックは、一度、唇を離してから、軽い口づけをし直して、帰ったの。
1
あなたにおすすめの小説
ヒーロー組織のサポートメンバーになりました!
はちのす
BL
朝起きたら、街はゾンビだらけ!生き残りたい俺は、敵に立ち向かうヒーロー組織<ビジランテ>に出逢った。
********
癖の強いヒーロー達の"心と胃の拠り所"になるストーリー!
※ちょっとイチャつきます。
氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された
楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。
何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。
記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。
----------
※注)
かっこいい攻はいません。
タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意!
貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。
ハッピーエンドです。
激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします!
全16話 完結済み/現在毎日更新予定
他サイトにも同作品を投稿しています。
様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。
初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!
【柳原学園】いやいや、俺は『俺様生徒会長』だから
西園 斎
BL
家の都合で『俺様』を演じてる生徒会長が、生徒会やら風紀やら教師やらから好かれるお話。
演技俺様会長総受け(愛され)/後固定CP
*10年以上前の作品を、やや加筆修正していきます
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
【完結】Restartー僕は異世界で人生をやり直すー
エウラ
BL
───僕の人生、最悪だった。
生まれた家は名家で資産家。でも跡取りが僕だけだったから厳しく育てられ、教育係という名の監視がついて一日中気が休まることはない。
それでも唯々諾々と家のために従った。
そんなある日、母が病気で亡くなって直ぐに父が後妻と子供を連れて来た。僕より一つ下の少年だった。
父はその子を跡取りに決め、僕は捨てられた。
ヤケになって家を飛び出した先に知らない森が見えて・・・。
僕はこの世界で人生を再始動(リスタート)する事にした。
不定期更新です。
以前少し投稿したものを設定変更しました。
ジャンルを恋愛からBLに変更しました。
また後で変更とかあるかも。
完結しました。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる