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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1057.タマキにお歌を聞かせるの。『フィリスのお仕事、オレも見ることが出来る?』『タマキが行くところには、コワニも一緒なの。』『残念。』
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「フィリスのお仕事の、歌ったり、踊ったり、は、オレも見ることが出来る?」
とタマキ。
「王城の行事や外交の行事に、タマキを連れて行くのは難しいの。
タマキは、コワニも連れていくことになるの。」
コワニは、ぶんぶんと尻尾を振っているの。
「そっかー。残念。
コワニを両手に持って、歩くと、捕まりそう、オレが。」
とタマキ。
「捕まるだろうな。」
とダンシェル。
「近衛別働隊で歌わないお歌をボクが聞かせるの。この世界のお歌。」
近衛別働隊のお歌は、行事と練習のときに歌うの。
プライベートでは、歌わないの。
価値が下がらないように、管理しているの。
ガランのお歌は、神獣や、神木が歌詞に混ざっているから、ガランの外では歌わなくなったの、ボク。
神獣や神木が、狙われたら、嫌だもの。
神獣も神木も、ガラン領でボクを育んでくれたもの。
大切なの。
そうすると。
どんなお歌がいいかしら。
タマキに聞かせるなら、愛でも恋でもないお歌。
タマキは、愛も恋も、距離をおきたいと考えていると思うの。
恋愛という事象に対して、タマキは、淡白でいたい、淡白でいようとしているの。
復讐や恩讐のお歌は?
血生臭いお歌は?
どちらも、タマキには、刺激が強いかしら。
縛り首にしてやった、というような終わり方のお歌は、ね?
楽しいお歌があったの。
ボクは、歌ったの。
長さも短いから、丁度いいの。
「丸くて、大きくて、ボンボンボン。
四角くて、長くて、ドンドンドン。」
「え?その歌?」
とレイモンド。
「小舟が、一艘、漕ぎ出した。」
「大海原に漕ぎ出した。」
「ご注文のお品、どこに、お持ちしましょうか?」
「運び屋の蛙が聞いている。」
「よく来た、よく来た。近うよれ。」
「蛙は、小舟から跳び上がる。」
「小舟は、波間にゆうらゆら。」
「蛙は、殿様の膝に乗る。」
「四角くて長いものは、舟の中。」
「丸くて大きなものは、運び込め。」
「丸くて大きなものを開けてみよ。」
「木槌で叩けば、酒盛りの時間。」
「殿様も、家来も上機嫌。」
「四角くて長いものは、いかがされます?」
「運び屋の蛙が聞いている。」
「流せ、流せ。大海へ。
沈め、沈め。海の底。
海の藻屑となるがいい。」
「小舟は、波間にゆらゆらと。」
「興が足りぬ、と殿様が言う。」
「矢を射かけましょう。
火をつけましょう。
二度と我らの前に現れぬよう。」
「家来は、火矢をつがえ出す。」
「運び屋の蛙は、叫ぶ。」
「お止めください。あの小舟には。」
「あの小舟には、何がいる。」
「我が主君がおられます。なにとぞ、命ばかりは、お助けを。」
「ならぬ。ならぬ。しかし、蛙よ、蛙。」
「蛙が、わしに従うのであれば、主君は見逃そう。」
「蛙、蛙、どうした、蛙?」
「蛙の主君が呼んでいる。」
「四角くて長い中から、呼んでいる。」
「殿様、殿様。と蛙は言う。」
「我が主君は、一人だけ。蛙は、主君と共にあります。」
「蛙は、跳ねる。
ぴょんぴょん跳ねる。」
「今、参ります、我が主君。」
「船から、小舟へと飛び出した蛙の背にキラリ。」
「刃が、蛙を真っ二つ。」
「蛙は、小舟の脇の海面へ。」
「小舟に火をかけよ。」
「殿様、殿様、小舟が燃えた。」
「燃える小舟は、ゆらゆらと。」
「船の腹に突き刺さる。」
「船は、燃える。」
「ごうごう、燃える。」
「後には、魚の群ればかり。」
とタマキ。
「王城の行事や外交の行事に、タマキを連れて行くのは難しいの。
タマキは、コワニも連れていくことになるの。」
コワニは、ぶんぶんと尻尾を振っているの。
「そっかー。残念。
コワニを両手に持って、歩くと、捕まりそう、オレが。」
とタマキ。
「捕まるだろうな。」
とダンシェル。
「近衛別働隊で歌わないお歌をボクが聞かせるの。この世界のお歌。」
近衛別働隊のお歌は、行事と練習のときに歌うの。
プライベートでは、歌わないの。
価値が下がらないように、管理しているの。
ガランのお歌は、神獣や、神木が歌詞に混ざっているから、ガランの外では歌わなくなったの、ボク。
神獣や神木が、狙われたら、嫌だもの。
神獣も神木も、ガラン領でボクを育んでくれたもの。
大切なの。
そうすると。
どんなお歌がいいかしら。
タマキに聞かせるなら、愛でも恋でもないお歌。
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「丸くて、大きくて、ボンボンボン。
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「ご注文のお品、どこに、お持ちしましょうか?」
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「よく来た、よく来た。近うよれ。」
「蛙は、小舟から跳び上がる。」
「小舟は、波間にゆうらゆら。」
「蛙は、殿様の膝に乗る。」
「四角くて長いものは、舟の中。」
「丸くて大きなものは、運び込め。」
「丸くて大きなものを開けてみよ。」
「木槌で叩けば、酒盛りの時間。」
「殿様も、家来も上機嫌。」
「四角くて長いものは、いかがされます?」
「運び屋の蛙が聞いている。」
「流せ、流せ。大海へ。
沈め、沈め。海の底。
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「小舟は、波間にゆらゆらと。」
「興が足りぬ、と殿様が言う。」
「矢を射かけましょう。
火をつけましょう。
二度と我らの前に現れぬよう。」
「家来は、火矢をつがえ出す。」
「運び屋の蛙は、叫ぶ。」
「お止めください。あの小舟には。」
「あの小舟には、何がいる。」
「我が主君がおられます。なにとぞ、命ばかりは、お助けを。」
「ならぬ。ならぬ。しかし、蛙よ、蛙。」
「蛙が、わしに従うのであれば、主君は見逃そう。」
「蛙、蛙、どうした、蛙?」
「蛙の主君が呼んでいる。」
「四角くて長い中から、呼んでいる。」
「殿様、殿様。と蛙は言う。」
「我が主君は、一人だけ。蛙は、主君と共にあります。」
「蛙は、跳ねる。
ぴょんぴょん跳ねる。」
「今、参ります、我が主君。」
「船から、小舟へと飛び出した蛙の背にキラリ。」
「刃が、蛙を真っ二つ。」
「蛙は、小舟の脇の海面へ。」
「小舟に火をかけよ。」
「殿様、殿様、小舟が燃えた。」
「燃える小舟は、ゆらゆらと。」
「船の腹に突き刺さる。」
「船は、燃える。」
「ごうごう、燃える。」
「後には、魚の群ればかり。」
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