フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1120.アランとバージニは、リッチェルが動いて、サブリーが売約済みになる瞬間を確認した。ユージュアルが学生に狙われている。ならば。

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アランとバージニは、一連の流れを見ている。

野暮なことは言わない。

リッチェルは、優しい性格をしている。
物腰も穏やかだ。
リッチェルの優しさをナメてくるやつには、ワイズが前に出ることもあるが、リッチェルが弱いからでは、決してない。

リッチェルの穏やかな優しさは、寛大さからきている。

踏み越えてはいけない一線を越えると、リッチェルの優しさは見当たらなくなる。

サブリーとユージュアルを可愛がって、のびのびさせながら教育の手も緩めなかったリッチェル。

アランとリッチェルが可愛がっているサブリーとユージュアルに学生をけしかける動き。

リッチェルは、この動きについて、眉をひそめていた。

アランとバージニも、リッチェル同様、快く思っていなかった。

近衛別働隊の外にいる人から、サブリーとユージュアルは、フィリスのおまけのように見られている。

近衛別働隊の隊員は、知っている。

サブリーとユージュアルはどちらも、フィリスのおまけ以上の存在だと。

おまけ感を引っ込めたら、フィリス同様、自然体で首領をやれる。

近衛別働隊の中で、フィリス以外の隊員と一緒にいるときのサブリーとユージュアルは、幹部らしい振る舞いをしていることもある。

サブリーとユージュアルに、幹部らしく振る舞おうと意識している様子はない。

息をするように、人に指示を出して動かしている。

サブリーとユージュアルは、フィリス以外の人に指示されても、従わない、動かない。

フィリスが命令したときは従うが、フィリスがサブリーとユージュアルに命令をすることは、ほぼない。

サブリーとユージュアルは、フィリスの意を汲んで動くから、フィリスから命令する必要がない。

近衛別働隊の幹部は、全員、サブリーとユージュアルの優秀さを理解している。

フィリスができることは、サブリーとユージュアルもできる。

サブリーとユージュアルはできるが、フィリスにはできないことがある。

サブリーとユージュアルの価値は、安くないのだ。

第2王子派閥と第3王子派閥は、リッチェルとアランを差し出したことで、安穏としすぎている。

リッチェルとワイズ、アランとバージニは、自派閥の尋常じゃない昼行灯(ひるあんどん)さに、危機感を覚えてきている。

リッチェルが、この場で決心したように。

アランとバージニも覚悟を決めなければならない。

ユージュアルが嫌がっても。

地面に置かれた砂糖菓子にむらがるアリを踏み潰すくらいなら、砂糖菓子を皿に盛って、持ち運べばいい。

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