フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1330.ぴょんぴょん飛び跳ねるシノ教官に構えるボク達近衛別働隊。怨霊は、シノ教官がぴょんぴょんしている理由について、分かったかもと言うの。

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「両足を揃えて、ぴょんぴょん跳びながら?」
と怨霊。

「ぴょんぴょん跳びながらは難しいかしら?」

「出来なくはない。」
とダンシェル。

ダンシェルが、不可能ではない、と言うなら、出来るの。

ボクは、シノ教官から剣技が繰り出されると思ったの。

意識があってもなくても、シノ教官は、魔法が使えないんだもの。

意識のないシノ教官が、異世界の知識を使って攻撃するとは考えにくいの。

呪具や呪術は、サブリーの魔導具に反応しなかったの。

どちらも、使用されていないと分かったの。

そうなると、消去法なの。

シノ教官は、頭以外の全身を布で包みこんでいるけれど、布を破いて、剣を握って暴れ出す、とボクは警戒したの。

ボクだけでなく、サブリーもユージュアルも、シノ教官が剣をふるうことを警戒したの。

だから。

シノ教官の一番近くにいたユージュアルとロウウェルは、特に警戒度をあげたの。

サブリーは、レイモンドに合図して、ユージュアルとロウウェルを補助できる位置に移動したの。

布を破ったシノ教官が、ボクに剣を振りかざしたりしないように。

ボクに刃先が届く距離に、シノ教官を近づけない作戦なの。

ぴょんぴょん跳び跳ねるシノ教官は、一向に布を破かないの。

暴れもしないの。

ただ、ぴょんぴょん、ぴょんぴょんと、飛び跳ねるの。

ぴょんぴょん跳ぶシノ教官は、段々高い位置まで上がったり下がったりしていくの。

「ただ飛び跳ねているだけで終わるのかしら?」

ボクが呟くと。

怨霊は、うーん、と言ったの。

「シノ教官にぴょんぴょん飛び跳ねさせたいと考えて、飛び跳ねさせているなら。

シノ教官を飛び跳ねさせることで、何らかの効果を期待している?」
とダンシェル。

「効果の予測ができればいいのだけど、今は、思いつかないの、ボク。」

「シノ教官が飛び跳ねるたびに、飛び上がる高さは高くなるが、飛び跳ねて地上に戻ってくるまでの時間は短くなった。」
とダンシェル。

「シノ教官が上がり下がりするスピードは、どんどん早くなっていく、ということから、何が分かるかしら。」

ボクは、考えたけど、やっぱり思いつかないの。

「総司令。俺、分かったかも。」
と怨霊。

「話してほしいの。」

「シノ教官は、自分の意思で、ぴょんぴょん飛び跳ねられないんだ。

つまり。

シノ教官は、誰かに上下に揺さぶられているんだ。」
と話しながら、怨霊はブルリと震えたの。
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