フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1231.最年少学生の公爵子息は、先程まで、敬語がお出かけしていたの。公爵子息は、ボクを姫と呼ぶの。ボクは、ボクを姫として認識させないの。

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ボクは、顔を引き締めて、最年少学生の公爵子息に注意したの。

「キミの質問に答える前に、一つ、キミに注意しておくの。

キミ、最初は敬語だったけれど、普段は敬語を使わないのかしら?

公爵子息が、デヒルお兄様に敬語を使わないなんて論外なの。」

最年少学生の公爵子息は、ニコッと笑ったの。

「普段は、敬語を使っています。

最初は、フィリスが年上だったから、フィリスを逃さないためにも、敬語を外しませんでした。

さっきまで、驚くことがありすぎました。

空気にのまれて、冷静さを失っていました。」
と最年少学生の公爵子息。

普段、外では、敬語を使って話します、ということなら、今は、これ以上言わないの。

時間は有限だもの。

ボクのお仕事に、公爵子息の教育は含まないの。

「ボクのことは、諦めるの。」

ボクを逃さないため、という台詞は、大人の余裕で却下するの。

「フィリスは、私のどんな質問に答えてくれるつもりですか?」
と最年少学生の公爵子息。

「ボクは、ボクが答えたい、もしくは、答える必要があると感じた質問に答えるの。」

最年少学生の公爵子息は、ボクの顔を見ながら、何かを思い出したように、はっとして、1人で納得したの。

何かしら?

「フィリスは、姫でした。
あまりの姫らしいに、のまれるところでした。

姫の由来は、フィリスの気質ですね。」

最年少学生の公爵子息は、朗らかに話しているの。

「キミ、何を言い出すのかしら?」

ボクの姫呼びは、一過性の嵐なの。

定着なんて、させないの。

「姫の思うように答えてくれたら、構いません。」
と最年少学生の公爵子息。

「覚えておくの。ボクは、姫じゃないの。」

ボク、十歳も年下の子どもに、姫なんて呼ばれるわけにはいかないの。

これから社交界デビューするようなお子様に、ボクの姫呼びが認識されるのは避けたいの

ボク、イコール姫が、社交界での常識になってしまうもの。

公爵子息なんて、社交界の牽引役になるようなご子息に、誤った常識を広められては、訂正するのが手間なの。

「フィリスは、国に認められています。」
と最年少学生の公爵子息。

う。

訂正するの。

ボクの姫呼びは、誤りではないの。

誤りではないけども。

国に認められたけども。

ボクは、ボクのことを姫だと認めないの。

「ボクのことを姫と呼ぶなら、ボク、キミとはお話しないの。

ボクは、フィリス・ガランなの。」

ボクが、ぷいっとそっぽ向くと、最年少学生の公爵子息は降参したの。

「姫ではなく、フィリスと呼びます。」
と最年少学生の公爵子息。

「それでいいの。さあ。質問するの。」

「これからのフィリスのエスコートは、私がします。構いませんよね?」
と最年少学生の公爵子息。

「構うの。
キミ、何を言い出すのかしら?」
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