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284.北白川サナの取り巻く状況は、自然発生したものか?人為的に引き起こされたものではないか?北白川サナは思惑通りに踊らされたのではないか?
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「他の人に見つからないように早く帰れ、と私に言って。
その学生は、立ち去った、です。」
と北白川サナ。
その学生は、北白川サナと接触する姿を誰かに見られないように用心して、用事が済んだら、長居しないようにしたのではないか。
「家に帰った私は、一家心中する気がなくなった、です。」
と北白川サナ。
生きる気力がわいたというよりも、死ぬ気がなくなったか。
「その日から、時をおかずに。
私の家族の元に、支援団体から連絡がきた、です。」
と北白川サナ。
まるで、北白川サナの変心に至る過程を見てきたかのような、完璧なタイミングでの接触。
台本を書いたのは、誰か?
「私と私の家族は、そのときに決めた、です。」
と北白川サナ。
「タケハヤプロジェクトの学生が助け合いの中に、私と私の家族を含めていたら。
私も私の家族も一家心中を考えなかった、です。
でも、現実は。
そうはならなかった、です。
一家心中は止めても。
私と私の家族が、脅かされずに生きていくところ、というと。
私も私の家族も見つけられなかった、です。
そんな私と私達が分かっていたことは、支援団体の条件をのめば、これ以上の危ない目にあわずに生きていける、ということです。
私と私の家族は、私と私の家族を仲間に入れていないタケハヤプロジェクトの学生のために犠牲にならないことにした、です。」
と北白川サナ。
北白川サナの変心は、悔しさ、悲しさ、絶望、憤りを越えた冷静さの先にあった。
北白川サナが変心するに至る過程が、自然発生的に起きたものではない、と北白川サナが知ったら、北白川サナはどう思うだろうか?
北白川サナが、変心することを予定調和として、書いてある台本があった。
北白川サナの交友関係は、狭い。
北白川サナと関わる中で、北白川サナの生活に影響を及ぼす人物は、家族を除けば、何人もいたか?
北白川サナを孤立させ、孤独に苦しむ北白川サナに、孤立したままでも、孤独ではないようにすると近寄ってくる者がいたら?
近寄ってきたのが、北白川サナを孤立させ、孤独に追い込んだ張本人だったとしても。
北白川サナとの信頼関係を培うことを放棄していたタケハヤプロジェクトの学生を、北白川サナが慮ることがなくなったなら。
実利と恨みから、近寄ってきた者に取り込まれることを選ぶだろう。
良くできた台本だ。
俺が今から話すことは、北白川サナと家族にとって支援団体との繋がりは、後ろめたいものではない、と信じている北白川サナの根底を揺るがす。
「北白川サナが、支援団体の条件をのむきっかけになる台詞をはいた学生は、現在、正義が勝たないデスゲームの参加者か?」
「正義が勝たないデスゲームの開始からずっと、正義が勝たないデスゲームの参加者になっている、です。
いい気味、です。
今ではすっかり、メグの言いなり、です。」
と北白川サナは、口角をわずかにあげる。
「その学生は、サバイバルゲームに参加しているか?」
サバイバルゲームフィールドでは、その学生の姿を見なかった俺は、北白川サナが同じ認識かを確認する。
「いたら、メグの言いなりになっているから一目でわかる、です。
サバイバルゲームには、いないです。」
と北白川サナ。
俺の考えている人物で、正解か。
「外見的特徴や、声など、その学生を特定する情報はないか?」
北白川サナは、さらっと答えた。
「北白川サナが、助けを求めたときに、対応していたのも、同じ学生か?」
俺は、念のために、確認する。
「その学生は、基本的に、タケハヤプロジェクトの学生のまとめ役だった、です。
私は、被害が多く、その学生は私の担当みたいになっていた、です。」
と北白川サナ。
北白川サナの担当なら、北白川サナの情報を支援団体に漏洩し放題。
北白川サナの行動に影響を与えることも可能になる。
「その学生は、正義が勝たないデスゲームに参加してから、俺も会っている。」
俺の確認は、終わった。
今から俺が話すことは、北白川サナをさらに苦しませるが、俺に話さない選択肢はない。
「件の学生は、タケハヤプロジェクトに参加してから、支援団体に協力している。
支援団体に協力していることを隠し通して、タケハヤプロジェクトの学生を炎上させるための情報を、自ら外部に横流ししていた。
その学生と支援団体との繋がりは、北白川サナと支援団体との繋がりよりも古い。」
北白川サナは、俺の台詞を理解して息を詰まらせた。
「そちらの方面は気づかなかった、です。
その学生は裏切り者だった、です?
そんな風には見えなかった、です。」
と北白川サナ。
裏切り者の呼称を使うなら、その学生が妥当か。
「当事者でないからこそ、俺には見通せたのだろう。」
実際は、カガネからの情報提供があったからだが。
「その学生が、私を助けなかったのは、支援団体から、私を助けないようにという指示されていたから、というのです?」
と北白川サナ。
「学生が指示されていた内容は、暴行されそうな北白川サナを助けないだけでないのではないか?」
北白川サナは、えっ、まさか、という表情をしてから、あることに思い当たった顔になった。
「私の救援要請、ですか?」
と北白川サナ。
「北白川サナからの救援要請だけをその学生が握りつぶして、タケハヤプロジェクト内に、北白川サナの置かれている状況を周知しなかった。
その可能性がなくはないのではないか?」
北白川サナは、絶句している。
「その学生は、支援団体から、北白川サナを支援団体へ引き込む指示を受けていただろう。
ただ、北白川サナに向けた言葉のセンスは、その学生本人から出たものだ。」
「どうしてそう思う、です?」
と北白川サナ。
「俺が正義が勝たないデスゲームで会った学生は、保身に全振りしていた。
絶対大丈夫という安心できる担保がないと、大胆に振る舞えないタイプだと思う。
支援団体に協力して、身の安全を担保できたとしても。
支援団体に協力していることを隠し通すために、用心深く行動していたのではないか。」
「裏切り者と感づかれないように、です?」
と北白川サナ。
「その学生は、支援団体の指示通りに、北白川サナが支援団体に協力する状態を作り出す必要があった。
その学生は、支援団体の指示通りに振る舞う現場を誰かに目撃されたり、現場に介入されて妨害されることを恐れた。
結果、支援団体から指示された成果を急いで出そうとしと、保身に振り切った言動をしたのではないか。」
「私は、支援団体の思惑通りに踊らされた、です?」
と北白川サナ。
その学生は、立ち去った、です。」
と北白川サナ。
その学生は、北白川サナと接触する姿を誰かに見られないように用心して、用事が済んだら、長居しないようにしたのではないか。
「家に帰った私は、一家心中する気がなくなった、です。」
と北白川サナ。
生きる気力がわいたというよりも、死ぬ気がなくなったか。
「その日から、時をおかずに。
私の家族の元に、支援団体から連絡がきた、です。」
と北白川サナ。
まるで、北白川サナの変心に至る過程を見てきたかのような、完璧なタイミングでの接触。
台本を書いたのは、誰か?
「私と私の家族は、そのときに決めた、です。」
と北白川サナ。
「タケハヤプロジェクトの学生が助け合いの中に、私と私の家族を含めていたら。
私も私の家族も一家心中を考えなかった、です。
でも、現実は。
そうはならなかった、です。
一家心中は止めても。
私と私の家族が、脅かされずに生きていくところ、というと。
私も私の家族も見つけられなかった、です。
そんな私と私達が分かっていたことは、支援団体の条件をのめば、これ以上の危ない目にあわずに生きていける、ということです。
私と私の家族は、私と私の家族を仲間に入れていないタケハヤプロジェクトの学生のために犠牲にならないことにした、です。」
と北白川サナ。
北白川サナの変心は、悔しさ、悲しさ、絶望、憤りを越えた冷静さの先にあった。
北白川サナが変心するに至る過程が、自然発生的に起きたものではない、と北白川サナが知ったら、北白川サナはどう思うだろうか?
北白川サナが、変心することを予定調和として、書いてある台本があった。
北白川サナの交友関係は、狭い。
北白川サナと関わる中で、北白川サナの生活に影響を及ぼす人物は、家族を除けば、何人もいたか?
北白川サナを孤立させ、孤独に苦しむ北白川サナに、孤立したままでも、孤独ではないようにすると近寄ってくる者がいたら?
近寄ってきたのが、北白川サナを孤立させ、孤独に追い込んだ張本人だったとしても。
北白川サナとの信頼関係を培うことを放棄していたタケハヤプロジェクトの学生を、北白川サナが慮ることがなくなったなら。
実利と恨みから、近寄ってきた者に取り込まれることを選ぶだろう。
良くできた台本だ。
俺が今から話すことは、北白川サナと家族にとって支援団体との繋がりは、後ろめたいものではない、と信じている北白川サナの根底を揺るがす。
「北白川サナが、支援団体の条件をのむきっかけになる台詞をはいた学生は、現在、正義が勝たないデスゲームの参加者か?」
「正義が勝たないデスゲームの開始からずっと、正義が勝たないデスゲームの参加者になっている、です。
いい気味、です。
今ではすっかり、メグの言いなり、です。」
と北白川サナは、口角をわずかにあげる。
「その学生は、サバイバルゲームに参加しているか?」
サバイバルゲームフィールドでは、その学生の姿を見なかった俺は、北白川サナが同じ認識かを確認する。
「いたら、メグの言いなりになっているから一目でわかる、です。
サバイバルゲームには、いないです。」
と北白川サナ。
俺の考えている人物で、正解か。
「外見的特徴や、声など、その学生を特定する情報はないか?」
北白川サナは、さらっと答えた。
「北白川サナが、助けを求めたときに、対応していたのも、同じ学生か?」
俺は、念のために、確認する。
「その学生は、基本的に、タケハヤプロジェクトの学生のまとめ役だった、です。
私は、被害が多く、その学生は私の担当みたいになっていた、です。」
と北白川サナ。
北白川サナの担当なら、北白川サナの情報を支援団体に漏洩し放題。
北白川サナの行動に影響を与えることも可能になる。
「その学生は、正義が勝たないデスゲームに参加してから、俺も会っている。」
俺の確認は、終わった。
今から俺が話すことは、北白川サナをさらに苦しませるが、俺に話さない選択肢はない。
「件の学生は、タケハヤプロジェクトに参加してから、支援団体に協力している。
支援団体に協力していることを隠し通して、タケハヤプロジェクトの学生を炎上させるための情報を、自ら外部に横流ししていた。
その学生と支援団体との繋がりは、北白川サナと支援団体との繋がりよりも古い。」
北白川サナは、俺の台詞を理解して息を詰まらせた。
「そちらの方面は気づかなかった、です。
その学生は裏切り者だった、です?
そんな風には見えなかった、です。」
と北白川サナ。
裏切り者の呼称を使うなら、その学生が妥当か。
「当事者でないからこそ、俺には見通せたのだろう。」
実際は、カガネからの情報提供があったからだが。
「その学生が、私を助けなかったのは、支援団体から、私を助けないようにという指示されていたから、というのです?」
と北白川サナ。
「学生が指示されていた内容は、暴行されそうな北白川サナを助けないだけでないのではないか?」
北白川サナは、えっ、まさか、という表情をしてから、あることに思い当たった顔になった。
「私の救援要請、ですか?」
と北白川サナ。
「北白川サナからの救援要請だけをその学生が握りつぶして、タケハヤプロジェクト内に、北白川サナの置かれている状況を周知しなかった。
その可能性がなくはないのではないか?」
北白川サナは、絶句している。
「その学生は、支援団体から、北白川サナを支援団体へ引き込む指示を受けていただろう。
ただ、北白川サナに向けた言葉のセンスは、その学生本人から出たものだ。」
「どうしてそう思う、です?」
と北白川サナ。
「俺が正義が勝たないデスゲームで会った学生は、保身に全振りしていた。
絶対大丈夫という安心できる担保がないと、大胆に振る舞えないタイプだと思う。
支援団体に協力して、身の安全を担保できたとしても。
支援団体に協力していることを隠し通すために、用心深く行動していたのではないか。」
「裏切り者と感づかれないように、です?」
と北白川サナ。
「その学生は、支援団体の指示通りに、北白川サナが支援団体に協力する状態を作り出す必要があった。
その学生は、支援団体の指示通りに振る舞う現場を誰かに目撃されたり、現場に介入されて妨害されることを恐れた。
結果、支援団体から指示された成果を急いで出そうとしと、保身に振り切った言動をしたのではないか。」
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