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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
512.家の中に、ゴンズイ玉があったら?居留守のナンシー・ボーンの家から、ナンシー・ボーンの母親の声は聞こえてきた。父親と弟は?
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居留守ごときでは、逃さないという意思表示はつたわっている。
マーゴットの魔力の乗った声は、ナンシー・ボーンの家の中まで届いている。
次にすることは?
玄関ドアを自発的に開けさせたい。
さあ、どうやって、玄関ドアを開けさせる?
家の中を砂だらけにする?
扉を開けないと、砂が吹き出して、家中に砂が積もるようにするのは、どうだろう?
想像してみた。
扉を開けさせた後、マーゴット達も、家に入ったら砂だらけになってしまう。
却下。
家の中から、扉を開けて逃げたくなるようにしてみるか?
有象無象の来客が、ナンシー・ボーンの家に増えるくらい、マーゴットは気にしない。
そのへんに彷徨っている魚の霊はいつか供養してやらねば、と考えていたところだった。
彷徨う魚の霊を追いかけるより、一箇所にまとめておいたほうが、一気に供養できて、供養するのも、やりやすいだろう。
よし、彷徨っている魚の霊を集めてしまうか、ナンシー・ボーンの家に。
マーゴットもキャスリーヌも、魚の霊が彷徨っている家に踏み込むくらい、今さらなんともない。
2人は、被験者の実態という、魚の霊よりも、もっと醜悪なものを見てきた。
レベッカ・ショアには、心霊体験の場数が増えてよいだろう。
よし、方針は決まった。
呼び集めるか。
呪術で。
チェール・モンスが使っていた呪術の繋がりで、魚の霊を呼び集めて、ナンシー・ボーンの家を魚の霊だらけにしてしまおう。
方針を決めたら、マーゴット迷わない。
マーゴットの生きる世界で、上の者が下の者に見せる姿は、主君としての頼もしさが大事。
決断力がなく、うだうだと悩んだり、自暴自棄になって暴れたり、泣き喚いたりする姿を目撃させるのは、統率力に響く。
スパッと決めて、スパッと動く。
熟考は、外に漏れないようにやる。
リーダーが、リーダーらしくあること。
下の者が安心して、自身の役割を果たすために、リーダーは、リーダーの役割を果たす必要がある。
マーゴットは、呪術で、魚の霊を集めた。
霊を祓うのは、呪術では難しいが、集める分には問題ない。
魚の霊で、ゴンズイ玉が完成した。
霊に、肉体はない。
扉も壁も、物理的な障壁は、ゴンズイ玉の進行の妨げにならない。
マーゴットは、出来上がったゴンズイ玉を、ナンシー・ボーンの家の中に放流した。
マーゴットの相棒、ミノカサゴは、ナンシー・ボーンの家から、異様な魚の気配を感じ取っている。
ナンシー・ボーンに憑いている魚の霊は、まだナンシー・ボーンに憑いたままだろう。
魚の霊のゴンズイ玉を放流したら、ナンシー・ボーンに憑いている魚の霊は、どんな反応をするか。
ナンシー・ボーンとその家族が居留守を使うのは、難しくなるだろう。
「どうしたの?ナンシー。玄関に向かってはだめよ。大人しくしていて。」
と大人の女性の声がする。
魚の霊のゴンズイ玉は、自然発生したものじゃない。
マーゴットが呪術で呼び集め、まとめている。
ゴンズイ玉の進行方向を操作して、ゴンズイ玉を追うナンシー・ボーン自身に、玄関ドアを開けさせるくらい、マーゴットには片手間のお遊戯。
玄関に向かうナンシー・ボーンと阻止したい母親の攻防が、徐々に玄関へと近づいている。
母親の声はすれど、父親とナンシー・ボーンの弟の声は、家の中から聞こえてこない。
父親と弟は、小細工に勤しんだか?
キャスリーヌも気づいている。
バネッサは、案内のベリーベリー・イニーの横に待機。
来るなら来い。
返り討ちにしてくれる。
マーゴットの魔力の乗った声は、ナンシー・ボーンの家の中まで届いている。
次にすることは?
玄関ドアを自発的に開けさせたい。
さあ、どうやって、玄関ドアを開けさせる?
家の中を砂だらけにする?
扉を開けないと、砂が吹き出して、家中に砂が積もるようにするのは、どうだろう?
想像してみた。
扉を開けさせた後、マーゴット達も、家に入ったら砂だらけになってしまう。
却下。
家の中から、扉を開けて逃げたくなるようにしてみるか?
有象無象の来客が、ナンシー・ボーンの家に増えるくらい、マーゴットは気にしない。
そのへんに彷徨っている魚の霊はいつか供養してやらねば、と考えていたところだった。
彷徨う魚の霊を追いかけるより、一箇所にまとめておいたほうが、一気に供養できて、供養するのも、やりやすいだろう。
よし、彷徨っている魚の霊を集めてしまうか、ナンシー・ボーンの家に。
マーゴットもキャスリーヌも、魚の霊が彷徨っている家に踏み込むくらい、今さらなんともない。
2人は、被験者の実態という、魚の霊よりも、もっと醜悪なものを見てきた。
レベッカ・ショアには、心霊体験の場数が増えてよいだろう。
よし、方針は決まった。
呼び集めるか。
呪術で。
チェール・モンスが使っていた呪術の繋がりで、魚の霊を呼び集めて、ナンシー・ボーンの家を魚の霊だらけにしてしまおう。
方針を決めたら、マーゴット迷わない。
マーゴットの生きる世界で、上の者が下の者に見せる姿は、主君としての頼もしさが大事。
決断力がなく、うだうだと悩んだり、自暴自棄になって暴れたり、泣き喚いたりする姿を目撃させるのは、統率力に響く。
スパッと決めて、スパッと動く。
熟考は、外に漏れないようにやる。
リーダーが、リーダーらしくあること。
下の者が安心して、自身の役割を果たすために、リーダーは、リーダーの役割を果たす必要がある。
マーゴットは、呪術で、魚の霊を集めた。
霊を祓うのは、呪術では難しいが、集める分には問題ない。
魚の霊で、ゴンズイ玉が完成した。
霊に、肉体はない。
扉も壁も、物理的な障壁は、ゴンズイ玉の進行の妨げにならない。
マーゴットは、出来上がったゴンズイ玉を、ナンシー・ボーンの家の中に放流した。
マーゴットの相棒、ミノカサゴは、ナンシー・ボーンの家から、異様な魚の気配を感じ取っている。
ナンシー・ボーンに憑いている魚の霊は、まだナンシー・ボーンに憑いたままだろう。
魚の霊のゴンズイ玉を放流したら、ナンシー・ボーンに憑いている魚の霊は、どんな反応をするか。
ナンシー・ボーンとその家族が居留守を使うのは、難しくなるだろう。
「どうしたの?ナンシー。玄関に向かってはだめよ。大人しくしていて。」
と大人の女性の声がする。
魚の霊のゴンズイ玉は、自然発生したものじゃない。
マーゴットが呪術で呼び集め、まとめている。
ゴンズイ玉の進行方向を操作して、ゴンズイ玉を追うナンシー・ボーン自身に、玄関ドアを開けさせるくらい、マーゴットには片手間のお遊戯。
玄関に向かうナンシー・ボーンと阻止したい母親の攻防が、徐々に玄関へと近づいている。
母親の声はすれど、父親とナンシー・ボーンの弟の声は、家の中から聞こえてこない。
父親と弟は、小細工に勤しんだか?
キャスリーヌも気づいている。
バネッサは、案内のベリーベリー・イニーの横に待機。
来るなら来い。
返り討ちにしてくれる。
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