フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1403.【神々の子どもたち】の家から出た金髪碧眼の鬼は、人としての性を失い、鬼として磨かれていくの。サナギから羽化した蝶のように。

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「残念ながら、鉢合わせになることはなかった。」
と金髪碧眼の鬼。

「金髪碧眼の鬼は、【神々の子どもたち】のお方のお住まいで、誰かと鉢合わせることを期待していたのか?」
とハーマルお兄様。

「ハンティア王国の建造物とも、私の母国の城とも異なる造りの家なら、今までの人生で巡り合わなかった、珍しい客人が訪ねてくると思わないか?」
と金髪碧眼の鬼。

「鬼になる前の時間で、ハンティア王国の【神々の子どもたち】のお方の家を訪ねていたのは、【神々の子どもたち】のお方の家での偶然の出会いを狙っていたのか?」
とハーマルお兄様。

金髪碧眼の鬼は、鬼になる前の人間だった時期に【神々の子どもたち】の家に突撃訪問していた理由を、ボクとハーマルお兄様に説明したとき。

【神々の子どもたち】のお方の境遇に、金髪碧眼の鬼自身の境遇を重ね合わせたと話していたの。

話していた内容は、金髪碧眼の鬼にとっての真実を偽るものではないとボクもハーマルお兄様も考えているの。

でも、綺麗事なの。

綺麗事には、裏があるものなの。

鬼と化すだけの裏を金髪碧眼の鬼が、【神々の子どもたち】のお方に向けていたことは確かなの。

人間という皮で覆い隠せないほどの内面が、金髪碧眼の鬼を人から鬼へと変えたの。

金髪碧眼の鬼が、【神々の子どもたち】から何かを欲する心が微塵もなかったのなら。

【神々の子どもたち】のお方の体には無事な四肢があるから、と【神々の子どもたち】のお方の体から四肢を奪い取ることにはならなかったの。

たとえ、人間だった金髪碧眼鬼が、四肢を失い死の淵に瀕していたとしても。

金髪碧眼の鬼が、鬼となり、【神々の子どもたち】のお方が妖怪へと身に堕としたことは、金髪碧眼の鬼の綺麗事以外のものに原因があるの。

【神々の子どもたち】のお方は、妖怪に墜ちるほどの何かをしていたの。

ボクとハーマルお兄様は、金髪碧眼の鬼に、綺麗事ではない、鬼として語られる本音の話をさせたいの。

【神々の子どもたち】のお方の家を出た鬼は、サナギから羽化した蝶なの。

金髪碧眼の鬼は、鬼としての感覚がどんどん研ぎ澄まされ、鬼らしさが板についてきているの。

【神々の子どもたち】のお方の家にいたときには、記憶していたことに対して、人の感性が残っていたの。

【神々の子どもたち】のお方の家を出て時間経過とともに、人としての感覚が消えて、完全に鬼になっていく。

今、金髪碧眼の鬼の気配に、人間の気配はゼロになったの。

ボクもハーマルお兄様も、金髪碧眼の鬼とはこれからも付き合っていかないと、なの。

金髪碧眼の鬼が、急に消えたりしない限り、ボク達との付き合いは続くの。

ボク達人間が、付き合い方を間違わないように、金髪碧眼の鬼がどういう鬼かを知っておくの。
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