フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1103.ボクのことを簡単にエスコートできると思ったら、大間違いなの。

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ボクは、エスコートされるために、乗せていた手をするっと引き抜いて、そのまま逃げたの。

「サブリー、ユージュアル。どこなのかしら?ボクは、ここにいるの。」

ボクが叫んだら、最年少の少年がボクを捕まえにきたの。

捕り物ごっこなの。

ボクは、最年少の少年の手を避けながら、移動。

最年少の少年は、魔法に長けていても、経験が足りていないの。

12歳か13歳の公爵子息に、捕り物の経験が必要か、ボクには分からないけれど。

ウィルソンとレオナルドは、サブリーとユージュアルを捕まえるのが上手なの。

ウィルソンは、瞬発力で捕まえているの。

ユージュアルが逃げ出すと、瞬間、ウィルソンは、ユージュアルを捕獲しているの。

レオナルドは、足に引っかけて、バランス崩したところを捕まえているの。

以前、サブリーが木にのぼっていたら、レオナルドが思いっきり木を蹴ったの。

サブリーが、『落ちる!』と言ったら。

『落ちる前に、おりろ。
王城の木にのぼって、サボれないように、今後、ぴったりしたスカートを穿いて生活したくなかったらな。』
とレオナルドが言って、サブリーは、その日以後、王城の木登りを止めたの。

ウィルソンとレオナルドを知っているボクとしては、最年少の少年は、まだまだなの。

ボク、サブリーとユージュアルが心配なの。

知らない場所に来て、知らない人に連れて行かれたら不安になるの。

ボク、サブリーとユージュアルを助けにいくの。

ボクは、風に舞う落ち葉のように最年少の少年の手をかわしているの。

最年少の少年の感覚としては、惜しいところで空振り、を繰り返しているの。

ウィルソンとレオナルドの捕獲の腕を知っているボクからみれば、最年少の少年の捕獲技術は、技術と呼べるものではないけれど、捕獲に慣れていなかったら、技術が磨かれたものかの判断を自分ですることもないの。

表情には、出していないものの、最年少の少年は、少しずつ、心の余裕がなくなってきているのが、分かるの。

最年少の少年の一つ一つの動作が大きく、雑になってきたの。

あ、最年少の少年は、ボクに向けて、魔法を使おうとしているの。

ボクに魔法を向けるのは、よろしくないの。

敵じゃなく、エスコートをする相手として、ボクを認識していたら、ボクに魔法は向けないものなの。

エスコートする側が、エスコートされる側を攻撃すると、誰も褒めないの。

どうしたものかしら?

ふいに、ボクの足は、宙に浮いたの。

ボクの体は、急に担がれて、ポイっとされたの。

ボクは、公爵子息のいない側に着地したの。

「誰に対して、魔法を使おうとしていますか?
魔法の発動は、控えてください。」
とアラン。

アランは、ボクと入れ替わりに、最年少の少年の真ん前に立って、最年少の少年を諌めたの。

ボクをポイっとしたのは、アランの副官、バージニ。

バージニは、アランの一歩隣に立っているの。

アランとバージニがいれば、一安心なの、ボク。

公爵子息が暴れても、取り押さえが可能なの。

権力は、ボクが持っているから、侯爵家のアランと伯爵家のバージニで、公爵子息を取り押さえても、問題ないの。

サブリーとユージュアルは、どこかしら?
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