正義が勝たないデスゲームから脱出しよう。【R15】

かざみはら まなか

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227.絶望は、人生の底にいても追いかけてくる。

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「まとめを作った本人より、真理にたどり着くのが早かったのは、部外者だから?」
とドッジボールの女リーダー。

「何よ?

気安いからと、言い過ぎてない?

あんたに私の何が分かるというのよ?

こんな、人殺しが闊歩する場所に来ることになった悔しさ。

ネットで炎上させられて、さらされる恐怖。

まとめの解説がなければ、私はこんな場所に来なくて済んだ!」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「まとめの解説が全部悪いという考えに、いつまで凝り固まっているつもり?

まとめを作った本人が、ろくに見通しを立てられないなど、誰が想像した?

もっと賢いかと思ったのに。

とんだ誤算。」
とドッジボールの女リーダー。

「私が、駄目な人間だったと言いたいの?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「駄目人間だった?
過去形にしてしまっていいの?

現在進行形で、駄目さをさらけ出していることは、気にならない?」
とドッジボールの女リーダー。

ドッジボールの女リーダーとドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女との間に不協和音が生じている。

ドッジボールの女リーダーは、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女に対して、批判的になった。

突然の変化。

何があった?

ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女が、炎上ネタのまとめを作ったことと、まとめの解説を恨んでいることの二点で、ドッジボールの女リーダーにとって気に障る話題があったのか。

ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女が、女リーダーに向き合う態度に変化はない。

女リーダーの態度の変化に戸惑いを隠せないながら、許容できない部分には抗議している。

女二人の、一方的にギクシャクした会話に付き合うほど、俺は暇ではない。

話を元に戻すか。

「まとめにあがっていた炎上ネタは、正義が勝たないデスゲームの参加者と関係がある。

正義が勝たないデスゲームの参加者は、まとめにあがっていた炎上ネタの当人。

という推測は、間違っていないと俺は考えている。」

「まとめは、正義が勝たないデスゲームの参加者と、タケハヤプロジェクトの参加者や関係者の炎上ネタをまとめていたから、狙われた。

まとめの解説は、炎上した個人に焦点をあてて解説していた。

炎上した行動ではなく。

いったい、どんなやつが炎上したんだ、見下して嘲笑ってやろうという、人の心理をあてにいった、まとめの解説は、最初から高評価になった。

暇つぶしに見たいのは、炎上ネタではなく、炎上した人を嘲笑う情報だった、ということを、まとめの解説は証明したわ。」
とドッジボールの女リーダー。

「よく知っているのは、事情通だから、ではないのだろう?」

「私の参加理由は、言ったわよね?
知りすぎたからって。」
とドッジボールの女リーダー。

「正義が勝たないデスゲームに来た理由として、知りすぎたことをあげていた。

ということは。

まとめにあがっていた誰かの情報に詳しくなったから正義が勝たないデスゲームに参加している、という解釈でいいのか?」

「いいわよ?」
とドッジボールの女リーダー。

「そう言い切れるということは。

まとめの解説をつくっていた本人だから、という認識であっているか?」

俺がドッジボールの女リーダーにした質問を聞いていた、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、信じられないものを見る目を、女リーダーに向ける。

「あんたが?本当にあんたなの?
なんで、私にどんな恨みがあったわけ?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、ドッジボールの女リーダーに詰め寄る。

「私は、便利なものをもっと便利にしただけ。

後から、聞いてびっくりしたわ。

調べたら良くない人の炎上ネタばかり扱っているなら、先に注意書きを書いておいてほしかった。

怠慢よ?

おかげで巻き添えをくって、私まで、正義が勝たないデスゲームに参加することになったんだから。

恨みたいのは、私の方。」
とドッジボールの女リーダー。

「あんた、私に、よくも、そんなことを言えるわね!

厚顔無恥だと言われない?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「まとめの解説をつくったことに感謝しかされていない私を厚顔無恥だと言い切る?

周りが見えていないにも程があるわ。」

「あんたは、周りが見えていたから、まとめの解説を作って、私を踏みにじったの?」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「自分だけ可哀想と浸るのは、一人のときにして。

私は、調べたらいけない人だと知っていたら、調べなかったわよ。

私は、周りが見えているから。

私はあんたに言いたいわよ。

あんたのせいで、と。」
とドッジボールの女リーダー。

「あんたとは、もうやっていけない!」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「あんたは、狭量ね。

私はやっていけるわよ。

あんたが、地雷案件なら、地雷案件と分かるようにしなかったせいで、私は、地雷を踏んでしまったのに。

まさか、まとめを作った当人から、まとめの解説を恨んでいる、という見当外れな台詞を嫌というほど聞くとはね。」
とドッジボールの女リーダー。

「言うことにことかいて、注意書きがほしかった?

あんたが解説なんかしなければ良かっただけなのに。

意味が分からない!

どんな精神で、普通の顔して、今まで私といたのよ!

私がどんな思いで、ここへ来たか知った今も、平気な顔して!」
とドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女。

「私達の好きなものが同じで、気が合ったから、一緒にいた。

それ以外に、何が?

正義が勝たないデスゲームの中で一緒に行動する理由など、気が合うか合わないかで十分。

行くところはなく、自分では出られない場所にいるしかない。

せめて、気が合う相手と気分良く過ごしたいと思わない?」
ドッジボールの女リーダー。

ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、この世のすべての絶望を集められたような顔をしていた。

まとめの解説をしていたドッジボールの女リーダーの言い分は、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女の理解の範疇を超えていた。

理解の範疇を超えていなくても、感情が理解するのを拒否したいのだろう。

理解してしまえば、まとめの解説を作った当人である女リーダーと行動を共にしないことの損失や不利益という現実が、ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女の理性を揺さぶって、行動に移せなくなる。

感情が理性を振り切っていなければ、行動に移せないことがある。

今、感情のままに進まなかったら。

ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は二度と感情的に動けないだろう。

今、決別しなかったら。

ドッジボールでふーくんにトレードを申し入れた女は、女リーダーの側で不平不満を抱え続けることになっただろう。

絶望は、人生の底にいても追いかけてくる。

絶望にうちのめされて。

絶望にあらがって。

絶望を受け入れることを拒んだ先に、最後まで残るものは、何があるのか。
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