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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1349.ボク達を呼んだ家に棲まう者は?
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「昔の建物感がするんだけど、どこも壊れていないんだよなあ。」
とユージュアル。
ボク達は、家の中に入って、廊下を歩いたの。
「床がミシミシいうこともない。」
とサブリー。
「時代物だけど、埃がたまっていたりはしないね。」
とハーマルお兄様。
そのとき、若い男の声が聞こえたの。
『もういいかい?』
『まあだだよ。』
バタバタと走っていく足音は、階段を上っていくの。
姿は見えないの。
足音と声だけ。
『幽霊か、建物の記憶かもね。』
とハーマルお兄様。
『幸せだった時間の記憶だといいのだけど。』
ばーん、ばーん、ばーん、と破裂音がしたの。
『どうして。どうして。
私が、こんな目にあわないといけないんだ?』
『ごめん、きっと、あいつらは、僕と間違えたんだ。』
『ああ、苦しい。痛い。私はこんなところで死ぬのか。』
『死なないよ。このくらいでは死ねない。
そのくらいの怪我なら、しょっちゅうだけど、僕は、まだ死んでいない。』
『お前は死ななくても、私は死ぬ。
こんな体になっては、もう人前に立つことはできない。
社会的に死んだ私は、生きている意味がない。
お前に会いに来るのではなかった。』
『待って。生きてよ。諦めないで。死なないで。一人にしないで。』
『私は、完璧でいなくてはならなかったのに。
完璧でいられないのなら、死んでいるも同然。
このまま、死んでやる。私の人生を奪ったことを後悔しろ。
ああ、悔しい。
痛い。痛い。うがががが。』
『助かる方法があるから。きっと助けられるから。それを試そうよ。お願い。』
『お前の言うことなど信じない。』
『嫌だ、お願い。一人にしないで。』
声は、そこで、ふっつり途切れたの。
会話が聞こえなくなった途端。
ずん、と家の中の空気が重くなって、息が白くなるくらい寒くなったの。
天井から、ぽとーん、ぽとーん、と赤い粘液が落ちてきたの。
階段が軋む音がしたの。
でも、足音は聞こえないの。
窓もないのに、ごうっと風が吹いて。
ボク達の目の前には、金髪碧眼の鬼が立っていたの。
「お前達は、正気のままか。何をしに来た?」
と鬼。
「家に呼ばれたの。キミが呼んだわけではないのかしら?」
「お節介焼きが、お前達を呼んだのであろう。」
と鬼。
「キミは、元人間で、お節介焼きによって、鬼に転じたのかしら。」
「私は、鬼になったのか。」
と鬼。
「ボクの感覚では、キミは角を生やした鬼なの。
キミを鬼にした世話焼きが、ボク達を呼んだということなら、この家が、世話焼きなのかしら?」
「元々、私も世話焼きも人間だった。
今は、どちらも人間ではなくなったのか。
厄介だ。」
と鬼。
「ボク達、鬼が厄介なというほどの事態に巻き込まれているのかしら?」
とユージュアル。
ボク達は、家の中に入って、廊下を歩いたの。
「床がミシミシいうこともない。」
とサブリー。
「時代物だけど、埃がたまっていたりはしないね。」
とハーマルお兄様。
そのとき、若い男の声が聞こえたの。
『もういいかい?』
『まあだだよ。』
バタバタと走っていく足音は、階段を上っていくの。
姿は見えないの。
足音と声だけ。
『幽霊か、建物の記憶かもね。』
とハーマルお兄様。
『幸せだった時間の記憶だといいのだけど。』
ばーん、ばーん、ばーん、と破裂音がしたの。
『どうして。どうして。
私が、こんな目にあわないといけないんだ?』
『ごめん、きっと、あいつらは、僕と間違えたんだ。』
『ああ、苦しい。痛い。私はこんなところで死ぬのか。』
『死なないよ。このくらいでは死ねない。
そのくらいの怪我なら、しょっちゅうだけど、僕は、まだ死んでいない。』
『お前は死ななくても、私は死ぬ。
こんな体になっては、もう人前に立つことはできない。
社会的に死んだ私は、生きている意味がない。
お前に会いに来るのではなかった。』
『待って。生きてよ。諦めないで。死なないで。一人にしないで。』
『私は、完璧でいなくてはならなかったのに。
完璧でいられないのなら、死んでいるも同然。
このまま、死んでやる。私の人生を奪ったことを後悔しろ。
ああ、悔しい。
痛い。痛い。うがががが。』
『助かる方法があるから。きっと助けられるから。それを試そうよ。お願い。』
『お前の言うことなど信じない。』
『嫌だ、お願い。一人にしないで。』
声は、そこで、ふっつり途切れたの。
会話が聞こえなくなった途端。
ずん、と家の中の空気が重くなって、息が白くなるくらい寒くなったの。
天井から、ぽとーん、ぽとーん、と赤い粘液が落ちてきたの。
階段が軋む音がしたの。
でも、足音は聞こえないの。
窓もないのに、ごうっと風が吹いて。
ボク達の目の前には、金髪碧眼の鬼が立っていたの。
「お前達は、正気のままか。何をしに来た?」
と鬼。
「家に呼ばれたの。キミが呼んだわけではないのかしら?」
「お節介焼きが、お前達を呼んだのであろう。」
と鬼。
「キミは、元人間で、お節介焼きによって、鬼に転じたのかしら。」
「私は、鬼になったのか。」
と鬼。
「ボクの感覚では、キミは角を生やした鬼なの。
キミを鬼にした世話焼きが、ボク達を呼んだということなら、この家が、世話焼きなのかしら?」
「元々、私も世話焼きも人間だった。
今は、どちらも人間ではなくなったのか。
厄介だ。」
と鬼。
「ボク達、鬼が厄介なというほどの事態に巻き込まれているのかしら?」
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