フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1158.貴族は、タダ乗りするのも、されるのも好まないの。人造人間の女子学生は、貴族らしからぬ、性質なの。

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「私がお縄につくって何なの、唐突に。
根拠と証拠を言えなかったら?

私にそんなことをさせたがるなんて、意味が分からない。

私の本当の両親は、あなたなんかの家より、上の家の人だから。

あなたなんか、私の親が出てきたら、ごめんなさいって泣きながら土下座することになるんだから!」
と第2王子派閥と第3王子派閥に所属しない女子学生。

「キミの生物学上の両親は、誰かしら?」

生物学上の両親も、女子学生の養親の家の当主のように、契約書で縛られている可能性は高いから、ボクが直接会って話をした方がいいの。

ボク、偉い人だもの。

たいていのことは、気にしなくていいの。

それにしても。

第2王子派閥と第3王子派閥に所属しない女子学生は、何の役割も果たさないことを申し訳ないとは考えず、タダ乗りをラッキーだと喜ぶ類の人間だと、ボクは思うの。

女子学生の人間性は、貴族の中では上等ではない、ということなの。

タダ乗りに喜ぶ貴族は、いないの。

する方もされる方も。

貴族は、貸し借りに敏感でいなくては、なの。

誰かの功績や犠牲に便乗して、働きに見合わない何かを得るのは、一時的に得するように見えるの。

長い目で見ると、低俗さが露見し、対等な付き合いを遠ざける行いなの。

異世界転生した人格の質が元々悪かったのか、異世界転生後に人格が変質したのか。

はたまた、異世界の常識がタダ乗りを良しとする文化だったか。

どれに当てはまったところで、コーハ王国の貴族としては、失格なの。

タダ乗りを良しとする場所は、この世界にも存在しているけれど、真っ当な人間は踏み込もうとしないの。

そこは、成果に対する報酬が適正じゃないの。
自分で文化を育てずに、他人のものを盗ることに抵抗がない文化なの。

治安が悪いの。

異世界でも、この世界でも、人、というものの性質は、大差がない、とボクは思うの。

その治安の悪い場所の常識を異世界の感覚として、コーハ王国内に持ち込めないように、水際対策を徹底するの。

悪しきものを内側に入れてはいけないの。

悪しきものが入ってきたら、速やかに排出するの。

「私は、今、養女になっているから、本当の両親は、すぐには来ない。」
と女子学生。

「ボクが直接、話をするから、キミは、生物学上の両親の名前を明かせばいいの。」

「私のことなのに、私抜きで話さないでって言っているのを、理解して。」
と女子学生。

「キミは、自分が思うより長生きできないの。

キミの生物学上のご両親の話を聞くときには、キミはもういないと考えておくといいの。」

ボクの返答に、女子学生は顔色を変えたの。

「助けて、誰か助けて。私、殺される!」
と女子学生は、出入り口に向かって走り出したの。

出入り口は、封鎖しているから、出入りできないけれど。

ちょうどいいの。

男性担当者の側から、女子学生がいなくなったから、男性担当者は、話しやすくなるかしら。
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