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176.如月ハコというラキちゃんの先輩が、正義が勝たないデスゲームに参加してからしていたことは?
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死ぬときは、ひっそりと騒がれない死に方で死ぬのが、楽でいい。
「ハコは、正義が勝たないデスゲームに来たくなかったけど、後輩とどっちが先に行くという話になって、先に来たと話していたよ。」
と後ろの女。
「交代制で、ハコが出番を終えた後に後輩が来ると言っていたね。」
と前の女。
後輩は、ラキちゃんで合っているのか?
ラキちゃんの姿を見ていないが、どうしている?
そういえば、メグたんの姿も見ていない。
「交代制?
正義が勝たないデスゲームは、出たり入ったりできるのか?
参加者は、参加しっぱなしではないのか?」
加地さんと野村レオを誘導して外から入ってきた北白川サナは?
「不思議だよね?
ハコは、できると考えていたよ。」
とくすくす笑う後ろの女。
「如月ハコは、正義が勝たないデスゲームに参加するにあたり、特別な待遇を約束されていたのか?」
正義が勝たないデスゲームを脱出するための要件が、ハコに揃っていたのか?
さあ、と興味なさそうに済ませる前の女。
「正義が勝たないデスゲームを嫌がっていたハコは、一秒でも早く脱出するために周囲に協力させようと必死よ、必死。
周りがひいているのをものともしない強さ?積極性?」
と後ろの女。
「図々しさ、か?」
図々しさ、が正解だったのか、前の女は、ニヤッとした。
「図々しかった。
参加者にしつこいくらい質問をして、自分の疑問が解消すると、質問して分かったことを自分だけで納得して立ち去るハコに、良い印象を持っている人はいなかった。」
と前の女。
女二人は、饒舌だ。
「なぜだか分かる?」
と前の女。
「他人を便利に使おうとする考え方のせいか?」
「あなた、あまちゃんね?
他人を便利に使うことこそ、社会性。
使って、使われて、社会は回る。
使えない人間が弾かれるのは、使えないから。
使えない人間は、使えない自覚がなくて邪魔。」
と前の女。
「弾いたら、邪魔にならないのではないか?」
「暇だから、弾いても寄ってくる。誘蛾灯の蛾。」
「することがないから、絡んでくる。」
「そ、ハコみたいに。」
「ハコの態度は、酷かった。」
「死んでよかったねと、心から祝えた。」
「全参加者が、祝福した。」
女二人は、ヒートアップしていく。
「正義が勝たないデスゲームの参加者は、殺し合う間柄だが、仲はいいのか?」
「デスゲーム中は、殺し合うけど、デスゲームをしていないときまで、殺伐としなくてもいいと思わない?」
と前の女。
「カメラが集中していない時間まで気を張っていたら、早死するよ。」
と後ろの女。
俺の前後の女は、デスゲーム時間外のスマホの指示には従わなかったのか。
モエカは、どうしただろうか?
と考えて。
モエカは、出歩いたりしなかっただろうと、俺は思った。
モエカは、佐竹ハヤトが作り上げたものを信頼して、佐竹ハヤトの作ったものを守ろうとしてきた。
佐竹ハヤトが遺した正義が勝たないデスゲームのルールを破ることは、モエカの信条に反するだろう。
「デスゲームに参加しない時間は、自由行動か?」
女二人は、真面目くんか、と俺の質問を笑う。
「スマホに指示はきているけれど、指示に従うかどうかは、参加者次第なところがあるということ。」
と前の女。
「長く暮らして、顔を合わせるんだから、参加者同士で険悪になる必要はないということ。分かる?」
と後ろの女。
正義が勝たないデスゲーム歴が短くない者同士は、日常で敵を作らないのか。
「如月ハコが、嫌われていた理由は、他の参加者に対する態度が悪かったからか?」
後ろの女は、残念ながら足りていない、と言った。
「悪いのは、態度と頭?
ハコは、正義が勝たないデスゲームから出られない人に質問し倒して、ハコだけが脱出する作戦を立てていた。」
と後ろの女。
「ハコは、質問の答えをもらった後、答えた人にフィードバッグしなかった。
秘密主義?
けれど、質問された方は、ハコが何を質問してどんな答えを出したかが分かれば、ハコが隠していても、ハコの目的など、丸わかり。」
と前の女。
後ろの女は、ぽんと手を打った。
「ハコは、正義が勝たないデスゲームを脱出する、と決意表明していた。」
俺も話した。
メグたんとツカサに、正義が勝たないデスゲームを脱出する、と。
「ハコは、自分がこんなところにいるのは、おかしい。
自分のいる場所は、ここではない。
帰るべき場所に帰る、と他意なく言えてしまえた。
無理やり連れてこられたから、同意して入って出られない参加者とは違うんだって。
頭が悪いわよね?」
と前の女は、同意を求めてきた。
「ハコの頭の良し悪しに、今は興味がない。
ハコだけが脱出できるという自信の根拠が何か、知っているか?」
頭の良し悪しに興味がないと聞いた女二人は、面白がって見せた。
「ハコにあった自信の根拠は、ハコにしかなかった。
ハコは、一人で脱出して、一人で戻ってきて、悲しまれずに死んだ。
これが、ハコの一生。」
これは役に立つ情報か?
「脱出して戻ってきた如月ハコは、他の参加者と何が違っていた?
頭と態度以外で。」
「ハコが気になって仕方ない感じ?」
「ハコに熱心だよね?」
女二人が、距離を詰めてくる。
距離を詰められると、視覚が、焼けた人体の匂いを想起させる。
意識しないようにしていたのに、また、嗅覚が敏感になった。
俺の鼻がばかになることはないようだ。
匂いから、意識を外すように心がけてはいるが。
「如月ハコが嫌われ者だから、殺されてめでたい、で終わるのか?」
「悪口に盛り上がらないタイプ?」
と前の女。
「悪口は、私見で、情報ではない。」
女二人は、ノリノリから、一転して、冷めた様子を見せた。
「ああ、はいはい。分かった。
ハコとは別方面に人を見下している?」
と後ろの女。
「馴れ合わないのは、馴れ合う相手がいないからとか言っているタイプ?」
と前の女。
「情報を得てから考える。」
俺の自己分析など、今は使い道がない。
「ハコは、段々態度がデカくなった。
ある日。
ハコは、誰も殺したくない、殺させたくないから、正義が勝たないデスゲームを成り立たなくさせると言い出した。
全員が勝たないデスゲームを機能しなくするには、参加者全員の協力が必要だから、力を合わせて、殺し合いはなしにしよう、と演説していた。」
と前の女。
二人の女によると、如月ハコは、正義が勝たないデスゲームを成り立たせなくしようとしていたということになるが?
「ハコは、正義が勝たないデスゲームに来たくなかったけど、後輩とどっちが先に行くという話になって、先に来たと話していたよ。」
と後ろの女。
「交代制で、ハコが出番を終えた後に後輩が来ると言っていたね。」
と前の女。
後輩は、ラキちゃんで合っているのか?
ラキちゃんの姿を見ていないが、どうしている?
そういえば、メグたんの姿も見ていない。
「交代制?
正義が勝たないデスゲームは、出たり入ったりできるのか?
参加者は、参加しっぱなしではないのか?」
加地さんと野村レオを誘導して外から入ってきた北白川サナは?
「不思議だよね?
ハコは、できると考えていたよ。」
とくすくす笑う後ろの女。
「如月ハコは、正義が勝たないデスゲームに参加するにあたり、特別な待遇を約束されていたのか?」
正義が勝たないデスゲームを脱出するための要件が、ハコに揃っていたのか?
さあ、と興味なさそうに済ませる前の女。
「正義が勝たないデスゲームを嫌がっていたハコは、一秒でも早く脱出するために周囲に協力させようと必死よ、必死。
周りがひいているのをものともしない強さ?積極性?」
と後ろの女。
「図々しさ、か?」
図々しさ、が正解だったのか、前の女は、ニヤッとした。
「図々しかった。
参加者にしつこいくらい質問をして、自分の疑問が解消すると、質問して分かったことを自分だけで納得して立ち去るハコに、良い印象を持っている人はいなかった。」
と前の女。
女二人は、饒舌だ。
「なぜだか分かる?」
と前の女。
「他人を便利に使おうとする考え方のせいか?」
「あなた、あまちゃんね?
他人を便利に使うことこそ、社会性。
使って、使われて、社会は回る。
使えない人間が弾かれるのは、使えないから。
使えない人間は、使えない自覚がなくて邪魔。」
と前の女。
「弾いたら、邪魔にならないのではないか?」
「暇だから、弾いても寄ってくる。誘蛾灯の蛾。」
「することがないから、絡んでくる。」
「そ、ハコみたいに。」
「ハコの態度は、酷かった。」
「死んでよかったねと、心から祝えた。」
「全参加者が、祝福した。」
女二人は、ヒートアップしていく。
「正義が勝たないデスゲームの参加者は、殺し合う間柄だが、仲はいいのか?」
「デスゲーム中は、殺し合うけど、デスゲームをしていないときまで、殺伐としなくてもいいと思わない?」
と前の女。
「カメラが集中していない時間まで気を張っていたら、早死するよ。」
と後ろの女。
俺の前後の女は、デスゲーム時間外のスマホの指示には従わなかったのか。
モエカは、どうしただろうか?
と考えて。
モエカは、出歩いたりしなかっただろうと、俺は思った。
モエカは、佐竹ハヤトが作り上げたものを信頼して、佐竹ハヤトの作ったものを守ろうとしてきた。
佐竹ハヤトが遺した正義が勝たないデスゲームのルールを破ることは、モエカの信条に反するだろう。
「デスゲームに参加しない時間は、自由行動か?」
女二人は、真面目くんか、と俺の質問を笑う。
「スマホに指示はきているけれど、指示に従うかどうかは、参加者次第なところがあるということ。」
と前の女。
「長く暮らして、顔を合わせるんだから、参加者同士で険悪になる必要はないということ。分かる?」
と後ろの女。
正義が勝たないデスゲーム歴が短くない者同士は、日常で敵を作らないのか。
「如月ハコが、嫌われていた理由は、他の参加者に対する態度が悪かったからか?」
後ろの女は、残念ながら足りていない、と言った。
「悪いのは、態度と頭?
ハコは、正義が勝たないデスゲームから出られない人に質問し倒して、ハコだけが脱出する作戦を立てていた。」
と後ろの女。
「ハコは、質問の答えをもらった後、答えた人にフィードバッグしなかった。
秘密主義?
けれど、質問された方は、ハコが何を質問してどんな答えを出したかが分かれば、ハコが隠していても、ハコの目的など、丸わかり。」
と前の女。
後ろの女は、ぽんと手を打った。
「ハコは、正義が勝たないデスゲームを脱出する、と決意表明していた。」
俺も話した。
メグたんとツカサに、正義が勝たないデスゲームを脱出する、と。
「ハコは、自分がこんなところにいるのは、おかしい。
自分のいる場所は、ここではない。
帰るべき場所に帰る、と他意なく言えてしまえた。
無理やり連れてこられたから、同意して入って出られない参加者とは違うんだって。
頭が悪いわよね?」
と前の女は、同意を求めてきた。
「ハコの頭の良し悪しに、今は興味がない。
ハコだけが脱出できるという自信の根拠が何か、知っているか?」
頭の良し悪しに興味がないと聞いた女二人は、面白がって見せた。
「ハコにあった自信の根拠は、ハコにしかなかった。
ハコは、一人で脱出して、一人で戻ってきて、悲しまれずに死んだ。
これが、ハコの一生。」
これは役に立つ情報か?
「脱出して戻ってきた如月ハコは、他の参加者と何が違っていた?
頭と態度以外で。」
「ハコが気になって仕方ない感じ?」
「ハコに熱心だよね?」
女二人が、距離を詰めてくる。
距離を詰められると、視覚が、焼けた人体の匂いを想起させる。
意識しないようにしていたのに、また、嗅覚が敏感になった。
俺の鼻がばかになることはないようだ。
匂いから、意識を外すように心がけてはいるが。
「如月ハコが嫌われ者だから、殺されてめでたい、で終わるのか?」
「悪口に盛り上がらないタイプ?」
と前の女。
「悪口は、私見で、情報ではない。」
女二人は、ノリノリから、一転して、冷めた様子を見せた。
「ああ、はいはい。分かった。
ハコとは別方面に人を見下している?」
と後ろの女。
「馴れ合わないのは、馴れ合う相手がいないからとか言っているタイプ?」
と前の女。
「情報を得てから考える。」
俺の自己分析など、今は使い道がない。
「ハコは、段々態度がデカくなった。
ある日。
ハコは、誰も殺したくない、殺させたくないから、正義が勝たないデスゲームを成り立たなくさせると言い出した。
全員が勝たないデスゲームを機能しなくするには、参加者全員の協力が必要だから、力を合わせて、殺し合いはなしにしよう、と演説していた。」
と前の女。
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